190325春を迎え、新しい年度が始まろうとしています。
みなさんもそれぞれに環境が変わるタイミングかと思います。
新たな気持ちで「○○高校(中学校)に行きたい」や「将来こうなりたい」といった具合に未来を考えることができることはとてもすばらしいことだと思います。
けれど、夢は語るだけではかないません。
そこには「数字」が必要です。
「あと何日」「あと何点くらいとれるとA判定になるのか」
「その夢をかなえるために必要な資格はなんなのか」

こういったものがここでいう数字にあたります。
気持ち=「国語的な考え方」も大切ですが、
「数字」を見れば、「事実」が見えてきます。事実が見えれば「道筋」も見えてきます。
道筋が決まれば、行動が決まります。
先日引退を発表した野球のイチロー選手の小学校時代の有名な作文にも
『ぼくは、3歳のときから練習を始めています。3歳から7歳までは半年くらいやっていましたが3年生の時から今では、365日中360日は激しい練習をやってます。
だから1週間中で友達と遊べる時間は、5~6時間です。
そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います』
ほら、数字がたくさん載っていますよね。
興味のある人は調べてみてほしいですが、
サッカーの本田圭佑の小学校時代の作文も同様に有名で数字がたくさん書かれています。

春だからこそ新たな目標を立ててみることと同時に、
皆さんが目標を達成するための「算数」的な考え方ぜひ挑戦してみてくださいね。

190318チャンスを掴むことができる人と、できない人、その差はどこにあるのでしょうか。
「コネがなければ、自ら動いて作る」

フランスの有名な皇帝ナポレオンがまだ陸軍の大尉だった頃、彼は人生をかけてフランスを飛び出しますが、思い通りに行かず、命からがらフランスへ舞い戻ります。

いつの時代も実力より先にモノを言うのがコネですが、ナポレオンには何のコネもツテもなかったからです。ここで多くの人は挫折してしまいがちですが、ナポレオンのすごいところはここからです。

ナポレオンはすぐに机に向かい、わずか1ヵ月で『ボーケールの晩餐』という本を書き上げます。時の最高権力者への「ゴマすり」なのですが、彼が自費出版した直後、彼の人生を変える事件が起こります。

彼の住むマルセイユからわずか50キロのところで反乱が起き、これを鎮圧するため政府軍が送られますが、いきなり砲兵隊長を失ってしまいます。

新しい砲兵隊長を補充しなければならないとき、適任者として目を付けられたのが『ボーケールの晩餐』を書いたナポレオンだったのです。

このときの推薦資料として提出されたのが『ボーケールの晩餐』で、何の実績もなかったナポレオンは砲兵隊長に大抜擢されることになります。ナポレオンはこの貴重なチャンスをモノにして、やがてフランスの皇帝にまで上りつめていくのです。

夢や目標に向かって努力するだけでなく、その夢が破れたときどうするか。失意に打ちひしがれることなく、「次」に向かって努力を続けることが大切なのですね。

190311普段はあまり本を読まない人でもマンガだったら読みやすいですよね。勉強だけでなく、キャリア教育にも役立つ伝記のお話です。
伝記マンガの教育的効果は予想以上に高いと思っています。ストーリーになっていることで、読んで得た知識や、沸き起こった感情が心に強く残ります。
本能寺の変について、教科書で文字だけ学ぶより、「燃え盛る寺の周りに立ち並ぶ桔梗の幟旗」の光景を絵で見たほうがずっと覚えやすいです。
豊臣秀吉、伊能忠敬、エジソンなど。小学生時代に伝記マンガに夢中になった保護者の方も多いと思います。小学校の図書館などには、こうした伝記マンガが一通り揃えられていることもあります。私も家から図書館が近かったので、毎日のように通っていました。

そんな伝記マンガのラインナップが、近年大きく変わってきています。
書店に並ぶのは、歴史の教科書に出てくる偉人たちに加え、スティーブ・ジョブズ、オードリー・ヘプバーンといった近現代の人物の伝記です。とはいえ、これまでの伝記マンガは、主に歴史を学ぶものに過ぎませんでした。
それに対して、近現代の人物に焦点を当てた伝記マンガは、子どもたちのキャリア教育に効果があると言われています。「子どもが人生の目標を持つのに一番手っ取り早いのが、憧れの人を見つけること」。
近年の伝記マンガは子どもが憧れの人を見つけるのに最高の教材だと思います。人が誰かに憧れるには、二つの条件が必要だと言われています。「一つは、かっこいい、こうなりたいと思わせる魅力。もう一つは、私でもなれそうという親近感です」。夢・志をもつための第一歩として、憧れの人を見つけていきたいですね。

190304「紅の豚」という映画を知っていますか? ジブリ映画なので、知っている人も多いと思います。この映画のポスターには、こんなキャッチコピーが書かれていました。
さて、皆さんにとって「カッコイイ」とは、どんなことでしょうか。勉強ができればかっこいい? イケメンだったらかっこいい? 教科書や参考書に答えが載っている問題ではありませんね。

 では、「あいさつ」を例に考えてみましょう。いつ、どこで誰に対しても元気に大きな声であいさつできる人もいれば、みんなが元気にあいさつする時には、大きな声を出すけれど、自分ひとりだと声が小さくなったり、みんなが大きな声を出すのだから、自分ひとりぐらいしなくてもいいんじゃないかと思ったりする人もいます。誰がカッコイイのか、言うまでもありませんね。

 もちろん、いつでも元気よくあいさつできる人は、かっこよく見せようとしているわけではなく、「当たり前のことを普通にしている姿」や「相手によって態度を変えない姿」が、かっこよく見えるだけだと思います。

 皆さんが、カッコイイと感じる人は、歴史上の人物かもしれないし、アニメやマンガの登場人物かもしれません。しかし、カッコイイと感じるのは、見た目よりもその人の言動や姿勢や生き様なのではないでしょうか。

 目立つとたたかれる今の世の中で、正しいことを貫き通すだけでも難しいです。勉強は大事です。志望校合格も大事です。ただ、男女を問わず、自分さえ良ければ的なカッコワルイ大人にはならないでほしいと思います。