先生が小学生の頃の夏休みといえば、「夏休み帳」(学校からの宿題)そして「ラジオ体操」でした。
毎朝6時30分に近くの神社へ集まり、ラジオから流れる音楽、かけ声とともに皆で体操をし、終わるとそのまま友達と神社に残って「おにごっこ」や「かくれんぼ」「まるじゅう」などをして遊んでいました。
当時は今ほど暑くはなく、また大きな木が生い茂った神社の境内はむしろ涼しく、楽しい時間を過ごしていました。
その後、家に帰ると夏休み帳が待っていましたが・・・。

ラジオ体操は1928年(昭和3年)に、日本国民の健康保持促進を目的として始められました。
ちなみに当時の日本人の平均寿命は45歳くらいだったそうです。
また、皆さんがよく知っているラジオ体操「第1」や「第2」ができたのは1951年(昭和26年)頃で、それ以前は別のプログラムでした。
たった3分ほどの体操ですが、朝にすると全身に血液がめぐり、寝ていた体や脳を目覚めさせる効果があり、骨や関節、筋肉をバランスよく動かすことができ、体にも大変良いとのこと。
まとめると、ラジオ体操には、
・ 全身運動による体力、持久力向上
・ 脂肪燃焼
・ 骨粗しょう症予防
・ 自律神経を整える
・ ダイエット効果
・ 気分転換
などの効果があるそうです。

夏休みこそ、ラジオ体操です。
夏休みの間は学校もありませんし、外は暑いからといって家から出ない生活が続くかもしれません。
毎朝決まった時間に体操をして、それを毎日続けることで起床時間など生活リズムが整い、体調も崩しにくくなります。
何より毎日取り組むことで自信もつきます。

今では、皆で集まるラジオ体操は夏休み始めの1週間くらいしかないと聞きます。
しかし、終わりが本当の始まりです。
その後も自宅で毎日続けられるといいですね。
ラジオ(インターネットでも聴けます)があれば、家の中でもできますから。

続けることで自信がつく、力がつくという意味では、毎日の学習もそうです。
学校の宿題が終わっても、そして講習会が終わっても、強化したいところは毎日少しずつでも続け、夏休みが終わる40日後それがどうなっているかを考えるととても楽しみですね。

(夏休みを40日間とすると)「×40」は魅力的です。何事も継続は力なり、です。

こんにちは皆さん、毎日寝苦しい日が続いてますね。先生も冷房を惜しげもなく使うようにしています。
室内熱中症のニュースはたまに流れてきますよね?
部屋の中にいてもこまめに水分を取らないと駄目ですよ?

さて、皆さんはぐっすり眠るために何か工夫をしていますか?
先生は色々試してみて、『羊のいらない枕+アイマスク』で寝るようにしています。
ちなみにこの枕、1.5万円するんですよ。
枕ごときにそんなにお金を使うなんてと思うかもしれませんが、毎日6時間睡眠だとして、1日の1/4の時間に使用している道具だと考えれば、寝具にいいものを選ぶことは大事なことなのかもしれません。
(ちなみに先生の場合、一番お金をかけるべきは、残りの3/4の時間を一緒に過ごす眼鏡だと思います)

そういえば、生物は寝ている状態が正常で、起きている状態が特別だ、という話を読んだことがあります。
脳を持たない植物やクラゲでも睡眠状態になることが確認されたそうで、『脳が疲れたから睡眠をとる必要がある』という説が揺らいでいるとか。
外部からの刺激に鈍くなる『睡眠状態』はすべての動物・植物にみられるのに、刺激に敏感に反応する『覚醒状態』になるのは一部の動物のみというのは、睡眠状態こそが標準で、『覚醒状態』が特別なことなのでは、という話です。
つまり、元々の動物が起きている理由は、気持ちよく寝るための準備を整えるためだという説です。
面白い話だとは思いますが、君たちはどう思いますか?

寝るためだけに起きている?
そんなわけないじゃないですか。
私たちは夢を叶えるために起きているんです。
だからこそ人間に生まれたことは素敵なんです。
起きては夢を叶え、寝てはいい夢を見る。
人生を二倍楽しむためにも勉強も睡眠も頑張りましょう!

