新しい学年が始まって、もうすぐ1カ月。
学校や塾、友だちとの新しい毎日には、もう慣れてきたころでしょうか。
今週からは楽しいゴールデンウィーク。
しっかりリフレッシュして、そのあとは――いよいよ今年度最初の「ティエラEXオープン模試」がやってきます!
年3回の模試の1回目。
最高のスタートを切るために、今から少しずつ準備を始めていきましょう。

「ティエラEXオープン模試」では、毎回、開催を告知するポスターを作っています。
昨年は、北斎、ダ・ヴィンチ、ゴッホなどをテーマにした「画家シリーズ」でした。
今年のテーマは、みなさんが日々の勉強で使っている「文房具シリーズ」で、第1回では「鉛筆」を取り上げました。

みなさんは鉛筆派ですか?
シャーペン派ですか?

今ではシャーペンが主流になっていますが、先生が子どものころは、小学校では全員が鉛筆。
シャーペンは禁止で、学校にシャーペンを持ってきていた友だちが先生にすごく怒られていたのを記憶しています。
そんな鉛筆ですが、実はとても大きな力があるんです。
例えば、小学生のころに鉛筆がよく使われているのは、芯が太くて紙にしっかり力を伝えられるから。
書くことで、自然と手や指の力、そして正しい筆圧が身についていきます。
「ていねいに書く力」「書くことで学ぶ力」を育ててくれる、それが鉛筆なんですね。
さらに、芯の幅が広いので字がくっきり見える。
あと、これは先生もよく実感することなのですが、鉛筆を削る時間が、ちょっとした気持ちの切り替えになる――
これも、勉強をする上でとても大事なことですよね。

「削るたび、君の知識が研ぎ澄まされる。」

今回のポスターに書かれている言葉です。
鉛筆は、使えば使うほど短くなっていきます。
その短さが、自分がどれだけ頑張ったかの証になり、それを実際に感じながら勉強できる。
そんな勉強道具って、ちょっとすごいと思いませんか?
いつもはシャーペンを使っている人も、「ここぞ!」という時には、鉛筆に持ちかえてみるのもよいかもしれませんね。

第2回・第3回のポスターでは、どんな文房具が登場するのか。そちらもぜひ楽しみにしていてください!

皆さんはアイデアが浮かぶ時ってどんな時・どんな場所ですか?
先生は何か良い考えやアイデアをひらめきやすい決まった場所があることに、最近気づきました。
先日、一つの仕事の締切が迫っていましたが、良い考えが浮かばず思うようにはかどっていませんでした。
何かヒントになる本はないかな、と本屋さんをさまよってみたりしましたが収穫はなく、なんだかお手洗いに行きたくなったのでそのまま本屋さんを出て帰宅しました。

その後、お風呂に入ってなんとなく仕事のことを考えていたのですが、突然「これだ!」というアイデアを思いついたのです。
そう、ひらめきやすい場所は「お風呂」です。
もともとお風呂はアイデアが浮かびやすい場所の一つらしく、先生もそのパターンに当てはまっていたようです。
お風呂は、落ち着いてリラックスできる場所ですよね。
ふと一日の事を振り返ったり、忘れていたことを思い出したり、色んなことをぼんやりと考えていたりしませんか?
このように、特に頭を使わずにぼんやりしている時に活性化する脳のはたらきを、「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼びます。
なぜお風呂場でひらめきやすいのかというと、「デフォルト・モード・ネットワーク」が活性化することで、過去の記憶や体験など、インプットされた情報が活発に引き出され、これまで気づかなかった視点や物事のつながりを発見しやすくなるからなのです。
逆に、緊張状態で集中して問題を解いている時などは、脳の別のネットワークが活性化するようです。
日々宿題やテストを頑張っている皆さんはそちらが多いかもしれませんね。

