180806みんなの顔はどんな顔ですか?丸い顔の人、四角い人、卵型の人、ホームベース型の人、いろいろですね。

日本人の顔の形は、大きく分けて縄文人型と弥生人型に分かれるそうです。角型で顔が短く、目が二重で大きく、鼻の付け根が高い人は縄文人型だそうです。
一方、丸型・面長で、目が細く、鼻の付け根が低い人は弥生人型だそうです。みんなの顔は何型ですか?ちなみに、私の顔は、顔が長くて目が大きいという中間型です。

山口県の日本海側の西の方に、土井ヶ浜遺跡という遺跡があります。景色のとてもきれいな角島の近くです。土井ヶ浜の遺跡からは、約300体の人骨が発見されています。人骨が埋葬されていた様子は、土井ヶ浜人類学ミュージアムというドーム型の施設で、人骨のレプリカを使って再現されています。
鵜(う)の骨と一緒に埋葬されている女の人、親子で埋葬されているもの、夫婦だったのか恋人同士だったのか男女で同じ場所に埋葬されているもの、骨折のあとのある人骨も見つかっています。なかには、14本もの矢じりが刺さった人骨も発見されています。それらの弥生人たちは、みな砂浜から西の海のほうに顔を向けて埋葬されていました。

土井ヶ浜は弥生時代前期の遺跡ですが、不思議なことがあります。それは、土井ヶ浜遺跡で発見された弥生人は、顔の形が長く、九州や他の日本のどの縄文人とも似ていないのです。
では、いったい土井ヶ浜の人たちはどこから来たのでしょうか?

最近の研究で、土井ヶ浜の弥生人と同じ顔の特徴を持った人がいたことわかりました。それは、中国の山東省の人たちです。顔の形が長いという土井ヶ浜の弥生人たちと山東省の人の顔の形は、共通点がとても多いそうです。このため、土井ヶ浜の弥生人たちは、はるか昔に中国から、はるばる海を渡って日本にやってきたと考えられています。
なぜ、はるばる広い海を渡って日本にやってきたのでしょうか。ちょうどそのころ、中国は戦国時代で、国中が戦争をしている状態でした。土井ヶ浜の弥生人たちは、そんな戦争の絶えない国から、平和な土地を求めて日本へやってきたのでしょうか。

土井ヶ浜の弥生人たちが西の海のほうを向いて埋葬されていたのは、遠い故郷を見ていたのかもしれません。故郷に残した人々のことを思ったのでしょうか、いつの日か平和な故郷へ帰ることを夢見ていたのでしょうか。
地図もコンパスもない時代に、星や陸の形だけを頼りに、遠く中国からやってきた航海の大変さは想像を超えるものです。そんな土井ヶ浜の弥生人たちの意志の強さ、たくましさを考えると、ただただすごいなあと感じます。何よりすごいと思うのは、広い海の先にある未知の世界に向かって、小さな船で漕ぎ出した勇気です。

今の世の中では、広い海の先にあるのは未知の世界ではないかもしれません。しかし、いままで体験したことのないことや、いままで出来なかったことの先にあるのは、みんなにとっての「未知の世界」です。
この夏、みんなにとっての未知の世界に、勇気をもって一歩を踏み出そう!

180730皆さんは、勉強以外で「興味を持って取り組んでいることは何ですか」「普段から頑張っていることは何ですか」と聞かれたら、多くの人が様々なことをあげてくれるのではないかと思います。
スポーツをしている人は、自分が取り組んでいるスポーツが答えになりそうですし、習い事をしている人も多いので、自分が習っているものが、興味を持って取り組んでいる事なのではないかと思います。本が好きなので読書というのもいいですよね。先生が知らないだけで、もっと多くのことに皆さんは取り組んでいるのではないかと思います。

じゃあ先生は? ということで先生が最近頑張ろうと思って取り組んでいることを紹介したいと思います。
一つ目は料理です。料理マンガを読んでその気になりました。かなり単純です。
二つ目は筋トレです。この夏に鍛え抜かれた体を披露しようと思い始めました。これもかなり単純です。そして披露する場所は今のところありません。
三つ目は英語の勉強です。

