小さい頃に教えてもらった言葉はずっと覚えているなぁ、と大人になってよく思い出します。
『鑿と言えば槌(のみといえばつち)』
槌というのは金槌や木槌のことです。
鑿というのは木材・石材・金属などに穴をあけたり、溝を刻んだりするのに用いる工具のこと。
大工さんが使う道具ですね。
槌で手に持った鑿の柄を叩いて力を調整しながら木材や石材を加工します。
「鑿が欲しいと言われたら、ついでに木槌も持ってくる気遣いを見せること」をいう、ことわざです。
祖母から教えてもらった言葉です。

『のこぎりの刃のように動きなさい』
これはことわざではないのですが、のこぎりの刃の様に、行きも帰りも仕事をしなさい、気を利かせて効率的に動きなさい、という意味で、母から教えられました。

『不精するほど悲しい』
これは父からの言葉です。
例えば、ゴミを捨てる時に面倒に思って遠くから投げたら、ゴミ箱に入らず、結局そこまで歩いてゴミを入れる羽目になる。
ひと手間惜しんだばっかりに結局しんどい状況になる。
不精をしていると結局自分に返ってくるから、面倒くさがらずに目の前にあることにしっかり取り組みなさい、という意味で教えられていました。

どれも先生が小さい頃に家族から教えてもらった言葉です。
子どもにはこれは難しいやろ、と今では思いますが、大人になった今でもよく覚えていて、社会人になった今教えてもらって良かった、と心から思う言葉たちです。
3つの言葉の共通することは、何事もいい加減にせず、誠実に取り組みなさい、ということではないかと思います。
自分の行いに心をこめ、周りにも心を配ることによって、自分にも周りの人たちにも、良い結果をもたらすことになる。
人への思いやりや、気遣いを忘れずに、まっすぐに生きて欲しい、人から感謝される人になってほしいという風に、先生の祖母や両親は教えたかったんだろうな、と思います。

生きているとつい楽をしたり、自分のことだけしか見えなくなったりするけれど、君たちも一つひとつの物事にきちんと向き合い、周りに心配りのできる人になってください。
君たちが今後大人になった時に、先生の言葉を覚えていてくれたら嬉しいなと思います。