今年もあと1ヶ月あまりとなりました。
能開の教室は北から南までありますので、まだ寒くない地域、雪景色になっている地域など様々かと思います。
さて、みなさんは宇宙の年齢を知っていますか?
宇宙の年齢は様々な観測データを組み合わせて出された結果、138億年といわれています。
人間の一生が仮に100年としてもその年月は途方もないような時間に感じます。
ところで、どこの家にも一つはあるであろう「トランプ」(アメリカの新大統領でありません)は、52枚から成ります(ジョーカーを除く)。
この52枚のトランプの並び方のパターン数と、宇宙が誕生してから経過した秒数では、どちらの数が多いと思いますか?
答えは、圧倒的にトランプの並び方のパターン数の方が多いです。
まず、トランプ52枚の並び方のパターンは、52×51×50×・・・・×2×1となります。
実際に計算するのはやめましょう。
これは計算すると68ケタの数となります。
片や宇宙の年齢を秒に換算すると138億年×365日×24時間×60分×60秒=435196800000000000秒で18ケタとなり、68ケタの数 対 18ケタの数で、トランプの方が圧倒的に多いことになります。
身近に宇宙にも勝る数値が潜んでいるのは考えると不思議でワクワクしますね!
勉強の合間にゲームやYoutubeもいいですが、ちょっと興味のある本を開いてみるのも新たな発見があっていいかもしれませんよ。
みなさんは「箱根駅伝」を知っていますか?
毎年1月2日と3日に開催される関東の大学駅伝で、お正月の風物詩にもなっています。
東京から神奈川県の箱根・芦ノ湖間を、往路5区間(107.5Km)と復路5区間(109.6Km)、合計10区間(217.1Km)で競われます。これは学生駅伝では最も長い距離です。
箱根駅伝に出場できるのは関東圏の大学で、「前年度の上位10校」と「予選会を通過した10校」、それに「関東学生連合チーム」を加えた21チームです。
箱根駅伝には、11位以下になってしまうと、次年度は予選会から参加しなければならないというルールがあります。
そして、その予選会で10位以内に入らなければ、箱根駅伝には出場できません。
予選会は毎年10月に行われ、40校近くが出場枠を争います。
予選会では、各大学の10~12人がハーフマラソンのコースを一斉に走り、各大学の上位10人のタイムを合計して順位を競います。
10人の合計タイムで決まるため、走り終わっても予選を通過できたかどうかはすぐにはわかりません。
今年の予選会は、雨上がりの蒸し暑さに加え、容赦ない強い日差しがふり注く過去最悪のコンディションで、波乱が続出しました。
フラフラで今にも倒れそうなランナーたちをテレビで観ていて、何度も声が出そうになりました。
予選会が終わり、いよいよ運命の結果発表の時・・・。
発表は「結果発表ボード」に、第1位の大学から読み上げ・開示されていきます。
「第1位 立教大学 記録10時間52分36秒」
次々と箱根の切符を勝ち取った大学が呼ばれ、そのたびに大きな歓声が上がります。
9位まで呼ばれて、箱根駅伝に出場できるのはあと1校だけ。
「第10位 順天堂大学 記録11時間1分25秒」
その瞬間、順天堂大学の選手たちは抱き合って喜びを爆発させました。私も感動で鳥肌がたちました。
その後、第11位が読み上げられました。
「第11位 東京農業大学 記録11時間1分26秒」
10位と11位のタイム差は、なんとわずか1秒。
東京農業大学の選手たちは泣き崩れました。
たった1秒。しかし、それはとてつもなく大きな1秒でした。
勉強にも同じことが言えると思います。
1点でも多く!1問でも多く!これを生み出すことは決して簡単なことでないですよね。
しかし、日々の積み重ねによって叶えられると私は信じています。
だからといって、毎日全力でガツガツ頑張り続けるのは難しいでしょう。
小さくてもいいんです。
積み上げていってください。
今日の積み上げが「0.001点」「0.001問」でも構いません。
未来の1点・1問に必ずつながっていきます。
昆虫少年だった伸一君(だれだろう?)は、日々、蝶やカミキリムシの採集に夢中でした。そしてもちろん、将来は大好きな昆虫を研究して、生物学者になるつもりで大学に進学しました。
しかし、昆虫の研究の多くが「害虫」、つまり人間にとって迷惑な虫をどう駆除するかというテーマが中心。
農薬の研究なども多く、結局は大好きな昆虫を殺すための勉強ばかり。
伸一君はあっさり挫折してしまいました。
そこで、当時脚光を浴びていた「生命とは何か?」というテーマをミクロな視点で研究する分子生物学に挑戦することにしました。
厳しい研究の末、彼はついに新しい遺伝子細胞を発見!(やったね、伸一君!)