今回の朝礼は、なぜ先生が英語の勉強を頑張ろうと思ったかを話したいと思います。

今年の春でした。先生はある英語の達人と出会う機会があったのです。もちろん達人本人が、「俺、英語の達人だからさあ」と言ってきた訳ではなく、もしそうだったらその性格についていけずその場でバイバイでしたが、先生が勝手にその人を達人だと思ったわけです。どちらかといえば逆で、その方は謙虚に「まだまだ英語の学習者です」と仰ってました。
なぜ達人と思ったかというと、その方はTOEIC満点、英検1級、TOEFLやその他の英語の資格もかなりの高レベルで取得されていました。そして先生よりかなり若い。まあ、若さは関係ないといえば関係ないのですが。

資格だけでなく、その方が話す英語を聞いた時に、「え?これ日本人の話す英語?」と思ってしまうくらいカッコイイ英語を話されていました。カッコイイといってもチャラチャラした英語ではなくきちんとした英語でした。
先生はてっきり、帰国子女か長期留学の経験がおありなんだろうと思って達人に聞いたところ、生まれも育ちも日本で、大学を卒業するまで海外に行ったことがないということでした。英語の資格の勉強も、その英語力も日本で勉強して身に付けたということでした。

「純粋にすごいな」という気持ちがものすごい興味に変わり、先生はどんな英語の勉強をしたのか達人に聞いてみることにしました。勉強自体は、英単語を覚え、文法を習得し、英文読解ができるようになる。そして聴く練習(リスニング)と話す練習(スピーキング)を行うというものでした。
先生が感動したのは、「○○という単語帳は100回くらい繰り返しました」とか「○○という文法書はページ数を言われたら、そのページに何が書いてあるか言えるくらい覚えました」とか、その他にもいくつかの仰天エピソードを聞いたときでした。つまり先生が目の当たりにしている達人の英語力は、ものすごい努力の積み重ねで得たものだったのです。

先生はこの達人とお会いして、日本にいても英語の勉強の仕方や努力の量で、達人までとは言わないまでも、すごい英語力を手に入れることができるのではないかと思ったのです。だって、達人も日本で生まれて育って英語力を身に付けたわけですから、同じ日本人である先生にもできるのではないかという結論に達したのでした。それが英語を頑張ろうと思ったきっかけです。
 
皆さんはこれから講習会や合宿という多くの人が集まる環境を経験します。そこには多くの出会いが待っています。先生が達人に会って英語の勉強をがんばろうと思ったのと同じように、自分を刺激してくれる出会いが必ずあると思います。
特に同じ学年であれば、その人が特別なのではなく、自分にもできるのではないかと思ってみてください。先生が興味をもって達人にいろいろ聞いたようにいろいろな質問をするのもいいでしょう。

皆さんにとっての多くの出会いは必ず皆さんを成長させてくれます。

180723今年も全国各地で夏の高校野球全国大会の予選が各地方で行われています。夏の全国大会は、この夏ちょうど100回目の大会になるそうです。
私は、特にスポーツを積極的にするタイプではなかったのですが、忘れられない試合があります。学生時代たまたま高校野球の決勝戦をテレビで見ていました。全国4000校以上が参加し残った勝ち残った2校です。
この年は、熊本県の熊本工業高校と愛媛県の松山商業高校の試合。私の出身地が愛媛の松山ということもあり何となくですが松山商を応援していました。

途中の試合経過は覚えていませんが3-2松山商リードで9回裏2アウト。あと一人抑えたら松山商が勝ちという場面で、「松山商の勝ちだな」とほとんどの人が思っていました。
ここで出てきた熊本工の1年生がホームランを打って同点になり、延長戦に入ります。そのとき熊本工はすでに勝ったかのような盛り上がり。逆に全国優勝まであと一歩まで来ていた松山商はしょんぼりした形で延長戦に入りました。

延長10回、先攻の松山商は無得点。後攻の熊本工は勢いがありました。1点取れば優勝という場面で、ワンアウト満塁の場面まで作ります。ここでヒットを打ったらもちろんサヨナラ勝ち、ファウボールや外野にボールが飛んでも、タッチアップというルールでランナーは守備がボールを取った瞬間から走っていいので、これもサヨナラ勝ち。松山商は絶体絶命のピンチです。
このとき、少し間があって松山商の監督が外野の守備を交代しました。出てきたのは地方大会からずっと控えだった矢野選手。ほぼ熊本工が勝つだろうという場面で、守備を変えたところから奇跡が始まります。
そのあとすぐのプレーで、バッターはしっかり外野まで打ちます。飛距離十分のボールが飛んだのは、変わったばかりの矢野選手のところへ。このときのテレビの実況の方は
「いった~。これは文句なし!」
誰もがタッチアップ成功で試合終了、熊本工の勝ちだと思いました。そこから矢野選手は、ボールを取って、そのままバックホーム。山なりのボールがキャッチャーのグローブの構えたところへ。と同時にサヨナラのランナーが滑り込む。会場が一瞬静まり返ります。
「アウトー!!!」
このとき鳥肌が立ったことは忘れられません。今度は、熊本工が負けたかのように静まり、松山商は勝ったかのように大盛り上がり。結果は、そのまま勢いづいた松山商が全国優勝しました。

