191125今から話すことは、あるテレビ番組でもやっていた話なのですが、皆さんがこれから成長していくうえで、最も大切なことだと思ったので話しますね。それは、「姿勢」なんです。授業が始まる前、ほとんどの先生が決まっているセリフがあります。それは、「姿勢を正して!」。あるいは、起立してあいさつする場合は、「気をつけ!」と言っているはずです。必ず、授業や何かを話すときは、姿勢を正させるのです。

よく、勉強するときに集中力がもたないなーとか、思うことありませんか?そんな時に、思い出してほしいのが、姿勢が正せているかどうか、確かめてみてください。集中力を持たすには、姿勢を正す訓練をして下さい。今日一日の授業を完璧に姿勢を正して、こなしてみてください。かなり、きついはずです。特に、腹筋のまわりとかね(笑)でもそれは、集中力をつけるために、鍛えなければならないということです。

先生たちの目線から見ていると、姿勢の整っている人と整ってない人の差は、歴然としています。一発でわかります。例えば、通知表でいい評価を取るのは、姿勢の整っている人か整っていない人どちらだと思いますか? 答えは、ここにいる皆さんならわかるはずです。姿勢を変えることで、集中力もつき、周りからの印象も良くなる、こんな素晴らしいことはないですよね。

また、今姿勢が整っている皆さんは、お父さん、お母さんに感謝してくださいね。きっと、姿勢に関して、厳しく育ててもらったのでしょう。あっ、私は姿勢悪いかも、と思った皆さん、今からでも変えられることなので、是非変えてみてください。たかが姿勢ですが、皆さんの将来を大きく変えるきかっけになるかもしれません。今日の授業から少しずつ意識してみてください。

191118筒井康隆さんの『残像に口紅を』という小説を知っていますか?
小説は数多あれど、これほど斬新かつ挑戦的な小説を先生は知りません。

みなさんが小説を書くならばどんなことがきっかけになるでしょうか?
・ある感動をたくさんの人に共有したい
・人を元気に幸せにしたい
・何らかのメッセージ/警鐘を世に送りたい
など、おそらくは発信する内容を吟味するでしょう。
この小説に上記のような直接的なメッセージはありません。

この小説は筒井康隆さんという一人の小説家と『小説』=『表現そのもの』との戦いです。

驚くなかれ、
この小説では『1章ごとに五十音中の音が1字以上ずつ消えていく』のです。
この唯一にして絶対的なルールのもと、物語は進んでいきます。
各章のタイトルは『世界から“て”が消えた』のようなかたちであり。
それ以降その文字は小説内に一切登場しません。
そんなことが可能なのか?と思うでしょう。
内容は意外なほどしっかりしています。
完成のためにどれほどの時間と試行錯誤があったのか想像も出来ませんね。

さて、もしみなさんが同じ内容に挑戦するなら“どの文字”を最初に消しますか?
先生は書き物が苦手なので、正直“ん”とか“ろ”とか使用頻度の低そうなものから消していくと思います。

筒井康隆さんが一番最初に消した文字は、なんと“あ”です。

これから前人未到の挑戦に駆け出す第一歩目が、最も危険な一歩。
踏み込む勇気がカッコいい!と思うのと同時に、
“1文字目にもならぬ1文字目”で、
「この先どうなるんだ!?」と読者をトリコに。
自分への挑戦と、作家としての本懐を両立する姿勢は正にプロだと感じますね。

みなさんも日々、小さな挑戦、大きな挑戦と向き合っていると思いますが、
“踏み込む1歩目は最も困難な道であれ”と全力のエールを送り続けることが先生の挑戦です。

191111さて、今日はいきなり時事問題のテストをします。
次の【問い】に答えてください。

(1)なぜ、国歌斉唱で涙があふれたのだろうか?

(2)なぜ、スコットランドと闘いたかったのだろうか?

(3)なぜ、フィジカルの劣る日本が、スクラムで負けていなかったのだろうか?

(4)なぜ、得点王のポラードは、緊迫した中でもキックを外さないのか?

(5)なぜ、ぶつかっていくの、タックルするのって怖くないの?

(6)なぜ、世界ランク元1位に勝てたのだろうか? 

(7)なぜ、稲垣選手のトライが一番しびれたのだろうか?
 
