夏も後半に入りました。ニュースでは各地の猛暑が伝えられていましたね。
これがあと半年続いたらどうする?何かやる気が下がっていくよね。
もうすぐ涼しくなるだろうと思うから、暑さもガマンしようという気になれるね。

今日の中国地方の最高気温は34℃です。
ところで、世界の有名な都市はどうなのでしょう?
アメリカのニューヨークは最高気温32℃。結構高いね。
中国の北京は30℃。韓国のソウルは31℃。そんなに日本と変わらないね。
ではこのような都市の冬はどうかというと・・・そう、日本よりもうんと寒いんです。
このあたりでは冬に雪が積もるのは珍しいけれども、雪が道路に積もっているのは当たり前です。クリスマスにはツリーが埋まるぐらい雪が降ります。
こう見てみると、夏暑くて冬とても寒い、そういうところが大都市には多いんだね。

これには色んな理由があるけど、大きな理由の1つは、「人々が次の季節に備えて早めの準備をする」ということです。
服も買わないといけないし、食べ物も保存しておかなければいけませんね。暖房や家の修理もしておかなければいけないでしょうし、車のタイヤも替えないといけない。そこに物や人の流れが生まれて都市がだんだんと発展していくのです。つまり、暑さと寒さの両方があることは、人間にとっては良いことなのですね。
ずっと春や秋では気持ちが緩んで、明日でいいや明後日やろうとなってしまい、結局自分のためにはならない。もうすぐ寒い冬がやってくる、もうすぐあの猛暑がやってくると思えるから、できなくなる前に今やっておこうという気持ちになれるのですね。
良かったね、暑くて。冬がもっと寒ければいいのにね。

さぁ、今日から予習の講習会に入ります。これは冬の自分に向けた準備ですよ。
寒い冬の中で、「あれがないこれがない」や、「ここを覚えていなかった」、「分かっていなかった」と困らなくていいように、しっかりと学んでおきましょう。
そしてノートをきちんと作って、冬に見直せるようにしておきましょう。
今日の努力が未来の自分を作る。未来につながる1日にしていきましょう。

ある日の出来事です。
 耳をすませると
 「お〜い!さとし君、君に素敵なプレゼントをあげよう」
 「なんだ??? 何をくれるの???」
 「君に毎日86400円をあげよう」
 「ほんとに???」
 「ただし、ルールがあるからね、よく聞いておいてね」

 ルールとは以下のようなものでした。
 ①毎朝目覚めた時に現金86400円を枕元に置いてある。
 ②貯金は出来ない。
 ③使い道を人に相談してはいけない。
 ④使い切れない現金は寝ると同時に消える。

 ルールを伝えると天井付近から聞こえてくる声は消えました。さとし君は枕元に86400円があることに気付きました。
 そこでさとし君は早速、まずは自分の欲しいものを頭に浮かべてノートに書き出しました。
 ゲーム機・図鑑・おもちゃ・お菓子・洋服・靴・野球道具などなど、午前中に書き出して午後からすべての物を買いにいきました。そしてすべてを使い切り、満足して自宅に帰りました。そして買い物に疲れ、その日はぐっすり眠りにつきました。
 そして、翌日にまた目が覚めるとやはり86400円が枕元にありました。またさとし君は午前中にノートを取り出して、どうしようかと考えました。そして昨日は自分の欲しいものをたくさん買ったから今日はいつもの感謝を込めてお父さんとお母さんが喜びそうなものを買おうと決めました。
 お母さんに ・花束・ケーキ・エプロンなどなど
 お父さんに ・ゴルフ用品・ネクタイ・お酒などなど
 色々と普段、お父さんとお母さんが欲しいと言っているものを必死で考えたものを、また午後から買いに行き、自宅に帰って事情を説明しプレゼントをしました。
 お父さんとお母さんは自分の物ではなく、お父さんとお母さんのために、そのお金を使ってくれたことを非常に喜びました。そして満足顔で布団に入りました。

 以上のような話を聞いて皆さんはどのように思う???
 うらやましい???  自分なら何に使う???
 毎日、86400円もの大金が使い切らないと消えるから皆さんも必死で考えるよね???

 実はこの話は、皆さんも毎日生きていく上で、必ずもらっているものなのだよ。
 それは時間です。

 1日は24時間 1時間は60分 1分は60秒ということで
 1日=24(時間)×60(分)×60(秒)=86400秒

 お金ならばさとし君のように必死で考えて、自分の欲しいものやお母さんやお父さんのために使って喜ばせたよね!?皆さんも考えたよね。
 時間も同様に、皆さんにはこの夏休みで自分のために、家族のために目いっぱい考えて大切に使って欲しい。

・講習会で思い切り勉強をして、家で最高のノートを作る日
・お風呂掃除や靴磨きなど、家族を喜ばせる日
・友達とプールに行き、思い切り楽しむ日

 などなど、勉強や手伝いや遊びを思い切りする夏休みにしよう! ただ何となくテレビを見ている、ただ何となくごろごろという時間も思い切りがんばる時間も同じ時間なので、使い方をしっかり考えて残り30日の夏休みを過ごしましょう!

