160425先日、テレビでミツバチの科学番組を見ました。ミツバチは数万匹でひとつの集団を作り、女王蜂を中心に生活しています。ミツバチにはそれぞれの役割があります。
花から蜜を集めてくるのはもちろんですが、幼虫にえさをあげるハチや、蜂の巣を作ったり修理するハチ、敵がおそってきた時に戦うハチなど、たくさんの役割があります。ハチは集団で生きていくために、それぞれが自分のできる役割を果たしているのです。

でも、それぞれの役割がどのように決められているかは、まだよく分かっていません。女王蜂がリーダーのように思えるかもしれませんが、女王蜂は卵を産むのが主な役割で、他のハチに命令や指示を行っているのではないことが明らかになってきました。

では、誰がハチに命令しているのでしょうか。その答えはまだ見つかっていません。もしかすると、ハチは数万匹の集団の中で自然にそれを感じ取り、誰に命じられるのでもなく、自発的にそれぞれの役割を果たしているのかもしれません。

いま、熊本で苦しい生活を送っている人たちがいます。そして、日本の多くの人たちは、その人たちを何とか応援したいと考えています。では、私たちに何ができるでしょうか。
直接ボランティアに行くことだけが応援ではありません。小さなことでもいいので、自分にできることを考え、その役割を果たしていけば、熊本の人たちが元気になる日が、一日でも早くやってくるかもしれませんね。

160418先月、JRのダイヤ改正が全国的に実施されました。毎年、3月は大幅なダイヤ改正が行われます。そもそもダイヤって何ですか。

ダイヤは、ダイヤグラム(列車運行図表)の略称です。「知っているよ」という人もいるかもしれませんね。運行線区ごとに24時間の全列車の運転が一目でわかるように横長の紙に書き表した図表です。
縦軸は駅名、横軸に時刻の1分刻みなどの目盛りをしておき、列車ごとに各駅の到着・出発・通過の時刻を線で結びます。運輸関係者の間では“スジ”と呼ぶ場合もあります。列車番号、行き違い、待避、通過、停車を含めて運転状況がつかめるので、運転に欠かせない大切な図表といえます。
このひし形がたくさん並んだ図表を見ているだけで、私はわくわくします。駅などにある時刻表は、ダイヤを時刻に“翻訳”したものといえますね。

日本の鉄道は、世界で一番正確に定刻発車すると言われています。定刻1分過ぎて電車が来ないと日本の駅のホームでは、ざわざわしだします。3分来なければ不満げな顔をしている人もいるでしょう。駅では遅れをお詫びする放送が何度も流れます。
ちなみにフランスが誇る高速鉄道TGVは15分以内の遅れであれば定刻どおりだということです。遅れる事がよくある光景のため、海外から来た人は、日本の鉄道時刻の正確さに驚きます。

ただ、日本でも電車のトラブル等で遅れるという事はもちろん起こります。そんなときに登場するのが「スジ屋さん」という人です。ダイヤを定刻どおりの運行に戻そうと期限を決めて、乱れてしまったダイヤグラムの線を引きなおす人です。影で定刻発車を支えている人です。
遅れが出ても「だってしょうがないじゃないか。」って言ってしまえば遅れっぱなしです。すぐに立て直す動きをする人がいるおかげで、定刻発車が保たれているのですね。

みなさんは、自分の未来に向かって、そして大きな目標をもって新年度をスタートしました。これから、うまくいっているなと思える時もあるでしょう。
困難な事にぶつかってつらいなあと感じる時もあります。どんな時であっても、いつも夢に向かい追いかけているみんなの姿を支えてくれる人がいるのではないですか。
自分の進んでいる道を支えてくれる人たちに感謝の気持ちを「ありがとう」と声に出して、自分に対して堂々と「今を頑張っています」と言えるようになりたいですね。

160411「ゴッホより普通にラッセンが好き」という芸人の永野さんのネタがありますね。
このネタや永野さんの好き嫌いは置いておいて、「わかる!その通りだ!」と思うことと、「でもね・・・」と思うことの二つがあります。

「わかる!その通りだ!」と思ったことは、今までゴッホやピカソの絵は美しいと感じたことは一度もなく、ピカソの絵に関しては幼稚園児が描いたような絵という認識しかありませんでした。それに対してラッセンの絵はイルカや海洋生物がリアルに生き生きと描かれて色使いも美しくきれいで部屋に飾りたい絵です。まさに「ラッセンが好き」状態です。

