『神は、我々を人間にするために、何らかの”欠点”を与える。』

この言葉を聞いたことがありますか!?
かの有名な劇作家シェークスピアの名言のうちの一つです。
簡単に言うと、人間は誰もが何らかの欠点を持っており、完璧な人間などありえないということで、その不完全さがより人間らしいという意味だそうです。

今回この言葉を紹介したのは、これから新学期に臨んでいくみんなに一番の難関を越えるためのヒントがあげられたらと思い、この話をしています。新学期を迎えるみんなにとって最大の難関はやはり友達作りだと思います。先生も、小学生の頃は、毎年新学期のクラス発表が1番嫌な気分でした。前の学年で友達だった子とも離れるし、新しく一緒になる友達と仲良くなれるかが不安で仕方ありませんでした。なので、先生は必死に自分を取り繕いながら、いい自分を演じていた記憶があります。

ただ、最初にあげたシェークスピアの言葉にもありますが、完璧な人間などありえません。いくら自分を取り繕ったとしても、いずれはメッキが剥がれます。それよりも大事なことは、しっかりと本当の自分で向き合うことだと思います。

これから新しい友達と向き合っていくみんなに意識をしてほしいことは、以下の3つです。

① 自分の欠点を把握しておくこと
② 相手の欠点をきちんと受け入れること
③ 自分の気持ちを素直に伝えること

先生自身が思うのは、やはり本当の友達は欠点を見せられる人間だと思います。
それは信頼関係がなせるものであり、それこそが本物の友情であると考えています。
最近話題のACのCMでも紹介されている、先生の好きな作家の金子みすずの詩で『私と小鳥と鈴』という作品があります。その中の好きな一説で”みんな違ってみんなイイ”というフレーズがあります。その言葉に象徴されるように人間はそれぞれにいろいろな個性があり、たくさんのいい所を持っています。きちんと正面から向き合い、お互いの良い所や欠点をさらけ出しながら、本当の友情を築いてみませんか。