170710これは有名構文を使った英文で、小中学生の皆さんにはちょっと難しいかもしれませんが、「カーナビと道路地図の関係は、先生と参考書の関係と同じだ」という意味です。何を言いたいか、今から説明します。

皆さんの家にある車にカーナビは付いているでしょうか?昔は、高級車にしかついていない時代もありましたが、今やグレードによっては軽自動車にも標準で付いているので珍しくありません。
1990年頃にGPS搭載のカーナビが発売されたそうですので、まだ歴史は浅いのにあっという間に普及しました。それくらい便利なアイテムです。
実は先生は、カーナビを付けていません。理由は金が無い…ではなく頼りたくないから、です。その代わり、道路地図を車に入れて、困ったらその道路地図を見て目的地に行きます。それが楽しいし、それで困ったことはないので必要性を感じません。
おかげで道は裏道も含めてかなり詳しいです。先生の友人は、カーナビに依存しすぎて、ナビなしでは自宅近辺以外は怖くて移動できないそうです。
今は便利な時代で、車のギアをR(バック)に入れると、バックモニターがカーナビの画面に映り綺麗に駐車ができる機能もありますが、先生は付けていません。理由は、頼りすぎるとバックモニターの無い車の車庫入れができなくなりそうだから、です。腰痛が酷くなって運転がきつくなったらつける予定ですが…。

便利なものはとても役に立つのですが、頼りすぎるのはよくないと先生は考えます。先生達は、授業中に「参考書出して」とよく言いますよね?まずは、自分の力で問題と向き合い、解ききって欲しいから、です。簡単な英単語は自分で辞書で調べて、赤線内に書く、これが勉強です。先生に聞けば早いけど、それでは定着しないのです。
教室のブース内に学習定着率の表「ラーニングピラミッド」が貼ってあるので、見てわかると思うけど、人から口頭で教えられたことって、あまり頭に残らないものです。自分の頭で考えたり調べたことの方が長く頭に残ります。先ほどのカーナビと同じです。カーナビに依存している人は道を覚えなくなります。これはカーナビ使用者の多くが口を揃えて言います。
もし問題を解いていて困ったら(わからなかったら)、先生に聞く、ではなく、まずは参考書で類似問題を調べてその解法をよく読んでください。その意味がわからなかったら、先生に聞く。これを習慣化しましょう。これができるようになると、大人になっても困りません。
でもこれがゴールではありません。究極は参考書など使わずに問題を解ける状態にすることです。入試本番では誰にも、何にも依存することなく、問題を解かないといけないわけですから…。