能開の各教室で毎週貼り出されているYESSAテストやHOISSAテストの優秀者掲示。
ある教室の中2の優秀者掲示の前で、こんな声が聞こえてきました。
「この子すごいなぁ。また1位だ。」
「いいなぁ。○○ちゃんは天才やもんな~」

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今や押しも押されもせぬ日本人メジャーリーガーのイチロー選手は、10年連続200本安打を達成した名選手です。今年は不調のようですが、ヒットを打つ天才だとよく言われています。そんなイチロー選手の言葉。

僕は天才ではありません。なぜかというと自分がどうしてヒットを打てるかを説明できるからです。
なぜヒットの打ち方を説明できると「天才ではない」のか、みなさんは分かりますか。
イチロー選手は雑誌のインタビューでこんな言葉も残しています。

僕を天才と言う人がいますが、僕自身はそう思いません。毎日血のにじむような練習を繰り返してきたから、いまの僕があると思っています。僕は天才ではありません。
「天才」は持って生まれた才能のこと。イチロー選手は自分が「天才」だと言われると、何の努力もせずにヒットを打てていると思われているような気がして腹が立つのかも知れません。

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さて、ある教室で天才と言われた○○ちゃん。先生は彼女が天才ではないことを知っています。
小5で入会したとき、平均点すら取れなくていつも悔し涙を流していたこと。中学受験で失敗してもくじけなかったこと。ノート作りを人一倍がんばって、テストの間違い直しを1回も欠かさず取り組んだこと。中1で初めて優秀者に載って、とびきりの笑顔を見せたこと。部活動との両立に悩んで能開を辞めようと思ったこともあること。優秀者に載る常連になっても、小5のときと同じようにノート作りや間違い直しをがんばっていること……

みなさんもティエラの教室で「点数の上げ方」を説明できるくらい、勉強をがんばってみませんか。
勉強の仕方が分からなくて困ったら、どうぞ先生のところに来てください。ティエラは「勉強の仕方」を教える塾ですからね。
先生の教えてくださった通り素直に勉強をして、点数が上がって、優秀者に載って、周りの子にあなたが「天才だね」って言われるようになったら、こう話しましょうよ。

「わたしは天才じゃないよ。わたしはこんなに、こんなふうに勉強したから点数が上がったんだ。うんと、うんと、努力したんだ」ってね。