◆先日、カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングという会社が、2012年3月から社内の公用語を英語にするという方針を発表しました。日本だけでなく地球的な規模で商売をするためには、どうしても「英語」が必要であるとの判断によるものです。具体的には、社内での会議や文書は基本的に英語を使い、社員は、TOEIC(国際英語能力テスト)で700点以上の英語力が求められます。

◆英語を使う会社の 登場はつい最近のことではありません。1950年に東京の下町墨田区に誕生して、今や世界を相手に商売をしているスミダコーポレーションというか会社は、2002年に「英語を共通語」にして世界17国36営業所に2万人の職員が働いています。社員は互いの名前をニックネームで呼び合っているそうです。役員10人のうち5人が外国人です。最初は「大変な時代になったものだ!」と社員も(君たちも)思ったでしょうが、世界的な規模で人や物が交流するグローバルな時代には必要なことなのかもしれません。

◆君たちに身近な「大学」もグローバル化しています。例えば、大分県の別府にある立命館アジア太平洋大学(APU)という大学は、2000年に創立された大学です。先日、ティエラの先生たちも見学に行ってきました。見学した先生たちの感想は、「素晴らしい大学だ。これからの教育のあり方を考えさせられた」「おしゃべりな学生たちが印象的でした」です。APなの学生はどうしておしゃべりなのか。

◆APUでは世界97国の留学生が学んでいます。主にアジア20か国、中国、アフリカ、オセアニアや南米諸国などの学生が半分。日本国内の学生が半分。英語や日本語やスペイン語や中国語、まさに多国籍大学です。肌の色も文化も言葉も習慣も違う人たちが、ごっちゃまぜに毎日生活を共にする環境の中、恥ずかしがったりしてはダメ。積極的に会話を重ねないといけません。物おじしないで会話する。おしゃべりは積極性の表れなのですね。

◆秋田県には国際教養大学(AIU)という大学が2004年にできました。これからの時代は国際教養が必要という大学創立の考え方も面白いです。こちらは22か国の留学生を受けて入れ、すべての授業が英語で行われ一年間の留学が必修となっています。まさに「英語で学ぶ」大学です。

◆そうそう。「農業」や「サービス」もグローバル化の波が押し寄せています。「日本は世界5位の農業大国」という本を読みましたが、その中にはその事例がいくつも紹介されています。「日本の農作物は世界一です」と語る、和郷園という農業組合の代表者である木内さんは、タイでマンゴーやバナナを作り始めました。また、アメリカに渡った田牧さんは「タマキ・ライス」をアメリカに知らしめた人です。日本の優れた工業製品が世界中に広まり「Made in Japan」(日本製)として日本の信頼を高めたように、これからは日本人の手によって作られた農作物が、「Made by Japanese」(日本人産)として世界に信頼を得るのかもしれません。

◆石川県の老舗旅館「加賀屋」は、日本の「おもてなし」のサービスを台湾に設立するホテルに取り入れて世界に進出しようとしています。君たちが知っている宅急便の会社ヤマト運輸や、化粧品の資生堂も、中国で「日本流の決め細やかなサービス」を展開しようとしています。日本の知恵が果たして世界で通用するか、これから先も目が離せません。できれば、地球に暮らす一員として世界の国とつながり、日本人が日本の持ち味を発揮して人類の幸せに貢献したいですね。

◆「鬼に金棒」ということわざがあります。それを手に入れることによって、強いものがますます強くなることを例えた言葉ですが、グローバルな時代には「鬼に金棒」が必要かもしれません。鬼が「君たち」だとすれば、「英語」は金棒です。君たちにとって得意な日本語のほかに「英語」を身につける。英語でなくても中国語でもスペイン語でもかまわない。それは語学でなくても、パソコンの操作技術でも何でもよいのです。つまり、得意なことをもう一つ持つことが必要な時代なのかもしれません。

◆グローバルな時代に必要な力として次のようなことが思い浮かびます。
<1.学力 2.語学力 3.恥ずかしがらないで人前で自分の考えを話す力 4.リーダーシップ力 5.コミュニケーション力 6.精神的、肉体的なタフさ 7.健康 8.日本についての豊富な知識 9.自分を大切にして他者を敬う力>
将来、世界を駆け回る君たちには二つのことが求められています。まず、自分自身が強い人間(鬼)になること、そして人生を切り拓く味方となる技術(金棒)を身につけること。これこそが本物の「鬼に金棒」です。