「でもね・・・」と思うことを少し語らせてください。
先生は大学時代に美術部に所属して油絵を描いていました。
絵を描くときには真っ白なキャンパスに絵具を置いていきます。
パレットに絵具をだし、自分のイメージの色を作り、キャンパスに色を置いていきます。
その絵に自分の表現したいものを描いていくために色を置いていきます。
自分の感動したもの、相手に共有してもらいたいもの、それをこめ、色を置いていきます。
納得いかない場合は、また、色を作り、思いと一緒にキャンパスに色を置いていきます。
何層も何層も色と思いを重ね、できた絵は、筆や絵画用のナイフの跡、色に至るまで様々な思いの結晶になって、自分にとってはかけがえのないものになっています。
そうした大学時代の経験をした後にピカソやゴッホを鑑賞する時は、その思いや描いていた時の感情がわかる気がします。決して美しいとは思わないのですが感動することが多くあります。「でもね、ピカソやゴッホも好き」なのです。

新学年を迎えたみなさん、今は絵に例えると「真っ白なキャンパス」の状態です。未来の自分を思い描いて自分の色を置いていってください。絵具は今からの行動や思いです。できた絵は「経験」という形で皆さんの宝物になりますよ。

160404みなさんも経験あると思います。
しゃっくり。
急にでてきて、嫌だなと思っていたらいつの間にか止まっている。いつの間にか止まっているので、止まったことも、しゃっくりが出ていたことさえ忘れてしまう。
でもしゃっくりが出ている時は何とか止めようと色々な方法を試してみますよね。

実は先生も今まで色々な方法を試してきたんです。
やはり一番ポピュラーなものは「驚かす」ではないでしょうか。ただ、「驚かす」のは自分ひとりでは出来ないですから、先生もよく友だちに頼んでいました。「驚かしてくれよ」と。
でもこの場合は驚かされることを予めしっているので、「わっ!」と言われても全然驚かなかったり。これではダメだと思い次は「(自分が)忘れた頃に驚かしてくれよ。」と頼み、今度は大丈夫かと思いきや、本当に忘れた頃に驚かされるので、しゃっくりが既に止まった状態で驚かされて、純粋にビックリしただけだったり。こんなことを繰り返していました。
しゃっくりの止め方として、世間でよく言われているのは、他に「水をのむ」「つばを飲み込む」「うがいをする」などあります。多分もっといろいろあるのではないかと思います。

ここで先生が教室のK先生から聞いた、今まで聞いたことがなかった止め方を一つ紹介します。それは、「パイナップルは何色?」と聞くことらしいです。相手が「黄色」と答えるとしゃっくりは止まるらしいです。先生にとってはあまりに画期的な方法だったので、先生はK先生に「今までどのくらい成功しました?」と質問しました、K先生の答えは「6人中5人は止まりました」というものでした。凄いのか、凄くないのか分かりませんし、質問はパイナップルでなくてもいいのではないかなとも思いましたが、一応成功率は8割以上なので効果はあるのだろうという結論に達しました。

しゃっくりの止め方とされているものには多くの方法があり、自分なりの一番良い方法を各自で行っているんだなと考えていると、先生はあることを思い出しました。

それは教室で相談される「英単語や漢字の暗記の仕方」です。相談は「暗記の仕方」ではなく、「どれが一番良い暗記方法か」といったものが多いような感じがします。暗記の仕方も数多くあります。「見て覚える」「書いて覚える」「声にだして覚える」「歩きながら覚える」こういったものが主流で、あとは上のものを組み合わせて覚えているのではないかと思います。でも、どれが相談しにきた生徒のとってベストかは分かりません。見るだけで覚えることが出来れば見るだけで良いですし、時間はかかるけど書かないと覚えることができないのであれば、その人にとってのベストは書いて覚えるになります。先生は様々な方法を説明した後、様々な方法を試してみて、はじめて自分に一番良い方法が見つかるよと話をします。最初から最高の方法が存在しているのではなく、いろんなことを試し経験した後に自分にとっての最高の方法は見つかります。

これは暗記の仕方に限ったことではありません。
皆さんの周りには多くの試していないのもの、経験していないものがあると思います。そういったことにチャレンジしていくことで貴重な経験をし、皆さんの周りの世界を広げていくのだと思います。

皆さんは新しい学年をスタートさせます。
新しい学年ではいろんなことにチャレンジして、皆さんの可能性を広げていって欲しいなと先生は思います。