皆さんは何故勉強するのでしょうか?

親が「やれって言う」から? 「進学」のため? 「いい仕事に就く」ため?
もちろん、色々な答えがあるでしょうし、どれが正解かというのは難しいですけれども、
先生は自分なりの答えを一つ持っています。

人は「生きるために勉強している」のだと思います。

皆さんは人間ですが、例えば…そうですね、ライオンだとどうでしょうか?
子ライオンは、餌のとり方などを親ライオンから勉強する、あるいは学習しますよね。
もし、子ライオンがその勉強をしなければどうなるのでしょうか?
餌が取れないということは、多分即、死ぬことになると思います。
だから、子ライオンは、生きるために 必死で勉強するということなんですね。

しかし、皆さんは「勉強しなくて」も「すぐ死ぬ」訳ではないですよね。
もちろん全然勉強しなければ、とりあえずテストの点数は悪くなるでしょうけど、
お母さんやお父さんに「生かしてもらえる」わけですからね。
ここがポイントで、皆さんは『死ぬわけじゃないからいいや~』と甘く見ているから
勉強しないんじゃないですか?
でも、お父さんもお母さんも、残念ながらいつかは必ずいなくなります。
いつまでも親の力で「生かして」もらえるわけはないですよね?

皆さんが高校生や大学生になって、コンビニとかスーパーでアルバイトをするとしましょう。
先生のお母んはスーパーの店員をやってたんですが、そのお母んがよく言ってました。
『最近の学生は使い物にならん。仕事に必要な事を覚えようとかいう気がない!』
例えばコンビニで働くことになったとして、じゃあそのときに
「応対の順番」とか、「レジの使い方」とか、「しなきゃならない仕事」とかを
勉強する必要がありますよね。
もしこれを「わかんな~い 勉強したくな~い」と言えば、
『じゃあ、あんた仕事する気ないならクビね』ってことになるでしょ。

もちろん何の仕事をしてもそうですけど、
就いた仕事に必要なことを勉強しなければ、仕事にならないですよね?

仕事にならなきゃお金がもらえない、
お金がもらえないって事はご飯も食べられない、
ご飯が食べられないって事は、死んじゃいますよね。
そう考えたら、「勉強する」ってやっぱり「生きるために」必要なことじゃないですか?

勉強って、「しなくてはならない」っていう風に考えたら「やりたくない」って思うかもしれないけど、
生きるために「勉強する」ってことは、自分に「新しい何かがプラスされる」って事じゃないのかな。
知識を身に付ける。能力を身に付ける。経験を身に付ける。
そうやって「自分がパワーアップ」することが勉強するって事だと思います。

皆さんは、今「学問」としての「勉強」(英語とか数学とか)をしています。
この勉強した「内容」が将来必要になるかならないかは今のところわかりません。
ただ、今勉強しているのは、「学問の内容を身に付けるため」だけじゃなくて、
色々な力を身につけるための練習をしているのだと思います。

だから、まず「今の自分をパワーアップ」させるために、
少しでも「勉強してみよう」という方向に動いてみませんか?