18102910月31日はハロウィンですね。
一昔前の日本では、あまりなじみのなかったイベントですが、最近はすっかり定着したようで街中では仮装している人も多く見られるようになりました。
そんなハロウィンですが、

①どうして10月31日なの?
②どうして仮装するの?
③どうしてかぼちゃなの?

と不思議に思ったことはありませんか?

①どうして10月31日なの?
2000年以上前に、ケルト民族の宗教のひとつにドゥルイド教というものがあり、その儀式のひとつのサウィン祭りがハロウィンの起源と言われています。
サウィン祭りとは秋の収穫を祝い、悪霊を追い払うお祭りだったそうです。
古代ケルトでは一年の終わりが10月31日とされていて、この日は日本のお盆のように死者の霊が家族に会いに来るといわれていました。

②どうして仮装するの?
死者の霊が家族に会いに来るといわれていましたが、日本のお盆とちがうのは、悪霊も一緒に来てしまうと信じられていたのです。そこで悪霊たちをおどろかせて追い払うために、仮面をかぶったりしたと言われています。そこから今の仮装する習慣が生まれたというわけですね。

③どうしてかぼちゃなの?
ハロウィンのかざり物と言われてすぐに思い浮かぶのは、三角の目とニヤッと笑ったようなオレンジ色のカボチャだと思います。「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれるものですね。内側にはロウソクを立てて提灯となっています。
カボチャにはお守りとしての意味があり、カボチャの提灯は悪霊から守る番犬の役割があるそうです。また、カボチャの提灯は日本のお盆のように親族の霊の目印という意味合いもあるそうです。


ハロウィンと日本のお盆にこれだけ共通点があったとはおどろきですね。
どちらもご先祖様を大切に想う心、感謝の心が根底にあります。

日々寒さが増す中、受験が迫ってきていますが、家族の暖かいサポートが君たちを支えてくれることでしょう。
そんな家族への感謝の心を持ちながら頑張っていきましょう!

181022誰もが知っている故事成語に『百聞は一見に如かず』がありますね。
言葉通り、聞くだけではなく、実際に見てみないとわからないという意味です。
本日は、この故事成語の続きを紹介します。「続きとかあるの?」と思った人もいると思いますが、実はあるのです。
しかも、結構長いのが・・・

百聞は一見に如かず(聞くだけでなく、実際に見てみないとわからない。)
百見は一考に如かず(見るだけでなく、考えないと意味がない。)
百考は一行に如かず(考えるだけでなく、行動するべきである。)
百行は一果(効)に如かず(行動するだけでなく、成果を出さなければならない。)
百果(効)は一幸に如かず(成果をあげるだけでなく、それが幸せに繋がらなければならない。)
百幸は一皇に如かず(自分だけでなく、みんなの幸せを考えることが大事である。)

さいごは、自分ひとりの幸せだけでなく、他の人の幸せを考えようという教訓になっています。
本当に奥の深い故事成語ですね。

それでは、この故事成語を、皆さんの現状に置き換えて考えてみましょう。
皆さんのほとんどは、「勉強を頑張らなければいけない。」と思っているでしょう。
そう思うだけで、二行目まではクリアです。すばらしい!
しかし、『百考は一行に如かず』考えているだけでは意味がありません。具体的に何をどう勉強するのか計画をたてて行動に移しましょう。行動なしでは、何も変化しません。
そして『百行は一果(効)に如かず』その行動が結果に繋がります。
受験生としての結果は、志望校合格になりますね。
努力は必ず報われると信じて、精一杯勉強していきましょう。

ただ忘れてはいけないのが、『百果(効)は一幸に如かず』です。
志望校合格を、その先の幸せに繋げていきましょう。
能開の勉強は、「勉強の仕方」を学ぶものです。将来的に役にたつ勉強法や考え方を学ぶことが大切。そのことを忘れてはいけません。
そしてもう1つ、決して勉強を止めないことが重要となります。
『一つの成果=受験合格』かもしれませんが、『受験合格=真の幸せ』とは限りません。
進学した学校で、更に成長することが重要です。
そのためにも、『先のことを考えながら、今を生きる』その姿勢を忘れないで下さい。

181015学生時代の思い出は部活と入試が大きく印象に残っています。
小学生のときはサッカー、中学時代は野球、高校でバスケ、大学でもアメフトと様々な部活に取り組んできました。
当然、目指すものは勝利。そのために練習を励んでいました。
勉強も手を抜かず部活で遅くなっても塾に通い、入試に向けても必死になっていたと思います。
今思えば沢山の勝負をしてきたのですが、負けたのは数知れず、悔しい思いも沢山しました。

そんなときいつも思い浮かぶのが学生の頃よく読んでいた漫画の「スラムダンク」です。
バスケットにかける高校生が全国制覇に向けて頑張る、いわばスポ根漫画です。
主役の桜木花道率いる湘北高校のメンバーはとても個性的で学生時代の自分はとても興味を持って読んでいました。
その中でも思い出すシーンは、全国大会2回戦で高校バスケ界の頂点に君臨する山王高校との対戦です。歴代最高レベルといわれる高校生を相手に怪我をしながらも湘北高校は食らいついていきました。
そして最後まで諦めずごくわずかの差で勝利しました。