これから高校・大学に進学した時、仕事に就いた時、課題をただ黙々とこなすだけではなく、色んなアイデアを生み出したり考えを深めていくことが必要になってきます。
頑張ってナイスアイデアをひねり出そうとしても、時間だけが過ぎていく。
そんな時、自分にとって良い考えが浮かびやすい、ひらめきやすい状態に切り替えることも一つの方法です。
今はAIが進化し、尋ねれば何でも答えてくれます。
もちろん便利なものは使うべきですが、これから出会う課題や仕事をより豊かで愉しいものにしていくには、自分自身の情報の引き出しを増やし、さらにそれを開けやすくする方法を知ることも大事だと思いますよ。

ちなみに、冒頭に話した「本屋さんにいたらトイレに行きたくなった」件、経験したことがある人もいるのでは?
実はこの現象には「青木まりこ現象」という名前があります。「青木まりこ」って誰…?と気になってしまった人、ぜひ調べてみてください。

春は、新しいことが始まる季節ですね。
新学年になって新しい目標を立てて、今から頑張ろうとしている人も多いでしょう。
そんな目標を決めて頑張るために必要なことが最近読んだ「ワールドトリガー」に書いてありました。

知っている人も多いと思いますがSQジャンプで連載中のマンガです。
日本に突然現れた異世界の怪物「ネイバー」とそれに対抗する民間の組織「ボーダー」の戦いを描いたSFアクションマンガです。
最新28巻では、異世界へ遠征に向かうチームを選抜する試験が描かれています。
その試験はチームで課題に取り組むのですが、あるチームでリーダーに選ばれた麓郎(ろくろう)が自分の実力に疑問を抱きチームメイトに助言を求める場面があります。
チームメイトから彼に向けられた言葉の中にこんな言葉がありました。
「目標に期限がない場合、失敗を正しく認識できないことがある。」
その他にもなんだか難しいことを言っていましたが、要するに、目標達成の期限を切らないとその目標が達成できたかどうかの判定を無限に先送りすることができてしまう。
期限がないと、いつまでも「まだ挑戦中です。だってまだ結果出てないから…。」と失敗を認められない。
つまり、いつまでも結果と向き合えないってことですね。
失敗だと分からないうちは現実的な反省や改善ができないから、当然目標達成には至らない・・・
この先送りにしている状態を作品中では「足踏み」と言っています。

さあ、みんなはどうでしょうか。
目標を決めるときに期限を決めていますか?
受験生は、目標への期限は決められていますね。
受験学年でない人もいつかは受験学年になります。
その時のために、今から小さな目標でもしっかりと期限を決めて成功体験を積み上げていきましょう。

みなさんは、トルコにあるイスタンブールという街をご存知ですか?
この街は非常にユニークで、SNSでもよく紹介されています。
猫好きにとっては有名な街です。
なぜなら、イスタンブールは「街全体で猫を飼っている」ような場所だからです。
街のいたるところに猫のベッドや餌が置かれ、猫たちは自由に街を歩き回っています。

例えば、駅の自動改札機の上で猫が寝ている光景などをよく見かけます。
電車に乗る人は定期券をタッチするついでに、猫を撫でることができます。
服屋さんでは売り物の服の上で猫がくつろいでいたり、レストランの中にも猫がいたりして、お客さんから食事をお裾分けしてもらっている姿が見ることができます。
こうした心温まる光景に、多くの人が癒されています。
街には猫や犬のイラストが描かれた道路標識もあり、これは「動物がいるので、ゆっくり走ってね」といった意味です。
これもイスタンブールならではの光景ですね。

この文化の背景には、イスラム教の影響があるとされています。
トルコは国民の99%がイスラム教徒で、創始者である「預言者ムハンマド」は特別な存在です。
そのムハンマドが猫好きだったことから、トルコでは猫を大切にしていると考えられています。
また、トルコには昔から動物を大切にする文化が根付いており、猫だけでなく犬も街中で自由に暮らしています。

イスタンブールのように、生き物を思いやる気持ちを大切にすれば、私たちの街ももっと優しく、住みやすい場所になると思いませんか?
今日から少しずつでいいので、動物や環境に目を向ける時間を作ってみてください。