じめじめとした梅雨が明けはじめ、からっと乾いた熱風が吹きはじめていますね。
今年は例年に比べてかなり早い梅雨明けのようです。夏が長くなる年になりそうです。

「鷹乃学習」というタイトル読めましたか。
「たかのがくしゅう」ではなく、「たかすなわちわざをならう」と読みます。
みなさんの中には二十四節気という季節を表す言葉を聞いたことがあるひともいるでしょう。二十四節気とは1年間を季節や気候の区分によって24個にわけたものです。
例えば「春分」や「秋分」、「立夏」、「冬至」などは有名なものです。
この二十四節気をさらに細かく区分したものを「七十二候」といいます。
二十四節気をさらに5日ずつ程度に分けたものです。

今年は7/7~7/21が二十四節気の「小暑」で、七十二候では7/7~7/11頃を「温風至(あつかぜいたる)」、7/12~7/16頃を「蓮始開(はすはじめてひらく)」、7/17~7/21頃を「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」と名づけられています。
「温風至」はその文字のまま、梅雨明けを知らせる南からの温かい、あつい風が吹く頃。「蓮始開」は池の水面に蓮の花が咲き始めるころ。
そして「鷹乃学習」は春に孵化した鷹の雛が一人前の鷹になるために、飛び方や獲物の狩り方を学習する頃という意味です。

忙しいみなさんのことですから、「気がついたら春が終わっていて、夏が来ていた。」という状態だと思います。
先生たちはみなさんよりもっともっとすごいスピードで1年が過ぎていきます。
「この前除雪をしていたのに……」と夏に思い、「この前までひどい暑さだったのに」と秋の終わりに思います。
国語の授業の中で「俳句」の授業がありますね。
その中で必ず「季語」の話が出てきます。
先生が授業をするたびに、昔のひとたちの季節に対する高い意識よりも、今のひとたちの季節に対する低い意識を痛感します。暑ければ冷房をつけ。
寒ければ暖房をつけ。
空飛ぶ鷹を見ることなく頭をたれて手元の画面をみる。

地球環境の変化に伴い、春と秋がすこしずつ短くなっていき、日本の四季が二季(冬と夏)だけになってしまうという話も出ているようです。
先生が国語の先生だからか、環境の変化よりもむしろ日本人の自然観の低下を恐れています。
昔のひとたちは今のひとたちよりも気候に、動物に、植物に、天文に敏感でした。
昔のひとたちは確かにそこにあった絶妙な季節感を言葉で表しています。
四季がまだ残っている今を生きる私たちも「春が来たことに気づく」、「夏の暑さの程度を楽しむ」という自然観を持つことが、そして季節を楽しみまた季節を惜しむ一歩につながるのではないでしょうか。
まずは二十四節気や七十二候、季語を通じて季節を楽しんでいきましょう。

土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)の季節もやってきます。
熱中症に注意して「夏を味方に、自分を超える」そんな夏を迎えに行きましょう。

「小学生」「中学生」「大学生」っていうのに、「高学生」ではなく「高校生」なのはなぜなのでしょうか?

皆さんは「ノーベル賞」を知っていると思います。
実はこのノーベル賞のパロディとして「イグノーベル賞」というものが存在します。
この賞は人々を笑わせながら、その一方でいろいろと考えさせられる研究に対して贈られるものです。
先生はこの賞の授賞式をいつも動画で見ています。
とにかく研究のテーマが面白い。

◎床に置かれたバナナの皮を人間が踏んだときの摩擦の大きさ
◎ヘリウムガスを使うとワニのうなり声も高くなる
◎多くの哺乳類は、お尻から呼吸する能力をもっている

実にくだらないが、それらが持つ意外な意味や科学的面白さを教えてくれる。
「どうしてそこに着眼できるのか?」不思議でならない。
またこの賞では、日本人が18年連続受賞しているのもまた面白いし、大学教授や民間の研究機関の研究員などが真面目に研究しているというところも面白い。

「探究」とは、物事の本来の姿やあり方を探り、その物事を明らかにすることである。
高校などでは、生徒が自分で課題を設定し、情報収集・整理・分析をおこない、周囲と協働しながら課題解決に向かう学習が広くおこなわれている。
またそのような生徒自ら課題解決に向かう姿勢・考えを評価する大学入試も多く取り入れられている。
決まった内容を暗記したり、解き方を覚えて復元したりするような勉強も大切だが、狭い枠にとらわれずに、自分が疑問に思ったこと・関心あることを掘り下げる勉強も大切である。
先生は、それこそ「予習・ノートまとめ」って探究だと思う。
未知の分野・単元に対して、知ることの喜び・さらに生まれる発見・それに伴う疑問などを深めてみることができるのが予習であり、探究だと思う。
えっ?なぜ「高学生」ではなく「高校生」なのかだって??
そこに疑問を感じたのであれば、まずは調べてみよう。
それが探究の第一歩なのです。