190624皆さんは車を運転しないのでわからないと思いますが、以前と比べて道を走っている車のスピードが遅くなったと最近先生は感じています。GWに痛ましい事故があってからそれが影響しているのかなあと思っています。
みんなで気を付けようということはすごく大事なことですね。車の流れなど社会的に大きなことを1人1人で変えることは可能だと思いますか?実際可能だと先生は思います。

金沢市の近江町市場の前の交差点で昔こんなことがありました。車は曲がるときにウインカーというものを出します。チッチッチってやつですね。本来30メートル手前から出さなければならないのですが、昔は右折するレーンの車がほとんど出さなかったんですよ。曲がる瞬間だけ出す感じでした。
先生は意地になって1人で出し続けていたらどうなったと思います?まず後ろの車がつられて出すようになって、それから1か月後にはほとんどの車が出すようになりました。

1人の力ではどうしようもない、例えば選挙に行かない大人もそう思っている人はいるのですが、社会を良くしていこうとする力が人間にはあると先生は思うのです。君たちにもその力を信じてほしいですし、実際社会を良くしていってほしいのです。
まず君たちが自分にも社会を良くする力があることを覚えておいてください。目には見えませんが結構すごい力なんですよ。

190617ついこの間「コンフィデンスマンJP」という映画を観に映画館に行って来ました。もともとはドラマが原作で、詐欺師たちが悪党をだますというようなストーリーで話題になっていますね。
先生が好きな小説でも、意図的に読者をだますようなテクニックが使われていることがあり、そのテクニックを叙述トリックと言います。
よく本屋さんで“最後の一行にあなたはだまされる”“2周目であなたは全てを理解する”というような帯を見たことがある人はいませんか。そういった本にはたいてい叙述トリックが使われています。
叙述トリックと言われても、ピンと来ない人が多いと思うので、例を一つ。
例えば、佐藤さんが第1章では小学生、第2章では中学生、第3章では高校生、第4章では大学生と成長していく、ごく普通の話があったとします。ただし、名前は呼ばれず、名字で呼ばれます。(ここがポイント)
しかし、突然第5章で佐藤さんは2人いたという事が判明します。
どういう事か、2人の佐藤さんをそれぞれ佐藤さんA、佐藤さんBとすると、実は第1章、第3章は佐藤さんAについてのストーリー。第2章、第4章は佐藤さんBのストーリーと、実は別々の佐藤さんのストーリーが交互に進行していたのでした。
これは名字が同じなら、同じ人物だという無意識の思い込みを利用しています。叙述トリックはそんな思い込みを利用するなどして、意図的に誤った解釈(ミスリード)をさせ、最後に種明かしをして読者に驚きを与えるテクニックです。
代表的な作品としては道尾秀介「向日葵の咲かない夏」やアガサ・クリスティ「アクロイド殺し」などがありますが、本を読みなれていない人には、学生が登場人物の話が多く読みやすい綾崎隼の作品をオススメします。
ストーリーがおもしろい本を読むのもいいですが、たまにはあっと驚きだまされるような本を読んでみませんか。
目に見えるもの(文章)が真実とは限りません。だまされるかどうかはあなた次第です。

190610今回は弘法大師(空海)を紹介しましょう。弘法大師(空海)といえば受験生なら「平安時代」「真言宗」「高野山」「金剛峯寺」と1発で答えたいところですが、今回は「書家」としての弘法大師を紹介します。

弘法大師は日本の書の名人とされる『三筆』の一人です。(三筆=弘法大師・嵯峨天皇・橘逸勢)弘法大師は、遣唐使として唐へ渡り仏教や書道を学んできました。そこで篆書や隷書、楷書、行書、草書(書道の書き方の種類)などたくさんの書の技法を習得しました。先生も書道を小さいころからずっとしているのですが、一般的に人間が習得できる技法は多くても3つほどです。ここからも弘法大師がいかにすごい人物であったかがわかると思います。

さて、みなさんは「弘法筆を選ばず」ということわざを知っていますか。辞書的な意味では「本当の名人は道具の良し悪しにとやかく言わず見事に使いこなすということ」とあります。実際のところ弘法大師は筆や墨、紙などを熱心に研究したといわれています。道具を研究し、そのうえで鍛錬に鍛錬を重ねていくうちに「弘法筆を選ばず」という名人の域に達していったのではないかと考えます。

最初からすべて完璧という人間は存在しません。少し得意、少し苦手程度からスタートしていきます。そんな得意や苦手をしっかり受け止めて、「じゃあどうする」と自分に向き合うことこそ成長の原点です。

みなさん、「勉強の名人」を目指してみませんか。じゃあどうやって始めたらいいのと質問もあるでしょう。忘れてはなりません。みなさんは能開生です。勉強の名人の「能開の先生」がそばにいます。どんなことでもいい。「勉強の名人」になるための方法や仕方を質問してみませんか。

190603もうすぐ暑い夏を迎えますよね。夏といえば「スイカ割り」「花火」「海水浴」など楽しいイベントがたくさんあります。でも先生は実は泳げません。だから、楽しみなイベントの中に「プール」や「海水浴」は入らないのです。でも、スキーは得意です。スキーは大好きです。だからもうすぐ夏ですが、スキーの話からしますね。

スキーが上達するコツは二つあります。一つは「姿勢」です。下手な人は後ろに体重がかかる、いわゆる「後傾姿勢」になります。怖いのでついついそうなってしまいますが、実は体重は前にかけた方が、曲がりやすいし止まりやすいのです。これからスキーを始める人、やったことがあるけどなかなか上手く滑れなかった人は、是非体重を前にかけてみてください。

もう一つのコツは「視線」です。下手な人は足元ばかり見て滑ります。ずっと平らな斜面なら、それでもなんとかなるかもしれませんが、途中のコブや障害物は突然目の前に現れることになり、対応できなくなり、すってんころりんところんでしまうわけです。

上手な人は常に視線は先を見ています。もうすぐコブがあるぞとなると、どうそれに対応するかあらかじめ考えます。むしろそれを楽しみます。連続するコブなどは「あのコブはこう対応し、次のコブのここを通って、次はあそこを通ろう」など。

勉強も同じですよね。定期テストやEXオープン模試や、もちろん入試はある日突然受けろと言われて受けるものではありません。予め日程が決まっていて知っているはずです。だったら次のテストに向けての対策はたてられるはずですよね。テストやいろんなことが目の前に迫ってから対応するのではなく、あらかじめ分かっているものならば対応を先に考えておきましょう。もしかしたらテストが楽しくなるかもしれませんね。