それから何年かあとに「奇跡のバックホーム」の主役である矢野選手がテレビに出ていました。練習のときからどうしてもミスが多く、返球もバラバラだったそうです。当時、松山商が守備練習の最後に行っていた守備順にノックを受けて返球する「ノーエラーノック」のときも、みんながミスなくつないでも最後のライトの自分の場面でミスをして、ノックが最初からやり直しになることが続いたそうです。このプレッシャーから、何度も返球練習を積み重ねたそうです。チームのベンチには
「千日の鍛錬、一瞬の業」
という言葉が書かれています。

今、取り組んでいることがいつ成果として出るのか。目の前にある一問を挑んだ向こう側に何があるのか。
そんなことって、なかなか分かるようで、なかなか分かるものではないですよね。だからこそ、この夏です。本気で挑んだ一問が未来の自分につながることを信じて。

さあ、思いっきり2018年の夏を、自分の記憶と記録に残る夏にしよう。

180717西日本の豪雨災害に被災された方へ、心よりお見舞いを申し上げます。
なかなか復旧が進まない被災地の状況を報道で知り、とても悲しい気持ちになります。一日も早い復興をお祈りします。

さて日本は災害列島といわれるほど自然災害が多く、地震、台風、洪水などで多くの人が苦しめられてきました。昭和の時代でも、100人や200人の死者がでる災害や事故は毎年のように起こっていたように思います。それが平成になって犠牲者が減ってきたのは、社会の仕組みや生活の工夫の中で、私たちの防災の取り組みが進んでいるからです。

例えば阪神淡路大震災の時、地震の後のガス漏れで多くの火災が発生したため、地震と同時にガスが自動的に止まる装置が開発されました。家具が倒れてその下敷きになった人が多くいたため、家具を固定する突っかえ棒をつける家が増えました。携帯電話に緊急地震速報が流れるようになりました。5年前からは、重大な災害が予想される時に、気象庁が特別警報を出して避難を促すようになりました。どんどん防災の仕組みは進んでいるのです。

今回の水害で被害の大きかった岡山県は、もともと他府県より自然災害が少ない場所だといわれてきましたが、そのような場所でさえ、このような災害にあうこともあるのです。想定外はあるかもしれないと考えて、いざと言うときにどう行動するかを決めておくことは、とても大切です。避難するための安全な場所も、洪水と地震では違うかもしれません。皆さんの住んでいる場所がどのような場所なのか、家族で話し合って、もう一度よく見直してみましょう。

私たちが台風や地震を止めることはできません。ただ、被害をゼロにはできないとしても、最小限にとどめる工夫はできるのです。大きな怪我を小さな怪我にすませることができるのです。

いよいよ夏休みが始まります。海水浴やキャンプ、旅行など楽しいことがたくさん待っていますが、一方で、自然災害への心構えも忘れないでいてください。皆さんがよい夏休みを過ごしますように。

180709皆さんは、「3人のレンガ職人」というイソップ童話を知っていますか?

旅人が道を歩いていると、レンガを積んでいる3人の職人に出会い、「ここで何をしているのですか?」と尋ねます。
1人目は「レンガを積んでいるのさ」と答え、辛くて不公平だと考えていました。
2人目は「大きな壁を作っているのさ」と答え、家族を養うために仕事があることに感謝していました。
3人目は「歴史に残る偉大な教会を作っているのさ」と答え、教会の完成をイメージし、そこに訪れる人々の幸せまで考えていました。

同じ仕事をしているはずなのに、この3人の違いは何でしょうか?
それは、「目的」を持てているかどうかです。
「ただレンガを積んでいる」のと「教会を作るためにレンガを積んでいる」のでは、完成に大きな差がでます。

まもなく講習会がスタートしますね。
受験、将来の夢など、どんなことでもいいで、あなたの持っている「目的」をたまには思い出してみてください。
そうすれば、背筋が「ピンッ」と伸び、あとひと頑張りができますよ。

