近年は情報社会の発展がとまりません。
特に情報通信技術の変化はすさまじい勢いで成長しています。
2000年にJ-PHONE(現:ソフトバンク)が初めてカメラ付き携帯電話を発売し、写メ(写真添付メール)のサービスを開始しました。
当時、写メを送られてきても、その写真1枚が画面に表示されるまで数秒かかっていました。
たった1枚の写真なのに数秒かかっていたんですよ。

令和時代のみなさんのデジタルデバイスへの順応性は目を見張るものがあります。
すごいなと感心すると同時に危機感を覚えます。
デジタルデバイスが「あったら便利なもの」から「なくてはならないもの」に変化しているように感じるからです。

もちろん、勉強をする上でデジタルデバイスが有効な場面が増えてきました。授業動画をタブレットで視聴したり、生物の勉強を深めるためにYouTubeをみたりと。

しかし、実際にみなさんの様子を見ているとやや状況は違うようです。
推しのアイドルの関連動画をずっと見てしまったり、友達や友達の友達のインスタ投稿をみたり、オンラインゲームでもりあがったり……あるとき生徒に「インスタ巡回しないといけないの?」と聞いたことがありました。
その生徒は「見なくても全然問題ないけど、見るのが習慣になっているから。たまに面白いのも流れてくるし。」と言っていました。
オンラインゲームをしている生徒は「誘われるからやっている。やり始めると終わるタイミングがない。」と言っていました。

あらためて考えて欲しいのが、目の前にあるタブレットや携帯電話が「自分のための道具になっているのか」ということです。
道具は道具であって、それ以上になりえないはずです。

今、携帯を取り上げられたら一番困ることはなんですか。勉強ができなくなることよりも、ゲームができないことやSNSをチェックできない、動画が見られないということではないですか。

デジタルデトックスという言葉があります。
デジタルデトックスとは、携帯やPC、タブレットなどのデジタル機器使用を控える時間を持つことです。
もし、デトックス期間を無事に過ごせたら、デジタル機器を良い道具として使えているということでしょう。
逆に不安でイライラしてしょうがないということならば、依存している可能性があります。

時間はすべての人に平等に与えられているものです。
勉強をする1時間、友達とおしゃべりをする1時間、YouTubeを見る1時間。すべて同じ1時間です。
自分のため、自分の将来のため有益な時間の過ごし方を今一度立ち止まって考えてみてはどうでしょう。

まずその一歩として、24時間デジタルデトックスに挑戦してみましょう。