そのときの相手側の監督の言葉を今でも覚えています。

『負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる』

私は大学入試のとき、すべり止めの私立に落ちました。
途方に暮れていたころに国立大学の合格を知り、ものすごく喜んだことを今も鮮明に覚えています。
負けたから駄目なんじゃない。負けたから今やっている努力をやめるべきではない。

まずは挑戦し、たとえ負けたとしてもそこから学ぶことはとても大きいと思います。

さぁ、皆さん。もうすぐEXオープン模試がありますよ。まずは過去の自分に挑戦です。
努力を続けていればいつか桜は咲きますよ。

181009先日、深夜眠れなくてテレビをつけると、20年くらい前の映画が放映されていたので、何気なく見ていました。そのお話しは、主人公である天文学者が、地球外生命体とコンタクトを取るという内容でした。
あるとき、惑星からの信号を受信したので、主人公たちは「自分たちは文明を持っている」ことを証明するために、『素数』のリストを送信しました。その結果、異星人たちは「地球には知的生命体がいる」ということで、ある信号を送ってきます。解析すると、それは何かマシンの設計図が現れる事が判明。それは、地球外生命体と接触するための機械だったのです。
つまり、「地球人には『数』の概念があり、高度な文明を持っている」と判断され、接触をはかってきたのです。コンタクトが取れたのは主人公のみ。それをまわりに証明できなかったため、主人公は疎外されて終わるという話でした。

ところで、みなさんはこの『素数』というものを知っていますか?みなさんが最初にこれを目にするのは、小学5年生くらいでしょうか。
『素数』とは、1より大きい整数のうち、1とその数自身でしか割り切れない数のことです。2は一番小さい素数で、同時に偶数の中で唯一の素数です。3、5、7も素数ですし、89や2521も素数です。整数論というものによれば、1より大きいすべての整数は、素数の積(かけ算)で表すことができます。つまり、素数は正の整数すべての基本単位と言えるのです。たとえば、「6=2×3」、「54=2×3×3×3」というように。(ちなみに、こういった二つ以上の素数の積であるような数を、合成数といいます。)

「素数は無限にある。」このことを、エウクレイデス(ユークリッド)という人が紀元前3世紀(今から2000年以上も前)に証明しました。ところが、素数を求める方法を見つけることは、今も数学では最大の難問の一つとなっています。数学者たちは、すべての素数を計算で求めることのできる万能の公式を見つけられずにいますが、史上最大の素数の記録は今も破られ続けています(2016年12月時点では、2233万8618けたになるそうです。)。また、素数には「双子素数」と言って、3と5、11と13、101と103など差が2である素数の組があるのですが、これが無限にあるのかどうかも疑問となっています。
ですから、これらの難問を解くと『フィールズ賞(数学のノーベル賞)』を取ることになるかも知れません。
 
そもそも、『数』というものに何も興味や疑問を感じなければ、『素数』という考え方は生まれなかったでしょう。また、数学という学問も、もっと大きくいえば文明も科学も、こんなには発展していなかったでしょう。ちょっとしたことから疑問(好奇心)を持ち、探求を深め、続けていくと結果として大きなものになっていく。
みなさんも、ちょっとしたことでもいいので、好奇心をもって調べてみてください。普段の学習で言えば、受身にならず積極的に好奇心を持って、疑問に思ったことを調べてノートにまとめる。そしてそれを続ける。そうすれば、きっと飛躍的な成果が期待できますよ。

1810012018年6月30日
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産への登録が決定されました。
国内の世界遺産登録は6年連続で22件目になります。

ところで先生の教室は島原にあります。
島原と言えば歴史の教科書にもある「島原の乱(1637年)」が起こった地域です。
「島原・天草一揆」とも呼ばれます。
その最後の舞台となったのが、今回世界文化遺産に登録された「原城跡」です。

「島原の乱」は現在の長崎県島原半島、熊本県天草諸島を中心に起こった住民一揆で、住民の多くがキリスト教に入信していました。そして、弾圧を受けた住民たちは廃城になっていた原城に立てこもりました。最終的に3万人以上が籠城したと言われています。
しかし、長期戦による疲れと飢えに耐えていた一揆軍は、徐々に士気が下がり、多くの投降者を出した後、幕府側の再度の総攻撃を受けて壊滅します。原城は落城し、リーダーの天草四郎は討ち取られ、一揆軍はほぼ全滅しました。
これにより勃発から鎮圧までに約半年をかけた日本史上最大の反乱は幕を閉じます。

注目すべきはリーダーの「天草四郎」です。
本名を「益田四郎時貞」といい、乱が起こった当時は15歳でした。とても博学な少年で、キリスト教の経典などを暗記し、人々に説いて聴かせていたそうです。迫害を受けていたキリシタンたちの精神的な支えになっていたのでしょう。
君たちとそんなに変わらない年齢の少年がシンボル的存在として何万人もの一揆軍を指揮する。大人でも怖気づき逃げ出したくなることをわずか15歳の少年がやってのけたのです。すごいですよね!本当に「究極のリーダーシップ」だと思います。

あれから380年がたち、平和な世の中になりましたが、
君たちも勉強やスポーツなどいろんなことに挑戦する気持ちを忘れずに、
これからの生活の中で「リーダーシップ」を発揮してほしいと思います。