180702世界3大○○という言葉を聴いたことはありますか。
○○にはいろいろな言葉が入るのですが、日本のモノもたくさん入っているのに驚きます。
実は、この3大○○は、主に日本で使われている言葉なのです。だから日本の言葉が多く入っているといえば、納得ですね。

さて、3大○○といえば・・・。3大河川、3大夜景など、いろいろとありますが、皆さんは3大瀑布(ばくふ)って聞いたことはありますか。
瀑布とは滝のことです。
3大瀑布とは、①ナイアガラの滝(カナダとアメリカの国境)、②ビクトリアの滝(ジンバブエとザンビアの国境)、③イグアスの滝(アルゼンチンとブラジルの国境)のことを指します。
どの滝も、日本で見ることのできる滝の規模をはるかに凌いでいるので、その絶景は圧巻だといわれます。そして、その勢いも凄まじく、以前は、ナイアガラの滝は侵食によって一年間で滝の位置が1m以上も上流に移動していたといいます。
なぜ以前かというと、今は、技術の発達によって、1年間に3cmほどに抑えられているということです。
人間の技術の進歩って、滝の制御にまで及んでいるのですね。本当にすごいことです。

ここまでは、3大瀑布について述べました。では世界一落差の大きな滝を知っていますか。
この滝は、エンジェル・フォール(ベネズエラ)といわれ、落差は、979mもあるのです。
想像してみてください。想像を絶する高さです。もしかしたら、皆さんの近所の少し高い山よりも高いかもしれませんね。
そして、このエンジェル・フォールの最大の特徴は、滝つぼがないことなのです。
(※滝つぼとは、滝の真下にある水のたまっているところ、水深の深くなっているところのことです。)
この大きな落差のために、滝を落ちる水が散ってしまうのです。979mとはそのくらいの高さだということです。
でも、不思議なことに、散ってばらばらに降り落ちた水が集まって、滝のすぐ下からまた川が流れているのです。
なんとも、想像を絶する規模ですね。
このように、いろいろと調べてみると、いろいろな滝があることがわかります。

皆さん、どうですか。滝って面白いと思いませんか。
どのようなものでも興味を持って調べ、深めてみると、新しい発見や感動、そして、また新しい興味が生まれます。
ぜひ、自分の好奇心を大切にしてください。

この夏、好奇心を持って先生を「あっ」と驚かせるようなノートまとめをしてみませんか。

180625この間新学期が始まったと思ったら、もう6月も終わります。1学期は学校でも能開でも、まだ習ったことないことに向かったり、今までしたことのないほどのたくさんの課題を出されたり、大変な思いをしながら勉強に向かっている人も多いでしょう。そして苦しい中で、こんな疑問が浮かんでくることがあるかもしれません。

「どうして勉強しなきゃいけないの?」

そんなみなさんに、この春出版された「答えのない道徳の問題 どう解く?」という小学生向けの本を紹介します。
「食べていい動物と食べちゃいけない動物の違いってなんだろう?」
「どうして正義のヒーローは、悪者を殴っていいんだろう?」
「ネット上の友だちと学校の友だち、どっちが本当の友だちって言えるんだろう?」
など、大人でも考えこんでしまうような問題が出されています。それに対してジャーナリストの池上彰さん、詩人の谷川俊太郎さん、卓球の水谷隼選手など著名人が答えてくれています。その中にこんな質問があります。

「どうしてお母さんはボクの嫌いな勉強をおしつけてくるんだろう?」

それに対して、将棋棋士の羽生善治さんが回答しています。
__この世界にはたくさんのものがあります。目に見えるもの、見えないもの、手にふれられるもの、ふれられないもの、その一つひとつを知ってゆくのが勉強で、外で遊ぶのも勉強です。 ~(中略)~ たくさん勉強して、たくさん遊んでできるだけたくさんのことを知ってください。そして大人になったときにいらないものを自分の判断で捨て、残ったものがあなたが勉強したものです。

