皆さんは「ハインリッヒの法則」をご存知ですか?アメリカの保険会社の調査部にいたハーバート・ウィリアム・ハインリッヒという人が導き出した法則で、別名「1:29:300の法則」とも呼ばれています。工事現場の1つの大きな事故の背景には29の小さな事故があり、その背景にはさらに300のヒヤリハット(大事には至らなかったけれど、ヒヤリとしたり、ハッとしたりする瞬間のこと)があるというものです。

これは医療現場や工場などでも幅広く取り入れられている考え方で、大きな事故を防ぐには、ヒヤリハットの段階から対処していくことが必要だと教えてくれます。ヒヤリとした時に、「大事に至らなくて良かった」と思うのではなく、「わずかな差で大事故になっていたかもしれない」、「なぜヒヤリハットが起きたのか」を考えることが事故を防ぎます。

同じように、「割れ窓理論」というものもあります。小さな犯罪を徹底的に取り締まることが、大きな犯罪の抑止につながるというものです。治安の悪い地域では、割れた窓を修理せずに放置すると、他の窓も割られやすくなることから、この名前が付けられています。

受験勉強において日々の積み重ねが大事だということは、能開生なら何度も聞いたことがあると思います。しかし、皆さんが積み重ねているのは、プラスの要素だけではなく、同時にマイナスの要素も積み重ねているのかもしれません。

「授業中に気が抜けてしまった」「宿題を忘れた」「小テストで計算ミスをした」、これらの積み重ねが、受験本番での大きなトラブルにつながる可能性があります。小さなことだから「大したことない、大丈夫だ」と考えていると、思わぬところで足元をすくわれるかもしれません。ヒヤリハットは誰でも起こりえることで、様々な原因があります。1つでも不安な要素を減らしつつ、勉強を進めていきましょう。

この夏、57年振りに東京オリンピックが行われました。地球規模の新しいウイルスの流行によって1年遅れての開催でしたが、日本選手の目覚しい活躍もあり、大いに盛り上がりました。その開会式では、各国から集まったアスリートたちの入場行進の際、BGMとして、「DQ」「FF」「モンハン」などの日本発のゲームのテーマ音楽(全19曲)が流れ、世界中でSNSを中心に大きな話題となりました。「コロナ禍のオリンピック開会式」と「ゲーム音楽」、一見ミスマッチのようで意表を突かれましたが、「オープニング」「英雄」「災厄を救う」という共通項があり、マンガ風のデザインに彩られたステージに迎えられた選手たちは物語の主人公であり、疾病によって混乱に陥ったこの世に希望の光を灯す「勇者」になる、そんな演出になっていて、とても好感が持てました。

行進の冒頭を飾ったのは、かの有名な「ドラゴンクエスト」の“序曲:ロトのテーマ”(Ⅲより)。ドラクエは、1986年に発表された第1作を皮切りに、現在計11作にまで連なるコンピュータRPGの最高峰シリーズ作品ですが、皆さんは、その曲の作曲者が90歳の東大卒・レジェンドゲーマーだということをご存知でしょうか。

彼の名前は、すぎやまこういち氏。すぎやまさんは、幼い頃から音楽に親しみ、学生時代は、特にクラシックに傾倒していました。将来音楽家になりたかった彼は、当然、音楽大学への進学を希望しますが、「高い学費がとても払えない」「家にピアノがなくて弾けない」といった理由から、泣く泣く音大受験を諦め、仕方なく、東京大学・理科二類に入学し、作曲については独学で勉強しました。大学卒業後はフジテレビに入社し、ディレクターとして手腕を発揮すると同時に、作曲家としてヒット曲も量産しました。そんな彼がドラクエと出会ったのは、フリーになって活動していた50代半ばのことでした。新たなフィールドに飛び込んだ当初、年齢的な隔たりもあり、20代の若者中心のドラクエ制作スタッフとは結構ギクシャクしていたようですが、彼自身が筋金入りの無類のゲーム好きであったこともあり、次第に打ち解けていきました。

ドラクエの世界観が「中世ヨーロッパのファンタジーテイストの騎士物語」であったことに加え、ゲームという特性上、何百回聴いても飽きない“聴き減りしない音”の必要性を鑑みた結果、「クラシック音楽」をベースにすることを信条にして、35年もの間、彼は500曲以上に及ぶ楽曲をすべて一人で作っています。また、自らオーケストラを指揮して、“ドラクエコンサート”なるものを全国各地において定期的にライブで実施しています。ついには、2016年に、「世界最高齢(満84歳292日)のゲームミュージック作曲・編曲者」として、ギネスブック世界記録にも登録されました。

