今から話すことは、先生が自分自身にも言いつもいい聞かせることなんです。
先生だから何でもできるわけではないし、強いわけでもありません。
人間ですから、つらい時も、逃げたい時もあります。
でも、だからこそ人間なんです。
そんなつもりで聞いてください。

人は心に『天使と悪魔を抱いています。』
よく目標を立てよとか、ここまで頑張れとかいいます。先生もそんな話しをよくします。
でもできる人とできない人が、今はいます。
ではできる人と、できない人の差は何なのか考えてみたことはありますか?
能力だという人がいますが、そうではありません。

できない理由の多くは、時間がないとか、いまは必要でないとか、そんな言い訳をして自分を正当化しようとしている自分がいるのです。そうです。自分の中の悪魔がささやくのです。
『大丈夫だよ、お前だけではない。皆やれていないんだ。』と・・・。
その悪魔のささやきに自分自身を納得させることになるのです。

しかし、やりきる人は、悪魔のささやきの中で、天使の言葉が聞こえてくるのです。
『今やらなければどうする。それを成しえることが将来のお前にとって大切なんだ。』と・・・。
その言葉に奮起します。

要は、成すか、成さぬかは、自分の心の悪魔と天使のささやきから始まるのです。
よく心の葛藤といいますが、心の葛藤とは、このささやきをいうのですね。
みなさんは、悪魔とささやきと、天使のささやきのどちらを多く聞きますか?

何かを成せる人も悪魔のささやきがあるのですが、その時に『初心にかえったり、ライバルの頑張りを思い出したりしながら、悪魔のささやきを天使のささやきに変えているのです。

『成せば成る。成さねば成らぬ。成らぬは人の成さぬなりけり。』
この言葉はよくそれをあらわした言葉だといえるでしょう。

宿題をしている時によく『天使と悪魔』が会話しませんか?

二学期、運動会、などの行事で大変です。その時にこの話を思い出し、『成せば成る』と思いながら、悪魔のささやきに負けないように頑張って欲しいと思います。