もう8月になりましたね。皆さんはどんな夏休みを過ごしていますか?
夏休みに入って電車で出かけた人も多くいるかもしれません。
先生もこの間電車に乗る機会がありました。

先生が乗る電車は、一番前の車両が終点の三宮駅(一番利用者が多い駅)の改札に近いので、その車両にはいつもたくさんの人が乗っています。「今日も多いなぁ」と見渡すと、部活動帰りの高校生や会社員の方、また若いお兄さんお姉さんなどいろんな人が乗っています。駅が進むにつれてさらに人も増え、ドアの近くに立っていた先生も真ん中の通路に移動しました。

すると、終点まであと2駅のときに、足が少し不自由なおばあさんが乗ってこられました。
誰か席を譲ってあげるのかなと周りを見ましたが、みんな動きません。すると、少し離れた座席でずっと携帯電話を触っていたパンクファッションのお姉さんがすっと立ち上がりました。そして「あの…」とおばあさんに声をかけますが、おばあさんは気づきません。もう一度声をかけるのかなと思って見ていると、お姉さんは何も言わずそこにずっと立ったまま、1つの席が空いている状態で三宮駅に着きました。

皆さんは、こんな時どう感じますか?
先生はとても「もったいない」と感じました。
パンクファッションのお姉さんは、せっかくおばあさんに席を譲ろうとしたのに、結局、
その気持ちがおばあさんに伝わることはなく、誰も座らない席がポツンと残ったのです。

私たちはいろいろな形で自分の考えや意見や想いを伝えることができます。
もちろんファッションや態度でも。
しかし、人に何かをしてあげたい、助けたいと感じた時、どんなに気持ちを持っていても時には『言葉』にしないと伝わらないことがあります。皆さんは、想いを言葉で伝える勇気を持っていますか?

人に何かをしてあげたいと感じた時、その想いを伝えることは何も間違いではありません。
これから講習会や合宿で新しいお友達に出会う機会も多くありますが、「~ すればいいのにな…」と思うだけではなく、ぜひ「~ してみるといいよ」など、自分から声を掛けてみましょう。
きっと新しい自分に出会えますよ。