180109みんなは、ながれ星を見たことはあるかな?

今年の1月4日ごろ、三大流星群のひとつ、しぶんぎ座流星群のピークだったので、ながれ星を見た子もいるかもしれないね。
ながれ星のことを流星っていうよね。
流星っていうのは、宇宙のチリが大気圏に突入したときに、燃え、光る現象のことなんだ。
特に流星群っていうのは、彗星(ほうき星)や小惑星が残していったチリの中に地球が突入することで、大量のチリが地球の大気圏に降り注ぎ、流星が一度にたくさん観察される現象のことなんだよ。

ぼくが子どものころ、お盆(8月中旬)にピークを迎えるペルセウス座流星群を見に行くのが家族にとっての恒例行事になってたんだ。
地球は、太陽を中心に反時計周りに自転しながら反時計周りに公転しているので、流星群のピークは明け方になる。なので、
夕方早くから家族みんなで仮眠をとって、夜9時ごろ起床。
軽く食事をとってから車で出発。
約3時間かけて山間部のいつもの場所へいき、ブルーシートを広げて家族みんなで寝っ転がり、深夜4時ぐらいまで色々なことを話しながら夜空を眺める。

ながれ星といえば願い事。
ぼくも色々な願いごとをした。

自分たちの家族が寝そべっている広場は、毎年たくさんの人が集まっていた。
家族連れ、若者の集団、恋人どうし…。

その広場だけで、一つのながれ星が光るたびにおそらく何十人もの人々が願いをかけている。
一つのながれ星はおよそ半径100kmの範囲で見ることができる、っていうことを聞いたことがあって、「一つのながれ星が光れば半径100kmにいる人々がその流星を見る。いったい何人の人がこの同じ流れ星を見たんだろうか。いったい何人の人がこのながれ星に願いをかけたのだろうか。」
そんなことを考えるようになった。

「一つの流れ星には何百人、何千人もの人々が願いをかけている。一つの流れ星は、一つの願いしか叶えてくれない。一番思いの強かったひとに、幸運が訪れて、願いが叶うんだ。」などと子どもじみた空想を抱くようになった。

それからは「今一番、幸運を必要としている人の願いが叶えられますように」と祈るようになったんだ。

大人になってから驚いたこと。
暗いものも含めると、なんと1日に2兆個もの流星が降り注いでいるんだって。
2兆÷70億=約286個
世界中の人々が1日に250回以上願いをかけてもあり余るほど流星が毎日降り注いでいるんだって。

今思うと、他人の幸せを祈るなんて、なんて傲慢なことだったのかと思うんだ。
まずは自分自身が一生懸命がんばって、思いっきり幸せにならないとね。

今も頭上ではながれ星が降り注いでいる。
もしかすると、君たちからの願いを待っているかもしれないよ。