180827夏休みが終わろうとしています。

以前から教室に通っている人も、初めて参加して挑戦してくれた人も、夏の講習会や集中特訓から、君たちが得たものがありますね。

この講習会では宿題に追いかけられたんじゃないかな。
『ご飯食べたら、アレしなきゃ。』とか、『これが終わったら次はこれね。』
『あっ!生徒会にも行かなきゃいけなかった~。どうしよう~。』
という感じで、「やること山のごとし」の日もあったと思います。
その中で君たちは、やることの順番を考えたり、いつもよりも早く始めたり、工夫しながら生活のスピードを上げてきたはずです。

生活を『時計の針』で考えてみて。
時計の針が、カチッカチッとゆっくり進むのではなくて、ぐぃ~んと進んでいく。
ちょっと焦りながら、目の前のことに集中して次へ次へと進んでいくんですね。
実は『頑張る』って、こんなことなんです。
少しずつ、たくさんのことができる人になっていくんですよ。
なんでそんなことができたかというと、それは周りのみんなが同じように進んでいるからなんですね。

ピンとこないかも知れないけど、高速道路を走る車に乗っていると、初めは速いと感じますが、そのうち慣れてくる。普通の道に戻ったら、逆に遅く感じるんですね。

大都会に行くと、人の歩く速さにびっくりすることがあります。
電車から電車に乗り換えていくので、早足になるんです。彼らにとっては毎日やってて当たり前になっているけど、のんびり過ごしていた場所から行くと初めはついていくのがきついです。
でも慣れてくると、自分も早足の仲間入りをします。
自分の生活を変えていくんですね。
反対にまわりがのんびりしているところにいると、自分ものんびりになっていくんです。
それでは今までと同じ。未来は変わりません。

さぁ、この夏で『自分の中にある時計の針の進み方』が速くなったはずです。
初めのうちはきつかったはず。でも慣れてくると少し当たり前になってきたでしょう。

確実に言えることがあります。
それは、忙しい人ほど伸びるということです。
忙しい人は、勉強の時間がとれなくなるんじゃないんです。実は逆なんです。
時計の針の進み方が速くなるんですよ。君たちが経験したみたいに。
1日の中でやれることが増えるから伸びていくんですね。
さらに共通しているのは、伸びていく人は忙しさを言い訳にしません。

大事なのは元の速さに戻さないこと。速く進む人たちの中にいることです。
9月が始まります。時計の針の進み方を速く速くしていけば、自分の目標に速く近づいていきますよ。
忙しい人になってください。そして全員で伸びていきましょう。

1808208月も下旬になって、夏休みもあと少しですね。この夏休みは充実していますか?
今まさに講習会中の人もいれば、クラブに一生懸命打ち込んでいる人もいることでしょう。
そして、早ければ8月の後半から学校が始まり、通常の生活に戻っていきますね。
「うれしい!みんなに会える」と思う人や、「もう、休みが終わってしまう」と思う人がいると思います。

ある、資料によると、夏休みと冬休み、休み明けの通学がつらいのはどちらか? という質問に、ほとんどの人が「夏休み明け」と答えるのだそうです。
冬休みと比べて、夏休みのほうが長いので名残惜しくてそう感じるわけではないようです。

実は、人間の習慣は21日間で作られるそうです。夏の40日ある休みの間、だらけた生活を送っていると、これが習慣になってしまって、学校が始まって、この習慣を取り戻そうとするのでしんどいのだそうです。取り戻すのにまた21日かかりますからね。

逆に言うと、いいことも
「21日間続けると習慣になる」わけですね。

新学期までと少し、何かを始めるときは今から21日間続けて取り組んでいくことを心がけるとよいですね。

180806みんなの顔はどんな顔ですか?丸い顔の人、四角い人、卵型の人、ホームベース型の人、いろいろですね。

日本人の顔の形は、大きく分けて縄文人型と弥生人型に分かれるそうです。角型で顔が短く、目が二重で大きく、鼻の付け根が高い人は縄文人型だそうです。
一方、丸型・面長で、目が細く、鼻の付け根が低い人は弥生人型だそうです。みんなの顔は何型ですか?ちなみに、私の顔は、顔が長くて目が大きいという中間型です。

山口県の日本海側の西の方に、土井ヶ浜遺跡という遺跡があります。景色のとてもきれいな角島の近くです。土井ヶ浜の遺跡からは、約300体の人骨が発見されています。人骨が埋葬されていた様子は、土井ヶ浜人類学ミュージアムというドーム型の施設で、人骨のレプリカを使って再現されています。
鵜(う)の骨と一緒に埋葬されている女の人、親子で埋葬されているもの、夫婦だったのか恋人同士だったのか男女で同じ場所に埋葬されているもの、骨折のあとのある人骨も見つかっています。なかには、14本もの矢じりが刺さった人骨も発見されています。それらの弥生人たちは、みな砂浜から西の海のほうに顔を向けて埋葬されていました。

土井ヶ浜は弥生時代前期の遺跡ですが、不思議なことがあります。それは、土井ヶ浜遺跡で発見された弥生人は、顔の形が長く、九州や他の日本のどの縄文人とも似ていないのです。
では、いったい土井ヶ浜の人たちはどこから来たのでしょうか?

最近の研究で、土井ヶ浜の弥生人と同じ顔の特徴を持った人がいたことわかりました。それは、中国の山東省の人たちです。顔の形が長いという土井ヶ浜の弥生人たちと山東省の人の顔の形は、共通点がとても多いそうです。このため、土井ヶ浜の弥生人たちは、はるか昔に中国から、はるばる海を渡って日本にやってきたと考えられています。
なぜ、はるばる広い海を渡って日本にやってきたのでしょうか。ちょうどそのころ、中国は戦国時代で、国中が戦争をしている状態でした。土井ヶ浜の弥生人たちは、そんな戦争の絶えない国から、平和な土地を求めて日本へやってきたのでしょうか。

土井ヶ浜の弥生人たちが西の海のほうを向いて埋葬されていたのは、遠い故郷を見ていたのかもしれません。故郷に残した人々のことを思ったのでしょうか、いつの日か平和な故郷へ帰ることを夢見ていたのでしょうか。
地図もコンパスもない時代に、星や陸の形だけを頼りに、遠く中国からやってきた航海の大変さは想像を超えるものです。そんな土井ヶ浜の弥生人たちの意志の強さ、たくましさを考えると、ただただすごいなあと感じます。何よりすごいと思うのは、広い海の先にある未知の世界に向かって、小さな船で漕ぎ出した勇気です。

今の世の中では、広い海の先にあるのは未知の世界ではないかもしれません。しかし、いままで体験したことのないことや、いままで出来なかったことの先にあるのは、みんなにとっての「未知の世界」です。
この夏、みんなにとっての未知の世界に、勇気をもって一歩を踏み出そう!