180618みなさんの中には「覚えるのが苦手」という人が結構いるかもしれません。
算数や数学の公式、漢字・ことわざ、理科の語句、社会の歴史の年表などなど。
中学生が、定期テスト前にひたすら学校のワークを繰り返し解きまくっていて、「時間が足りない」ということを聞きます。

元来、記憶のメカニズムで言うと「興味を持つモノ」に対して記憶の定着率は
話を聞く5%
本を読む10%
実際のモノを見る20%
ノートを取る30%
討論する50%
実際にやってみる75%
人に教える90%
と、確かにただ単に見たり聞いたりするだけより、「実際にやってみる」からが飛躍的に数字が上がっています。

しかし本当に何回も何回も解かないと覚えられないのでしょうか。
よく「あいつは生まれつき記憶力が高いから1回見たら覚えられる」という人がいますが、ただ単に覚えることだけをしていると、いずれ記憶の器もパンパンになって、最終的には以前のように簡単に覚えられなくなります。この先たくさんの覚えることが待ち受けているのですから、できるだけ丸暗記する際の「脳のメモリー」は空けておけるように工夫して覚えるべきです。

ではどのようにして工夫するのか。
人によって様々でしょうが、先生がおススメするのは
【理解して覚える】【こじつけて覚える】です。
全く別物のように思えますが、【理解して覚える】のであれば、記憶する部分とは別に思考する部分が動きます。そうするとより深く記憶回路に残ります。
これに対し【こじつけて覚える】のは、どうしても理解ができないモノでも何とか覚えようとして思考するから、最終的には頭に残りやすいです。
例えば北方領土は本土に近い方から「歯舞⇒色丹⇒国後⇒択捉」の頭文字を並べて「はし(デ)くえ」となります。「箸で食え」と覚えればガッツリ残りますね。何も考えない丸暗記とは大違いですね。

覚えたいことをスキマの時間を利用して日々何回も繰り返すとさらに有効的です。トイレの前に貼ってみるのもいいですね。

能開の勉強と学校のテスト勉強・宿題などが重なっていて苦労している人も多いかもしれません。
学習総量の確保は大前提ですが、ちょっとした工夫で脳のメモリーに空きを作ることはできます。
工夫をするというのはボーっとする時間をなくすことに直結です。つまりは集中力がアップするということです。

今年の夏は工夫をして脳を鍛え、合宿・講習会を愉しみましょう。