この本は答えを出すことが目的ではなく、この本をきっかけに子どもたちが深く考えるためのきっかけとなるようにつくられたものです。羽生さんの答えもひとつの答えであると思いながら、先生も考えてみました。
先生自身、小学生・中学生のときにほとんど勉強しない子どもでした。誰よりも勉強していなかった自信があります。特に算数・数学は嫌いで、因数分解や平方根なんていつ使うんだ?分数・小数の計算なんか電卓でできるじゃないか、なんて思っていました。
そんなことで高校入試がうまくいくはずもなく、第一志望の高校にはいけませんでした。でも、どうしても大学にいって英語が勉強したい、第一志望の高校にいった中学の同級生よりも勉強してやろうと思い、振り返ってみると大学入試のときが人生で一番勉強したという自信があります。そして大人になって難しい課題を出されても、受験勉強のことを思い出すと、何でもできそうに思います。あのころがんばった自分が今の自分を支えてくれていると思っています。
大人は「勉強しておけばよかった」という思いか、「勉強しておいてよかった」という思いのどちらかを、誰しも持っています。あのとき勉強しておかなければよかったと思うことはありません。
勉強を続けることは大変です。時に悩んだり、迷ったり、投げ出しそうになったりします。でもそれは皆さんががんばっている証です。

勉強をする意味や価値はあるのか。その答えは勉強をしていく中で一人ひとりが見つけることができます。苦しくても前進していけば、答えは見つかります。しなければ見つかりません。

180618みなさんの中には「覚えるのが苦手」という人が結構いるかもしれません。
算数や数学の公式、漢字・ことわざ、理科の語句、社会の歴史の年表などなど。
中学生が、定期テスト前にひたすら学校のワークを繰り返し解きまくっていて、「時間が足りない」ということを聞きます。

元来、記憶のメカニズムで言うと「興味を持つモノ」に対して記憶の定着率は
話を聞く5%
本を読む10%
実際のモノを見る20%
ノートを取る30%
討論する50%
実際にやってみる75%
人に教える90%
と、確かにただ単に見たり聞いたりするだけより、「実際にやってみる」からが飛躍的に数字が上がっています。

しかし本当に何回も何回も解かないと覚えられないのでしょうか。
よく「あいつは生まれつき記憶力が高いから1回見たら覚えられる」という人がいますが、ただ単に覚えることだけをしていると、いずれ記憶の器もパンパンになって、最終的には以前のように簡単に覚えられなくなります。この先たくさんの覚えることが待ち受けているのですから、できるだけ丸暗記する際の「脳のメモリー」は空けておけるように工夫して覚えるべきです。

ではどのようにして工夫するのか。
人によって様々でしょうが、先生がおススメするのは
【理解して覚える】【こじつけて覚える】です。
全く別物のように思えますが、【理解して覚える】のであれば、記憶する部分とは別に思考する部分が動きます。そうするとより深く記憶回路に残ります。
これに対し【こじつけて覚える】のは、どうしても理解ができないモノでも何とか覚えようとして思考するから、最終的には頭に残りやすいです。
例えば北方領土は本土に近い方から「歯舞⇒色丹⇒国後⇒択捉」の頭文字を並べて「はし(デ)くえ」となります。「箸で食え」と覚えればガッツリ残りますね。何も考えない丸暗記とは大違いですね。

覚えたいことをスキマの時間を利用して日々何回も繰り返すとさらに有効的です。トイレの前に貼ってみるのもいいですね。

能開の勉強と学校のテスト勉強・宿題などが重なっていて苦労している人も多いかもしれません。
学習総量の確保は大前提ですが、ちょっとした工夫で脳のメモリーに空きを作ることはできます。
工夫をするというのはボーっとする時間をなくすことに直結です。つまりは集中力がアップするということです。

今年の夏は工夫をして脳を鍛え、合宿・講習会を愉しみましょう。

180611現在、シアトル・マリナーズ会長付特別補佐になっているイチロー選手が、自身が大会会長を勤める少年野球大会の閉会式に出席した際、少年たちにメッセージとして『自分は人の2倍も3倍も、頑張っているということは全くありません。「人と比較」するのではなく、自分が限界だと感じた時に、あと少しだけ頑張るということを続けてきたから、今の自分があります。自分の中で、ちょっとだけ頑張るということを続けていくと、将来、思ってもいなかった自分になっていると思います。』と語っています。

イチロー選手というと「野球の天才」でありながら、人の2倍も3倍も努力する「努力家」というイメージがありますが、『人の2倍も3倍も、継続して頑張ることなんてできない。』と断言しています。イチロー選手はさらりと言っていますが、「自分の限界より、あと少しだけ頑張る」ということは、トップアスリートだからできるのであって、並大抵のことではできません。いきなりそう言われたら、多くの人が『そんなの無理!』と思うはずです。抵抗なく受け止められるのは、自分の能力にかなりの自信がある人でしょう。しかし、ハードルを下げて、「今の自分より、少しだけ頑張って、それを毎日続けていく」ことならやろうと思えば、誰にでもできるのではないでしょうか。これは野球などのスポーツのみならず、勉強についても言えるのではないでしょうか。