思えば、人生は、多くの課題や目標を抱えながら探求する、未知なる旅のようなものです。すぎやまさんは、ある対談で、「ゲームと違って、人生には決まった攻略法はありません。目の前の困難から逃げてはダメです。ゲームも人生も、逃げたら経験値は上がりません。」と話していました。何でも新しいジャンルが好きで、常に新進気鋭の現役でありたいという「絶えず挑戦し続ける精神」が、多くの世代に愛される名作を産んだと言えるでしょう。

生ける伝説であったすぎやまさんが、9月30日に亡くなりました。
ドラクエⅡのエンディングである神曲「この道わが旅」をBGMに、
また新たな冒険の旅に…。
ふと、そんな気がしました。

数日前のニュースで流れていましたが、横綱の白鵬が引退を表明しました。白鵬といえば、歴代最多の優勝45回を誇る名横綱です。2位の大鵬が優勝32回ですからどれだけ強かったかがわかると思います。平成・令和の名横綱ですね。

一方、昭和の名横綱として大鵬と共に有名なのが双葉山です。双葉山が持つ69連勝という記録はまだ誰にも破られていません。昭和11年から14年まで、3年間ずっと勝ち続けたのですから、まさに敵なしの横綱でした。その双葉山が安芸ノ海に敗れて連勝記録がストップした時には、「自分はまだまだ未熟だ」という意味の言葉を残しました。相撲道に前向きに取り組み続けた双葉山らしい言葉です。

双葉山は引退した後、親方として弟子の指導にあたりました。その時によく語っていた言葉が「稽古は本場所のごとく、本場所は稽古のごとく」です。「練習では本番のつもりで緊張感を持って取り組み、逆に本番では緊張せずにリラックスして戦いなさい」と言う意味です。双葉山は弟子たちに技の指導はもちろん、心の持ち方も教えていたのです。

さて能開では、先週から中3生の「公立模試」がスタートしました。入試本番の問題に短時間で取り組む入試対策特訓です。これが来年の入試直前まで20回続きます。入試本番と同じことを20回も繰り返すのですから、皆さんは入試のベテランになるはずです。

中3生の皆さんは、入試本番でリラックスして問題を解けるように、緊張感を持って公立模試に取り組みましょう。練習は本番のごとく、本番は練習のごとくです。来年の春には、きっとたくさんの桜が咲くはずです。

突然ですが、「ザ・シンプソンズ」というアニメを知っているでしょうか。

名前は知らなくても、黄色い肌にギョロッとした目を見れば ああ!と気付く人は多いでしょう。「ザ・シンプソンズ」は日本でのサザエさんと同じようにアメリカの国民的アニメとして人気ですが、実は数学オタクの脚本家たちによって作られ、その話の中には一般の人だと気付かないような数学的ジョークがたくさん散りばめられていることはご存知でしょうか。

例えば、

nが3以上の自然数のとき、Xn+Yn=Znを満たす自然数X、Y、Zは存在しない。

これは証明されるまでに300年以上もかかった数学界最大の難問「フェルマーの最終定理」です。

さて、「ザ・シンプソンズ」では、何気なくこんな式が出て来ます。

398712+436512=447212 (この式をぜひそれぞれきっちり12回ずつ、電卓で計算してみて下さい。)

学校の勉強には直結しなくても、知っているから楽しめることが、日常生活の中にもたくさんあると思います。好奇心にふたをしなければ、そんな楽しみが積み重なって、人生がほんの少し豊かになるかもしれませんね。

生徒の皆さんへ

突然ですが・・・「テストの点数を上げたいですか?」と聞かれたら何と答えますか?

また、「絶対に点数の上がる方法がある」と言われたらやってみたいと思いませんか。

「今から先生が絶対にテストの点数が上がる方法を教えます」と言います。すると、生徒の皆さんは「うっそ~、絶対なんてあるの?」と思うでしょう。そんな皆さんは今から先生に騙されてください。「絶対に成績が上がる、いや上げると思って次にあげる内容をチェックしてください。

家庭学習には、「予習」「復習」「テスト勉強」の三つの内容があることを皆さんはご存じですよね。それぞれの目的を皆さんは知っていますか?

