頭が良くなりたい。賢くなりたい。と皆さんは思っていますね。ではどうすれば頭が良くなり賢くなるんでしょうか?
 人間の体は細胞で出来ています。その数は50兆個〜60兆個、とてつもない数です。頭 (脳)にはどれくらいの細胞があるかわかりますか、数千億個と言われています。体の細胞は一つ一つが独立して存在していますが、脳の細胞(神経細胞というのですが)はいくつかの細胞とつながっています。このつながり神経回路が大切なわけです。
 人は体の成長とともに脳も成長します、といっても脳の場合は細胞の数が増えるわけではありません。子どもも大人も同じくらいです。では脳の成長とは?一つ一つの細胞のつながりが有効につながっていくかどうかなんです。自分にとって不必要な情報はこのつながりの中から消去されます。(これが覚えられない、思い出せないということなんです。)神経細胞のつながりは、記憶しようとしたり、考えたり、思考したり、すればするほど強化されます。このことが脳を成長させます。

 テストで、ちゃんと勉強したはずのことが思い出せず、「ここまで出ているのに!」という悔しい思いをした経験は、皆さんもあるでしょう。覚えた情報をうまく思いだせなかったわけです。つまり、忘れたわけです。忘れないための基本は、何回も書くことです。書いて、書いて、書いて、・・・。
 問題を解いたり、本を読んだりしているとき、「脳」はフル回転しています。頭の中でいろいろと想像しているので「脳」のあちこちを刺激しています。このときまさに「脳」は成長しています。テレビやゲームは一方的に情報を受け取るもので、思考を停止させます。

 どうしても覚えられないと嘆いている君にちょっとアドバイス。勉強したものが記憶できるのは眠る前に学習したことだそうです。知っていましたか? 記憶と眠りには密接な関係があります。皆さんは夢を見たことありますよね。あの夢も記憶のひとつなんです。新しい知識を身につけるためには、覚えたその日に6時間以上眠ることが必要だそうです。眠っている間に大脳の中でしっかり保存されます。
 眠る前の2時間から眠るまで、特に就寝直前の15分は眠っている間に記憶できる最良の時間だそうです。寝る前にテレビをみる、ゲームをする、などということは脳を鍛える上では最悪ですよね。

 考えたり、覚えたり、脳は使えば使うほど成長します。使わなければ退化してしまいます。特に10代の小学生、中学生の間が最も脳が成長する時です。くれぐれも脳の細胞(神経細胞)を孤立させないようにしてあげてください。