今日は、先生が小学生の時の思い出をお話ししようと思います。

小学校生活の楽しみのひとつは、何と言ってもやっぱり「給食」ですよね? 先生が通っていた小学校では、学期の終わりに「セレクト給食」というものがありました。「セレクト給食」とは、数種類のメニューの中から、好きなメニューを各自選ぶことができるという、夢のような給食の日のことです。

 しかし、小学6年生の2学期に不思議なことが起こりました。12月の給食献立表が配られたのですが、例年であれば「セレクト給食」の日と思われるところが「シークレット給食」という謎の表記になっているではありませんか!!

 小学校の先生たちも詳細を教えてくれませんでした。学校中がこの「シークレット給食」のメニューは一体何だろうかという話題で盛り上がりました。先生のクラスでも帰りの会というホームルームの時間は毎日この話題でああでもない、こうでもないと意見が飛び交いました。学校中で似たようなことが起きていたようです。

 その給食が実際には何だったのか、特別のものだったか、そうではなかったか、今となっては忘れてしまい、もう思い出すことができませんが、クラスのみんなとメニューについて様々な想像をし、ワクワクしていたことははっきりと覚えています。

 これから先に起こることを想像するというのは、ドキドキワクワクする感じがしますね。未来と言うと少々大げさかもしれませんが、10年後の世の中は、10年後の自分はどうなっているだろうと想像するのも良いかもしれません。また、1年後の自分、1カ月後の自分…というふうに少し先の自分を楽しく想像しながら、今年の冬を頑張っていきましょう!

みんなは「タイムマシン」についてどういうイメージを持っていますか?

先生はタイムマシンが出てくる作品がジャンルを問わず好きで、ちょこちょこ見たり読んだりしています。 全部が全部面白いわけではないところがポイントです。「それで最終的にちゃんともと居た時代に戻るのはおかしいだろ」と突っ込まざるを得ないものがほとんどです。

その中で、「サマータイムマシーンブルース」という映画が一番のおすすめです。大学生が主人公の作品で、くだらないことが理由で大変なことになっていく。という内容です。タイムマシンものではありがちな矛盾がほとんどなく、いろいろな所に伏線が張られていて、見終わった後にもう一度見たくなります。

さて、そういった作品で大きなテーマになっているのが、過去と現在と未来はつながっていて、過去を変えると現在が変わるということ。つまり、現在の自分の行動次第で未来は変わるということです。

みんなも、テスト前や入試前に「タイムマシンがあれば…」なんて思わないでいいようにしっかりがんばりましょう!

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秋の深まる11月の今の時期になると、モミジ、カエデ、ハゼなどの葉は、真っ赤に色づき、野や山を美しく彩ります。長崎の紅葉スポットでは雲仙の仁田峠や轟峡が有名ですよね。みなさんも一度は紅葉を見に足を運んだことがあると思います。

しかしこれらの葉も、春から夏にかけては、緑色をしているわけです。木や草の葉が緑色をしているのは、葉の中に葉緑素という緑色の色素が含まれているのは、皆さん学校でも学習して知っていると思います。

しかし、緑色をしている葉にも葉緑素のほかに、カロチノイドという黄色い色素が含まれています。ただこれらの色素は、葉緑素に比べると分量がかなり少ないので、黄色は隠れてしまって、葉は緑色に見えるのです。

ところが秋になると、気温が低くなって葉の働きが弱まり、葉緑素は壊れてしまいます。そして、黄色い色素だけがあとに残り、イチョウ、ポプラ、クワなどは黄色い葉になるわけです。

モミジなどの赤い葉でもやはり、葉緑素が壊れて黄色い色素が残ります。しかし、赤くなる葉には、黄色い色素が残るだけでなく、別にアントシアンという赤い色素がたくさんできてきます。それで、モミジなどの葉は赤く色づくのです。

葉では昼間日光が当たっているときには、みなさんご存じの光合成が行われ、二酸化炭素と水から糖分がつくられます。そして、この糖分は茎や根などに送られていきます。

ところが、秋になって寒くなってくると、木は葉を落とす準備を始め、葉と枝とを切り離す仕切りを作ります。この仕切りができると、糖分の通り道が塞がってしまいます。そこで糖分は葉に溜まっていきます。この溜まった糖分から、たくさんのアントシアンが作られ、葉は真っ赤に色づいていくのです。

これから植物たちは、春の芽吹きのために、葉を落とし厳しい冬を乗り越えていきます。君たちもこの冬、新型コロナやインフルエンザなどのウィルス感染に注意しながら学習面でもしっかり準備し、この冬を乗り越えて、春にすばらしい花を咲かせてほしいと思います。

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みなさんは、ずっと持ち続けたいと思う興味のあることや好きなものはありますか。もちろん、成長するに従って、新しいことに興味を持ったり、別のことが好きになったりすることもあると思います。先生は、幼い頃から今での興味あることの中に、「動物」があります。小学生のころには。「シートン動物記」は何度も読みましたし(先生の弟はなぜか「ファーブル昆虫記」派でした)、「野生の王国」というテレビ番組も大好きでした。今でも、そういった動物に関するドキュメント番組はよく観賞します。

今年、先生が「動物」について読んだ本の中に、「カメの甲羅(甲羅)は○○○○~人体で表す動物図鑑~」というものがあります。この「○○○○」は、書籍名にはもちろん正しく明記されていますが、何だと思いますか? 正解は「あばら骨」だそうです。人間の体をカメに変化させたイラストも描かれた表紙に興味がふつふつと湧き、一気に読んでしまいました。