能開の勉強では(高校の勉強では)まず予習がきますよね。予習の目的は勉強の区分けです。「自分は今週の授業で何がわかって、何がわからないのだろう?わからない問題のうち調べたらわかりそうな問題は何だろう?調べてもわからない問題は授業をしっかり聴こう!」という心持ちが大切なのです。つまり予習の段階で、問題を三つに分類することです。

・わかる問題 ・調べたらわかる問題 ・調べてもわからない問題・・・この三つをテキスト上で色分けするとよいですね。

次に授業が終わったら復習がきますよね。復習の目的はわからない問題をつぶすことですよね。ここで「調べてもわからなかった問題」に取り組むことです。解答を見ながら、あ~でもない、こうでもないと思考錯誤しながら問題を解く。そして、思考錯誤の過程をノートに記す。ここでは、試行錯誤すること、つまり考えることが最も大切です。

そしてテスト勉強。テスト勉強で大切なことは覚えることです。そしてスピードアップ、正確さのアップも意識しましょう。「わかる」と「できる」は違います。「わかる」をできるにするには何度も何度も訓練をする必要があります。この訓練の少ない人がテスト後に「あ~失敗しちゃった、ケアレスミスしちゃった」と言っているわけです。先生に言わせると「詰めが甘い」ということです。実力があるのに練習不足と言う訳です。

皆さんは、一週間でこの三つをバランスよく学習できているでしょうか?まずは一週間の中で「予習」「復習」「テスト勉強」の時間をバランスよくとりましょう。そして、予習は問題の区分け、復習は試行錯誤、テスト勉強は覚える、スピードアップ、正確さを意識して勉強に取り組んでみましょう。これである程度の学習時間が確保でき、科目ごとの学習ポイントがわかれば、必ず成績が上がります。さあ、今から行動に移しましょう。

「口」(クチという漢字)に2画を付け加えると、どんな漢字が思い浮かびますか? では、この後の文章を読まずに、できるだけたくさん書き出してみてください。時間は、2分間です。

皆さん、どうだったでしょう、たくさん挙げられましたか?

例えば、たんぼの「田」がそうですね。さらに、下に突き出れば「甲」。上に突き出れば「由」。上下に突き出れば「申」で、付け加えた「十」を外に出すと「古」や「叶」ができます。そして、「口」の中に書くの字を「+」ではなく、「一」だけにすると「旧・旦・白」などがありますね。また、「+」以外に「口」の中に他の2画を書くと、「目・四・囚」が考えられます。これで、もう終わりでしょうか。いえいえ、まだまだありますね。それは、「口」の周囲に2画を書くパターンです。「右・石・只・兄・号・史・台・占・召・句・可・司・加・叩・叱」など、たくさんあります。

これまでに出てきた「口」に2画を付け加えた27個の漢字は、一つひとつはどれも簡単で、知らない字はないのではないでしょうか? 確かに頭の中に入っている漢字ばかりですよね。では、考える時間が2分間ではなく5分間だったら‥、10分間だったら‥。本当にすべて取り出せたでしょうか? もちろん、答えられる数は増えますが、以前にこの問題を解いたことがない限り、すべてを答えるのは難しいと思います。もし、自信のある方は、次の問題はどうでしょうか? 10分間で「画数3の漢字」をできるだけたくさん書き出してみてください。33個はありますよ。

実力をさらに高めるためには、インプットの学習だけではなく、アウトプットの学習も必要です。能開(ティエラ)では、10月から公立模試を使ったアウトプットも強化する学習プログラムが、中3生を対象にスタートします。知っていても答えられない。本格的な実戦演習で数多くの問題に慣れ、そういう部分も確実に減らしていきましょう!

