夏もそろそろ終わりに近づき、この8月後半から9月にかけては台風のシーズンとなりますね。

毎年、さまざまな被害も出ていて、昔から日本と台風は切っても切れない関係となっています。中でも「台風の目」と呼ばれる部分は、風の吹かない穏やかな晴れた天気となることを知っていますか?九州地方の生徒諸君は見聞きした生徒もいるかもしれませんね。もちろん中心にいる束の間は平穏であっても、通過した後は風向きが反対の強い風が吹き込んでくるため、危険ではあるのですが、初めてその話を聞いた時に強い興味を持ったことを未だに覚えています。

また、「台風の目」には、「激しく動いている物事の中心にあり、それを引き起こす原因となっている人や物」という慣用句としての意味もありますね。

夏休みも終わり、いよいよ受験も本格的なシーズンに突入します。周りの多くの人たちを巻き込みながらも、中心にいる自分は冷静かつ熱心に受験勉強に取り組み、受験の台風の目となって活躍していきましょう。

夏期講習会も最終日を迎え、暑かった夏も終わろうとしています。

この夏の最後に、皆さんに伝えたい言葉が「三日坊主」です。
このことわざは、皆さんも良く知っているように、「長続きしない人」を指します。
せっかくがんばってきたことも、終わったからといって、そこでプッツリ切れてしまえば、今までがんばってきたことも、全くの無駄になってしまいます。

皆さん思い出してください。
今回の講習会で、どれだけがんばってきましたか?
およそ、3~4日のタームになっていた講習会の期間。
日中、能開で必死に勉強し、深夜まで自分で必死に勉強した思い出は、自信となって皆さんの心の中にあるハズです。

しかし、そのがんばりも自信も、そこで止めてしまえば終わりです。
「習慣」に変わるハズです。

能開の講習会は上手い具合に、3~4日のくくりになっています。
「能開があるから勉強する」から、
「能開がなくても自分で勉強する」自分を手に入れるチャンスです。
講習会が終わってホッとした?
もう宿題がないから安心した?
さあ、そこでもう一踏ん張り!
大変な思いをするからこそ、自分を大きく変える夏にしよう!!

今年の夏も35度以上の猛暑日が続きましたが、お盆には一転して天気が不安定になり、各地で大量の雨をもたらしました。

天気というのは私たちの周りにある自然の中で、とても身近なものですね。

空に浮かぶ大きな入道雲を見上げたり、飛行機の窓から雲海を見たりして、あの中に入ってみたいなぁとか、不思議な気持ちになった人もいるかと思います。

雲というのは遠い空の現象と思われますが、たとえば地上で立ち込める霧は地表に張り付いた雲の一種ですし、実はお風呂の湯気もみそ汁の湯気も、暖められた水蒸気が立ちのぼる状態であり、ある意味で雲と同じ現象だと言えます。

気象庁気象研究所の研究官で、雲研究者の荒木健太郎さんの著作「すごすぎる天気の図鑑」では、雲や天気についての解説を、写真やイラストなどで楽しく読むことができます。

荒木さんはアニメ映画「天気の子」を監修されるだけでなく、作品の中にも本人役として登場するそうです。「すごすぎる天気の図鑑」からいくつかの解説を紹介しましょう。

雨のつぶの形はよくあるイメージと違って、頭はとがっていない。

地震雲は地震の前兆ではない、飛行機雲を違う角度からみたもの。

虹は半円ではなく本当は丸いが、虹のふもとまで行くことはできない。

1時間に100ミリの雨は、1平方メートルに100キログラムの水がたまる凄さ。

台風の予報円は台風の大きさではない、確率70パーセントの範囲のこと。

今まで何となく見ていた空や雨や台風のことも、ひとつひとつに科学的な原因がありますが、すべてが解明されたわけではありません。皆さんも目の前にある雲がどんな形で、どこから来たか、考えてみませんか。空を見上げるのが楽しくなりますし、夏休みの自由研究にも役立つかもしれませんよ。

いよいよ8月ですね。テレビでは、連日「東京オリンピック」の中継があり、日本人選手を含め多くのアスリートたちの雄姿が映し出されています。先生は試合・競技を見るのも好きなのですが、そのあとのメダリストに対するインタビューを見るのが大好きです。

特に今年は異例ずくめのオリンピック。開催が1年延期され、それでも開催されるかどうか危ぶまれていました。それもあってか、そのインタビューでよく耳にするのが「オリンピックを開催してくれたことに感謝します」という感謝の言葉。この日のために4~5年も血のにじむような練習をしている選手が世界中にいます。その努力の成果を出す舞台がなくなるかどうかの状態が続いていたのです。

しかし、その不安の中でも開催されることを信じて日々練習してきたアスリートたちのことを思えば、その感謝の念はとても共感できます。開催前からも、「アスリートのために」といった言葉は飛び交っていましたが、改めて試合・競技を見て、喜び・悔しさの中からインタビューに答えるその姿を見ると、心が締め付けられる思いがします。

一方で、高校野球においては、チームに陽性者が出たために夏の甲子園を辞退しなければいけない高校がいくつかあります。甲子園を目指し練習をしてきた部員たちの目標は、無情にも奪われてしまったのです。

「がんばる場所」があることのすばらしさ・大切さを改めて感じませんか?

このコロナ禍は、今までの「当たり前」が当たり前でなくなっています。がんばりたくても、がんばる場所を奪われる人もいれば、周りの人たちの献身的な努力によって、その場所が維持されている人もいます。

この夏、みなさんは「講習会」「お盆特訓」などで、いろいろ自分で調べ、多くの問題を解き、自分のレベルを高めるために大いにがんばっていることと思います。でも改めて考えてみてください。その「がんばる場」があることを。皆さんが講習会などに参加できるのも、おうちの人の応援・協力があるからこそなのです。「がんばる場」に「参加できる」という環境を整えてくれたおうちの人に感謝していますか?

今日の話を少し頭において、講習会が始まる前に「参加させてくれてありがとう。私がんばってくるね!」と、講習会が終わった後に「参加させてくれてありがとう。すごくがんばれたよ!」と、言ってみましょうよ!