彼は、この遺伝子が生き物にどのような情報や役割を持っているかを実験で確かめることにしました。
実験方法は、発見した新しい遺伝子細胞をネズミから取り除き、その後の変化を観察する、というものです。
ネズミに何かしらの異常が現れれば、遺伝子の役割が見えてくるはずです。(すごいね、こんな方法を考え出すなんて!)
伸一君が発見したこの新しい遺伝子は「GP2」と名付けられました。
GP2を取り除いたネズミを育てるのにまず3年かかりました。(おーーー!)
その後、GP2を欠いたネズミを毎日観察。
しかし、ネズミはすくすくと健康に育ち、子どもまで生まれました。
「なんでなんだ~!」 ネズミは健康そのものです。
この頃の生物学の世界では、生物も機械のように考えられ、一つ一つの細胞もパソコンの部品のようなものと同じだと捉えられていました。
だから、どこかの部品がなくなれば当然、不調が起こり壊れてしまうはずだと考えられていたのです。
「なぜネズミは平気で元気なんだ…うーーーー?」
伸一君はまたも大きな挫折を味わいました。
けれども、彼には新たな考えが生まれました。
長い年月をかけて生き残った遺伝子細胞がなくなっても何も起こらないということは、もともとの考え方が間違っているのではないか?
そうして彼は、当時は忘れ去られていたシェーンハイマーという100年前の学者の言葉を思い出しました。
「生命は機械ではなく、流れである」という言葉を。
その後、伸一君は、生物にとって食べ物は車のガソリンのようなものではなく、体は常に自らの細胞を壊しながら、食べ物を取り込み、新しい自分を作り直していることを知りました。
すごいね。
特に新しく入れ替わるのは胃や腸などの消化器官の細胞で、早ければ1か月で入れ替わるのです。
人間全体も1年もすればほとんどが新しい細胞に入れ替わるそうです。
そして、生き物は(僕らも)何かを失っても他の部分で補い、常に細胞を入れ替えながら、絶妙なバランスを保って生き続けているのです。
これを「動的平衡」と呼ぶそうです。
昨日の自分は、厳密には今日の自分とは違うわけです。
僕らは日々自分を壊し、新しく作り替えながら生きているんだね。
すごく気持ちいい話だと思わない?みんなはどう感じるかな?
※伸一君についてもっと知りたい人は、ネットで調べてみてください。
【福岡伸一先生】
寝相が良い人は、寝た時と同じ状態で目が覚めるのでしょうが、なぜか枕が足のところにあったり(足が枕のところにいったのかも知れない?!)、ふとんがふっとんだ状態(?)になっていたりすることもあるでしょう。
でも、どこか無駄だと思えること、回り道だと思えるようなことにこそ、その過程に様々なドラマが生まれることがあるんじゃないかと先生は思います。
時代が変化したとよく耳にしますが、私が皆さんの頃だって時代が変わったとよく言っていました。
世の中が変化し続けているから今があり、変化し続ける未来があります。
ドキドキして、ワクワクできる未来に向けて、自分がどう変わっていくのか、将来を想像するのも良いかもしれませんね。
土日ゼミを終えての祝日で、このお休みを楽しみにしていた能開生もたくさんいたのではないでしょうか。
学習記録帳やatama+の短期目標を活用して予習復習の計画立て、計画通りに勉強。
実はそれぞれの言葉の持つ意味合いの違いに由来があるそうです。