大人になると子供の頃より時間が短く感じるそうです。「ジャネーの法則」というものがあり、10年生きてきた人にとっての1年と、70年生きてきた人にとっての1年では、同じ1年でも感じ方が全く違うそうです。

また、退屈な授業で何度も時計を見る場合、時間がなかなか過ぎないと感じるように、時間の経過に注意するほど、同じ時間でも長く感じられるそうです。これが子供と大人の違いに関係しているらしく、子供には待ち遠しい行事が多いのに対して、大人になると慣れ親しんだ刺激の少ない出来事ばかりのため、時間の経過に注意する回数が減り、その分時間が短く感じられるとのことです。

いよいよ2学期が始まりました。新しいことに挑戦し続ける人は、常に新しい刺激を受け、本当の意味で「長い」人生を送ることができるのかもしれませんね。

夏もそろそろ終わりに近づき、この8月後半から9月にかけては台風のシーズンとなりますね。

毎年、さまざまな被害も出ていて、昔から日本と台風は切っても切れない関係となっています。中でも「台風の目」と呼ばれる部分は、風の吹かない穏やかな晴れた天気となることを知っていますか?九州地方の生徒諸君は見聞きした生徒もいるかもしれませんね。もちろん中心にいる束の間は平穏であっても、通過した後は風向きが反対の強い風が吹き込んでくるため、危険ではあるのですが、初めてその話を聞いた時に強い興味を持ったことを未だに覚えています。

また、「台風の目」には、「激しく動いている物事の中心にあり、それを引き起こす原因となっている人や物」という慣用句としての意味もありますね。

夏休みも終わり、いよいよ受験も本格的なシーズンに突入します。周りの多くの人たちを巻き込みながらも、中心にいる自分は冷静かつ熱心に受験勉強に取り組み、受験の台風の目となって活躍していきましょう。

夏期講習会も最終日を迎え、暑かった夏も終わろうとしています。

この夏の最後に、皆さんに伝えたい言葉が「三日坊主」です。
このことわざは、皆さんも良く知っているように、「長続きしない人」を指します。
せっかくがんばってきたことも、終わったからといって、そこでプッツリ切れてしまえば、今までがんばってきたことも、全くの無駄になってしまいます。

皆さん思い出してください。
今回の講習会で、どれだけがんばってきましたか?
およそ、3~4日のタームになっていた講習会の期間。
日中、能開で必死に勉強し、深夜まで自分で必死に勉強した思い出は、自信となって皆さんの心の中にあるハズです。

しかし、そのがんばりも自信も、そこで止めてしまえば終わりです。
「習慣」に変わるハズです。

能開の講習会は上手い具合に、3~4日のくくりになっています。
「能開があるから勉強する」から、
「能開がなくても自分で勉強する」自分を手に入れるチャンスです。
講習会が終わってホッとした?
もう宿題がないから安心した?
さあ、そこでもう一踏ん張り!
大変な思いをするからこそ、自分を大きく変える夏にしよう!!

今年の夏も35度以上の猛暑日が続きましたが、お盆には一転して天気が不安定になり、各地で大量の雨をもたらしました。

天気というのは私たちの周りにある自然の中で、とても身近なものですね。

空に浮かぶ大きな入道雲を見上げたり、飛行機の窓から雲海を見たりして、あの中に入ってみたいなぁとか、不思議な気持ちになった人もいるかと思います。

雲というのは遠い空の現象と思われますが、たとえば地上で立ち込める霧は地表に張り付いた雲の一種ですし、実はお風呂の湯気もみそ汁の湯気も、暖められた水蒸気が立ちのぼる状態であり、ある意味で雲と同じ現象だと言えます。

気象庁気象研究所の研究官で、雲研究者の荒木健太郎さんの著作「すごすぎる天気の図鑑」では、雲や天気についての解説を、写真やイラストなどで楽しく読むことができます。

荒木さんはアニメ映画「天気の子」を監修されるだけでなく、作品の中にも本人役として登場するそうです。「すごすぎる天気の図鑑」からいくつかの解説を紹介しましょう。

雨のつぶの形はよくあるイメージと違って、頭はとがっていない。

地震雲は地震の前兆ではない、飛行機雲を違う角度からみたもの。

虹は半円ではなく本当は丸いが、虹のふもとまで行くことはできない。

1時間に100ミリの雨は、1平方メートルに100キログラムの水がたまる凄さ。

台風の予報円は台風の大きさではない、確率70パーセントの範囲のこと。

今まで何となく見ていた空や雨や台風のことも、ひとつひとつに科学的な原因がありますが、すべてが解明されたわけではありません。皆さんも目の前にある雲がどんな形で、どこから来たか、考えてみませんか。空を見上げるのが楽しくなりますし、夏休みの自由研究にも役立つかもしれませんよ。