 
【模範解答】
(1)今までいろんなことを犠牲にして頑張ってきた自分が浮かんできたから。この日に向けてハードだったけど、ここまで来たんだ、俺はこの場に立ったんだ。

(2)前回大会で大敗した悔しさをぶつけ、強敵に正々堂々と“勝ちたかった”から。敗戦、失敗から立ち上がればいいんだ!

(3)精密機械のように足の角度まで意識して、合宿で何千、何万回も血のにじむような練習、練習、練習があったから。

(4)小さな時から裏庭で、「これはワールドカップの決勝のキックだ」と人生をかけて準備してきたから。大丈夫、自分にはできる。

(5)ラグビーやってた友から聞いた言葉、強烈なタックルでもみくちゃ、あちこちが痛い。嵐のような後、立ち上がった俺は前を向いてた、恐怖心は消えたぞ、「ラグビーは、自分との闘いなんや!」

(6)95年大会では、ニュージーランドに145-17の大敗、世界での屈辱を胸に刻み、やってきた日々を、同志を、チームの力を自分たちは信じていたから。

(7)繋いで繋いでトライすればこんな気持ちに、そう、やり切ればこんな景色が待ってんだよ、みんな!っていう言葉が聞こえてきたから!
 
 
どうみんな、何かを感じない? ラグビーがいろんなことを伝えてくれたよ。
思うような点数がとれない? そぅ、君たちの今に、置き換えることもできるよね。

ラグビーJapan桜の戦士、最も感動したのは、ベスト8が決まった試合、特にラストはしびれたね。
小細工なし、もっともっと体をぶつけろ、絶対に勝つんだ、日本の熱き声援に応えろ!
絶対にトライさせるな、ボールを保持せよ、大男が蹴散らしてきても一歩も後ろに下がるもんか。
真っ向勝負、自分の力で勝利をもぎ取る、俺たちならできる、自分たちが歴史を変えるんだ。
転んだら立ち上がれ! 何度も何度も起き上がれ! 前へ、前へ、前へ! そんな声が聞こえる。

心が折れそうな時、スコットランド戦のラスト5分の激闘を観る、弱い自分に激を飛ばすよ。
私はまた一つ、顔上げることができるプレゼントを得ました。

人生、いい時も思い通りにいかない時もある。
逃げずにぶちあたっていく体と、“やったるで”の気概があれば、いつか笑顔になれる。

191105これは、ある学校での実話です。担任の先生はテストを実施し、採点をします。そして、その中から90人の生徒を選び、3人の教師に「最高の教師と知能の高い生徒を集めたから、生徒のペースに合わせて授業を進め、どれくらいの成果をあげられるかやってみてほしい」と伝えました。1年が過ぎると、生徒たちは学校の平均より20~30%も高い成績を上げていたそうです。しかし、実は90人の生徒は、決して知能の高い生徒というわけではありませんでした。テストの点数とは全く関係なくランダムに90人を選んだのです。また、3人の教師もくじ引きで選ばれただけでした。

こんな話もあります。あるサーカス小屋では、出番を終えた動物たちが休んでいました。檻に入ったライオン・トラ・キリン…。そんな中で、不思議な光景と出くわします。大きなゾウが、右足を細いロープで柱につながれているだけだったのです。疑問に思い、飼育員に尋ねてみると、こんな答えが返ってきました。「ああ、あのゾウは小さいときからこのサーカス団にいるからね。子どもの頃は細いロープで十分なのさ。それで逃げ出せなかったものだから、大きくなった今もロープで結ばれていると逃げられないと思っているのさ」。

この2つのエピソードは、良くも悪くも「思い込みの力」がとても大きいことを教えてくれます。思い込んだことが現実とは違っていても、脳は信じたことが現実となるように働き始めるのです。皆さんの思考は、ポジティブですか? それともネガティブですか? ネガティブなことを考え続けていると、脳は「できない自分」を信じてしまい、行動も自然と「できない自分」に向かいます。一方、ポジティブなことを考えるようにすれば、脳は「できる自分」を信じ、それが現実となるように自然と行動し始めるのです。「算数(数学)を得意になりたい」と思っているあなた。「算数(数学)を得意になるんだ」と思い込んでみてください。「算数(数学)を得意になったんだ」と思い込んでもいいのです。ポジティブな考え方が皆さんを、「できる自分」へと導いてくれることでしょう。