皆さんは「フライング」という言葉を知っていますか?

 フライングは陸上競技や水泳競技でスタートの合図がある前にスタートをすることです。
もちろんこれは違反行為なので、やり直し、さらには失格になってしまいます。なぜなら、陸上競技や水泳競技は何分の一、何十分の一秒を争う競技なので、競技者全員が同時にスタートをして正確なタイムを競う必要があるのです。皆さん想像してください。もしも、フライングがなく各選手が自分の好きなタイミングでそれぞれスタートをするとしたら・・・。
レースにならないですね。誰が一番速いのか分からないですね。だから、同時にスタートをする必要があるのです。そのためにフライングがあるのです。

 ここで皆さんに考えて欲しいのは、勉強にもフライングがあるのかということです。

 受験勉強を考えてみましょう。受験勉強を始めるのに誰かが合図をしてくれるでしょうか?誰かが「では、受験勉強、用意、スタート」と合図を出しくれて、その合図をきっかけに、それまでじっと待っていた受験生が一斉に受験勉強を始めるでしょうか?そんなことはないですよね。周りの友達より受験勉強を始めたからといって、友達から「お前、フライングをしたな」と言われることもありませんし、もちろん失格にもなりません。
 
今回は受験勉強を例にとりましたが、勉強にフライングはありません。
先生の好きな言葉に「遅く始めて後悔することはあっても、早く始めて後悔することはない」というものがあります。勉強はどんどん早く始めていきましょう。スタートが早ければ、早いほどゴールに近づいているのです。