いま生活していて「本当に便利な世の中になったなあ」と思うことがたくさんあります。遠くに離れていてもすぐに連絡がとれる携帯電話、今のように小型でポケットに入れて持ち運べるようなものではなく、まるでショルダーバックのようなものだったと知っていますか? 知りたい情報がすぐに手に入るインターネット。メールを使う人もいるかもしれませんが、手紙でやりとりすることが当たり前だった時代もあるわけです。今までできなかったことや、できたら便利だろうなと思うことが、どんどん可能になっていく。すごいことですね。

いきなり話は変わりますが、ちょうどこの時期は世間一般的に言う「お盆」と言われる時期ですね。お盆休み、盆踊りなどとよく使われます。
そもそも「お盆」とはどういう行事でしょうか。

一般的には8月13日から15日(関東では約1ヶ月早いところもありますが)において、先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく成仏してくれるように、供養する期間のことです。各地の風習などもあり、その期間の行事は様々のですが、基本的には先祖の霊が帰ってくると考えられています。
よく考えてみると、「母の日」「父の日」「敬老の日」など、自分より先に生きている人たちを大切にしましょうという行事やイベントが、日本だけではなく世界中で様々な季節に行われています。

普段生活しているとあまり考えることはありませんが、こういった行事が世界中で大切にされているのも、「自分たちのご先祖さまがいなければ、私たちは存在していない」という、今まで生きてきた人たちを想う気持ちから生じているからだと思います。
最初に話した便利な世の中も、一番最初にそれを発明したり発見した人がいなければ、それらが世に出ることはなかったわけです。
考えてみれば、みんなのお父さんやお母さんであったりおじいちゃんおばあちゃん、もっともっと前のご先祖様がいなければ、先生はもちろん、皆さんもこうしてこの世に生をうけて、お互いがこの場で出会うことはなかったでしょう。そう考えると、いま自分の周りにいる人たちといることが「当たり前」ではなく、「実は結構すごいことなんじゃないか」と思いませんか。

今を生きるにあたって、今までの歴史を築いてくれた人たちに感謝する気持ち、忘れてはいけないですね。