小学校の教科書にも載っているSDGs(エスディージーズ)。2016年から2030年までの持続可能でよりよい世界を目指す国際目標、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、17の目標(Goal)と169のターゲットから成ります。貧困・格差の撲滅をはじめ、持続可能な世界を実現するために、国際社会全体が取り組むべき目標です。今や入試でも就職活動でも、SDGsの話題は必須となりました。

17の目標は以下の通り。カラフルなSDGsポスター・ロゴはもうおなじみですね。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに・そしてクリーンに
  8. 働きがいも・経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任・つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

このアイコンの、目標の順序はどのように決まっているのだろう?と疑問に思ったことはありませんか?こう思った時、私もみなさんと同じように、調べ学習をしてみました。

調べてみると、5つのグループに分けられていました。
目標は[1、2、3、4、5、6]・[7、8、9、10、11]・[12、13、14、15]・[16]・[17]でグルーピングされています。さて、どういうグループなのでしょう?

17の目標は、「People(人間)」、「Prosperity(豊かさ)」、「Planet(地球)」、「Peace(平和)」、「Partnership(パートナーシップ)」の順に並んでいます。5つのPがキーワードになっています。目標が整理され、イメージがしやすく、SDGsの本質の大枠が分かりますね。

  • People(人間):1、2、3、4、5、6
    すべての人の健康的な生活、平等、教育環境などの保障をめざしています。
  • Prosperity(豊かさ):7、8、9、10、11
    すべての人が経済的に持続し、充実した生活を送れるようにします。
  • Planet(地球):12、13、14、15
    温暖化、海水面の上昇など多くの危機に直面する地球環境を破壊から守り育てます。
  • Peace(平和):16
    あらゆるレベルで暴力や恐怖を排除し、平和な世界をめざします。
  • Partnership(パートナーシップ):17
    国際機関、政府、企業、社会、市民など多様な参加者がグローバルなパートナーシップを維持・推進します。

目標の並び方にも意味があったのです。この世界共通の目標は、2030年に目標達成できるのでしょうか?実際は、環境問題やコロナの影響などもあり、2030年の目標達成への見通しは厳しいようです。ですが、一人ひとりの、各企業の、各国の、知恵や力の結集と、目標に向けて一歩一歩が大切です。そして、平和あってこそのSDGsだと思います。

来年も平和でよい年になりますように。