3月も残すところあとわずか。3月は陰暦で「弥生(読めるかな?)」と言います。弥生という言葉は、もともと「弥:いよいよ」と「生:おいしげる」という意味を持つ2つの言葉を合わせたものなのです。春になり、いよいよ草木も生い茂る様子を表したことが語源となっています。また、3月6日ごろを「啓蟄(辞書で調べてみよう。「け」から始まります。)」と言い、これまで眠っていた虫が目覚めて外に這い出てくる様子を表しています。

草木も虫も硬い土を突き破って明るい外の世界へと飛び出すには、とても大きなエネルギーが必要になります。そのために、草木も虫も冬場は地面の中でエネルギーを蓄え、春が来るのをジッと待っているのです。

4月からは、いよいよ新しい学年が始まります。新学年のスタートに向けて「今年は部活動でレギュラーを取るぞ!」とか「○○中学・高校合格を目指すぞ!」といった目標を立てていることだと思います。新しいスタートに向けて立てた目標。それはみんなの「理想とする姿」では無いですか?理想とする自分になるためには、自分が思っている限界(殻)を突き破る必要があります。その限界(殻)を突き破るためのエネルギーとなる自信が必要になります。そして、その自信を手に入れるには、日々の努力を積み重ねること以外にありません。

みんなには無限の可能性が眠っています。その可能性を目覚めさせるためにも、自分の理想とする姿に近づくためにも、いつもよりも「ちょっとだけ多く」練習してみよう。いつもよりも「ちょっとだけ多く」勉強してみよう。その「ちょっとだけ多く」の積み重ねが、限界を突き破る大きなエネルギーに変わりますよ。

ときどきこのような生徒の声を聞きます。
『なんで勉強しなくちゃいけないの?』 『○○ってやって、役にたつの?』
『受験に関係ない科目も勉強しなくてはいけないの?』など
 今回はそのように感じたことがある人に向けてのお話です。

「1742万5170桁という現時点で最大の素数を見つけた。」
という記事を先日読みました。読んだ最初の先生の印象は『だからどうした』でした。
「素数」とは、1とそれ自身でしか割り切ることができない正の整数と定義されています。1、2、3、4、5、6の数のうち2、3、5がそれにあたります。詳しくは数学の勉強をしっかりしていけば大丈夫です。また素数は無限個存在することが証明されています。
さらに発見のために研究者が何年間もかけて無限にある素数の一個を探しているとしりました。時間と労力の無駄遣いだと感じました。『なんで素数を調べているのか?意味あるの??』という疑問です。
 なぜこれほど騒がれているのか腑に落ちなかったのでもう少し調べてみました。実際素数は暗号などに用いられ、大きな桁数の素数からは複雑な暗号をつくることができます。例えば、コンピュータなどのパスワード、暗証番号の設定などへの利用です。これは素数の規則性が解明されていないためです。ですから大きな素数には大きな価値があるのです。現代の我々の身のまわりの情報を守るためには無くてはならないものになっています。

はじめの質問に対する答えは与えられるものではないはずです。
皆さんには生まれた疑問を大切にして、学んできたものを振り返ったときに活かせるものに変えて欲しいと思います。
そのために勉強のやり方を学び、工夫を重ねてください。
皆さんの素朴な疑問が世の中を変えていくはずです。

ちなみに素数の規則性がもし発見できれば、世の中は大変なことになるでしょうね。

わたしたちの脳の中には「自己報酬神経群」という、「自分へのごほうび」をモチベーションにしてはたらいている部位があります。この部位が活性化すると集中力が高まり、この部位の機能が低下すると集中力が低下し、それに伴って運動機能も低下してしまいます。
この部位はごほうびがもらえたという「結果」によって活性化するのではなく、ごほうびがもらえそうだという「期待」によって活性化します。つまり、脳が「ゴール間近だ!」「もうすぐ目標達成だ!」と判断したとたんに機能が低下し、集中力が低下してしまうということです。

みんなの中にも1つ何かが終わると、次に取り掛かるまで時間がかかってしまうという人はいませんか?

こういう状況を防ぎ、集中力を長持ちさせるのはどうしたらよいと思いますか?

それは、この仕組みを逆に利用するのです。
本来の目標としている地点よりも遠くにゴールを設定します。
すると、実際のゴールの手前で脳のパフォーマンスが落ちることがなくなります。
この仕組みを実際に活用したのが、北京オリンピックで金メダルを獲得した北島選手です。
彼の場合はプールの壁をゴールと思うのではなく、壁にタッチしたあと振り向いて電光掲示板を見た瞬間をゴールだと考える訓練を重ねたそうです。世界記録を塗り替えた影には、脳化学のサポートがあったのです。

さて、みんなの目標って何でしょうか?
定期テストで良い点を取ることですか?
志望校に合格することですか?
将来の夢を叶えることですか?

どんな目標でも構いませんが、そこがゴールだと考えてしまうとその直前でペースが落ちてしまうことでしょう。それは脳の機能なのでどうしようもありません。

そのゴールの先に新しい目標を立てましょう。
先生はみんなに目の前のことだけに囚われず、先を見据え、高い目標を立てられるようになって欲しいと思います。

スポーツが大好きな先生から、今日は生涯スポーツのお話をします。
みんなの中にも今スポーツをやっている人多いですよね。では、そのスポーツは何歳までできるのでしょうか?
生涯スポーツの『生涯』という言葉は『この世に生きている間』という意味があります。

先日(2月24日)、東京マラソンが開催されました。そこにエントリーした参加者の中で、最高齢は82歳だそうです。
先生も高校生の時にフルマラソンにチャレンジしたことがありますが、42.195kmをチャレンジするというものは日頃からのトレーニングと体力づくりをしていないと完走は厳しいです。80歳を超えてもチャレンジするってすごいですよね。

では、世界最高齢のマラソンランナーは何歳だと思いますか?
実は東京マラソンと同じ日に香港でもマラソン大会が開催されていて、そこの10km部門に出場した人がインド系英国人ファウジャ・シンさん。なんと101歳。さらにビックリしたのが、長距離マラソンを始めたのが89歳のときからで、9回もフルマラソンを完走しているそうです。シンさんは残念ながら今回の大会で引退すると言っていますが、さらにすごいのが、引退後も日課にしている16kmのランニング(約4時間かけているそうです。)は続けることを計画しているそうです。そんなシンさんは今まで一度も病気をしたことがなく、薬も服用したことがないそうです。健康の秘訣はスポーツと正しい食事だそうです。
13年間、シンさんを指導してきたトレーナの人が言うには、「シンさんは非常に前向きな人で、私が『今日は10キロを走りましょう』というと『いや、20キロ走ろうよ』と言うんです。」
101歳のおじいさんとは想像がつかない会話ですね。

最近はなんでも便利になって楽になってきていますが、『生涯現役』でがんばっている人の共通点はそういった『楽な方』に逃げるのではなく、『鍛える』ということに向かって継続してがんばっています。
能開は『鍛える』という意味では最高の場所です。今こうして、がんばっている君たちは前述した人たちみたいに『生涯現役』でがんばれるセンスを磨いているんです。
さぁ、これから新学年へ向けての勉強がはじまっていきます。あきらめないでがんばっていきましょう。まだまだ君たちには楽しみな未来が待っています。