では、「少しだけ頑張って、それを継続していく」とどうなると思いますか。又、「少しだけサボった場合」どうなると思いますか。今の自分の力を100とします。『10%アップぐらいならできます。』という人がいるかもしれませんが、少しだけということで、あえて5%アップを目指して頑張ることとします。毎日、たかが5%のアップと思われるかもしれせんが、例えば、これを夏休みが始まる日から40日間続けていくと、100×1.05×1.05×……(1.05を40回かける)≒704と最初の自分の力より約7倍もレベルアップしたことになります。少しの努力を毎日継続しただけで、7倍もレベルアップできるなんて凄過ぎると思いませんか。そんな自分を想像してみてください。ワクワクしてきませんか。まさに「継続は力なり」です。一方、少しサボって5%ダウンの95で夏休みの40日間を過ごしたとすると、100×0.95×0.95×……で同様に計算すると≒13と始めの自分の力の1/7以下となります。頑張った1.05倍とサボった0.95のわずか0.1の差が40日間も続くと704÷13≒54倍というとんでもない差となっていきます。

あと1ヶ月もすれば、長い夏休みに入ります。夏休みは、能開の教育行事として講習会、合宿、8月ゼミなどがありますが、学校での授業がないため、部活が忙しい人でも、自由な時間はたくさんあります。この自由な時間を、今までより少しだけ頑張って、それを継続していきましょう。その頑張りを継続することが、自分の成長に繋がるはずです。

1806046月に入りました。
先生の家の前には田んぼがあります。その田んぼで先日「田植え」が行われていました。
今は小さな苗が等間隔に並んでいます。これがどんどん伸びて、秋には稲穂となり、お米が収穫されますね。先生はこの家の前の田んぼを見て季節を感じます。

ところでこの「田んぼ」。
ちょっと前までは蓮華草が一面に咲き、それで春の訪れを感じさせてくれていました。この「蓮華草」ですが、勝手に咲いているものではなく、農家の方がわざわざ種をまいているんです。何のためか。それはこの蓮華草自体が肥料になるからです。
蓮華草には根っこのところどころに「根粒」というこぶがあり、このこぶの中に「根粒菌」という細菌がいます。根粒菌には、空気中の窒素を植物の成長に必要な養分に変える能力があり、蓮華草自体、根粒菌から養分をもらっています。つまり、蓮華草自身が、窒素をたくさん蓄えた肥料みたいなものなのです。
それを機械で土の中に混ぜ込むことで、土の中の肥料分が多くなるんです。
こうやってたくさんの肥料を蓄えた土に水が張られ、今のように苗が植えられていきます。
ここから先はどうなるかというと…
苗は水と養分をたくさん吸収しながら大きくなっていくのですが、その途中では「中干し」といって、地面にひびが入るくらいに水を抜く期間があります。
目的は色々ある(去年の切り株の残りが腐って発酵して出るガスを抜く・余分な分けつ(茎が分かれる)のを防ぐ・土の割れ目から新鮮な空気を入れる など)そうなのですが、その一つに『稲に水を与えないことによって稲にしっかりと根を張らせる』という目的もあるそうです。稲にとっては水がなくなるのは厳しい環境のようにも見えますが、そういう環境だからこそ根がしっかりとはられ、丈夫で倒れにくい稲になり、そこに付く稲穂も良いものが出来るそうです。

皆さんの勉強も同じではないでしょうか。
学力という稲穂を大きく実らせるためには、たっぷりと養分(知識)をたくわえていく必要があります。ただ、それだけで学力が向上するわけではありません。たくわえた知識を使う場面や、それを試される場面、また今もっている知識をつなぎ合わせて、初めて見る問題に活用していく場面を乗り越えていく必要がありますし、なによりそういった場面を乗り越える強い気持ちを身につけることは、一筋縄ではいかないかもしれません。ときには「中干し」のように厳しく感じることもあるでしょう。
ただ、そういった厳しさを乗り越えるからこそ、夏以降には大きな収穫が待っているはずです。
今目の前に勉強に苦戦している人も、乗り越えようと思って挑戦している人は、きっと乗り越えられます。秋の収穫を目指して、がんばりましょう。