200106未来は変えられる。運命なんてものはない。自ら作り上げるものだ。

この言葉が誰の言葉なのか、皆さんは知っていますか。
これは、ターミネーターという映画に出てくる有名なセリフです。核戦争でほとんどの人類が絶滅した未来の世界から、核戦争を食い止めるために、過去に戻って核戦争のきっかけをなくしてしまおうと戦う物語です。
この映画の特集がお正月にテレビで流れていたので、見た人も多かったかもしれません。この映画の好きなところは、未来からやってきた人間が、現在の人類の過ちを食い止めようと努力するところです。つまり、現在を変えることで、その先の未来を変えることができるという考え方です。

ところで、今の世界の状況を皆さんはどう感じているでしょうか。各地で戦争があったり、自然災害で多くの人が亡くなったり、悲しい出来事がニュースになっていますね。

さて、ここで質問です。
自然災害で亡くなる人の数は、100年前と比べてどうなったと思いますか?
①2倍以上になった ②あまり変わらない ③半分以下になった
こたえ ⇒ ③の半分以下です。

では、世界の1歳児の中で、何らかの予防接種を受けている子どもはどれくらいいると思いますか?
①20% ②50% ③80%
こたえ ⇒ ③の80%です。
※「ファクトフルネス 10の思い込みを乗り越え、データに基に世界を正しく見る習慣」日経BP社発行より

意外に思った人がいるかもしれませんが、人類が科学や医療の発達に取り組んだ結果として、世の中が少しずつ良くなっていることは確かです。世界は必ずしも絶望的な状況ではないのです。

もちろん、十分な医療を受けられない人や、戦争などで苦しんでいる人たちが存在していることは事実ですから、その人たちを救うための取り組みは、これからも続けなければなりません。特に環境問題は待ったなしです。このまま石油や石炭を燃やして二酸化炭素を排出し続ければ、温暖化はさらに深刻化するでしょう。地球の環境を守るためにも、化石燃料に頼る生活を変えていく必要があります。

そのためにも、映画ターミネーターの中のあのセリフ、「未来は変えられる」という言葉の意味をしっかりと受け止め、私たち一人ひとりに何ができるかを考えていかなければなりません。2020年の最初に、そんなことを考えました。