読んでいくと、いろいろな驚きがありました。コウモリの翼は手のひらが変化したものであること、トカゲ人間になるとしたら足は真横に伸びることなどなど。興味のある人はぜひ読んでみて欲しいと思います。

それぞれの動物は、さまざまな環境の中で、その環境に適するように自分の体を変化させてきました。その環境に適応できなければ、子孫を残すことができないからです。みなさんも、今後、いろいろな環境の中で学習していくことになります。そして、それぞれの環境の中で、自分を変化させなければなりません。「変化」は「成長」へとつながっていくものです。1ヶ月半後の「冬期講習会」も、みなさんが「変化」できる環境です。「弱み」だけでなく、「強み」までも「成長」できる「冬期講習会」にして欲しいと思います。

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秋なので読書の話、最近、大物バンド(Buc……)のボーカルの息子が芥川賞を、という話題もありましたので芥川の名作“藪の中”の紹介を……、や、√(ルート)が、数直線上には点を取れない、といいながら長さが表せる不思議等、色々考えましたが、先生からは、来年度からいよいよ中学校の指導要領が変わり、この10月から教室によっては“速読聴英語”が受講可能になったということで“英語に親しもう”という話をさせてもらいます。

皆さんも既に聞いていることと思いますが、来年度から中学校の英語の授業は原則、英語で行われることになります。求められる技能も、4技能(聞くこと・読むこと・書くこと・話すこと(やり取り))から4技能5領域(+話すこと(発表))に拡大されます。中学校三年間に覚えるべき英単語の数も1,200語から1,600~1,800語になります(ちなみに能開は今でも1,900語以上です。さすが能開です)。そう聞くと大変と思う人もいるかもしれませんが、英語は言語ですので勉強すれば学力をつけることと同時にコミュニケーションの幅を広げることが出来ます。日本人は、文法は得意だが会話が……、と、よく言われますが、新しい指導要領によって少しはその状況も改善されるかもしれません。

という先生も、外国の方の英語は何とか聞き取れる(だいたい)のですがすぐには(または永遠に)返す言葉が出てきません。先生は、実際に突然、英語で話しかけられた経験が何度かありますが(休みの関係もあり海外には一度も行ったことはありませんが……)大体上手く話せませんでした。

一度目は関ヶ原(大海人皇子が桃を配ったり、天下分け目の戦いが行われたりしたあの関ヶ原です)で誰の陣地から回ろうか、まずは松平忠吉・井伊直正隊から、藤堂高虎・京極高知隊は中学校か、と、地図を見ているときでした。How long does it take to go around?(多分)と、オーストラリア人っぽい(先生のイメージ)中年の女性から声をかけられました。あせりながらも先生は距離が書かれた案内版を指差しました。先生の英語力を察したのか、あとは自分で確認してくれていました……。ちなみに先生はそのあと各陣地跡、平塚為広(平塚らいてうの先祖)終焉の地、島津豊久・長寿院盛淳が捨てがまった烏頭坂等々を訪れて楽しみました。

二度目は台風の接近する中、伊勢神宮を訪れ、おかげ横丁でお伊勢参りの歴史を学び、伊勢うどんに驚き、お土産を見ていたときです。先ほどまでは晴れていたのですが突然、雨が降り出しました(台風が迫っているから当然といえば当然です)。レジを見るとイギリス人っぽい(先生のイメージ)中年の女性がレジの店員さんに、なんたらupside down なんたら、と、一生懸命説明していました。店員さんがおろおろしていたので、雨も降ってきたのでビニール袋を二重にしてほしい。そして、中身が雨にぬれないように内側のビニール袋をさかさまにしてほしい、と言っていると思いますよ、と、伝えました。店員さんがその通りにするとその女性は、Thank you!と、笑顔で先生の方を見ました。そこまでは良かったのですが、先生に英語が通じると勘違いしたその女性が色々と英語で質問をしてきました。かろうじて聞き取れたのは、entranceという言葉だけ……。伊勢神宮全体の入口なのか、境内の入口なのか、おかげ横丁の……、先生はSorry.と笑うしかありませんでした(そもそもどこがどこかもよく分かっていませんでしたが)。ちなみに先生は、その後、台風に傘を壊されびしょ濡れになり、何とか乗りこんだ名鉄は立ち往生し、と色々ありましたが最終的には名鉄が用意した臨時バスでその日のうちに四日市にたどり着くことができました。

三度目はなんと校舎で生徒たちを送り出したあとのことです。坊主頭のフーリガンみたいなおしゃれな刺青の入った外国の方がビール片手に、Hotel?と、入ってきました。先生は、色々な意味で慌てて、No,hotel.(いいえ、ホテル).と、笑顔で答えました。そのフー、男の人は、笑顔でOh~.とかなんとか言いながら帰っていきました。本当によかったです。四……、先生の話はここまでにしておきます。

皆さんはこれからより英語に親しむことにより、先生のようなシチュエーションに陥ったときもきっと知性あふれる返答ができるようになると思います。また、先生の知り合いの中には外国で短期間ですが働いた経験があったり、ピラミッドの上の星空を見たいと突然エジプトに行ったり(ちなみにその人の彼氏は「ムーミンに会いに行く」と同時期に北欧へ旅だったそうです)、好きなサッカーチームを応援するため電車でヨーロッパをめぐって絡まれたり、グアムに行って調子に乗って怖い目にあい帰るまで一歩もホテルから出なかったり、という人たちもいます。自分のコミュニケーションの幅が広がると思って、できるだけ前向きに英語の学習をがんばってほしいと思います。