マジシャンという職業を知っていますか。手品師のことです。

テレビなどで手品をやっているのを見たことがある人もいるでしょう。
例えば、カードを相手に1枚選んでもらい、そのカードを残ったカードの真ん中あたりに戻す。「パチッ」と指を鳴らすと選んでもらったカードが一番上に上がってくる。不思議ですよね。

でも手品にはやってはいけないルールがあります。
「同じ手品を繰り返してはいけない」

手品が成功するのは、「今から何が起こるか、見ている側は分からない」という点にあるのです。見ている側は何が起こるか分かっていないので、実はタネが見えているのに、それがタネだと気づかないことが多いのです。
つまり、「予習」をしていない状態だから手品が不思議に見えるのです。

手品を勉強に置きかえてみましょう。
ぶっつけ本番の授業は大変です。
何が起こるかわからないから。
でも、予習していると授業がとても分かりやすいですよね。

「移項」がよく分からない、「等積変形」がよく分からない、「有理化」が分からない。理解するのは難しいかもしれませんが、こういった用語が出てくると最低限知っておくだけでも、それはそれで予習なのです。

大変だけど予習をがんばりましょう。できるだけ予習をがんばって授業に臨みましょう。
きっと学力アップのタネが見えてきますよ。