先生はライブに行くのが趣味です。
では、先生はライブに行く事が決まったら何をするでしょう。

まず、当日までに通常の曲から、ライブverまでそのアーティストの曲を聴きこみます。
もちろんライブ映像も見てライブだったらどんなアレンジをされるかまでチェックします。

そして、当日は全てを忘れて楽しみます!

アーティスト毎に
例えば、
A:「みんな手挙げて!一本打って…」と4本打ちで始まったり
B:「Are you ready Rock ‘n’ Roll !? 」と聞き取れないような流暢な英語で始まったりしますが、ライブ映像等でチェックしていれば、「あ、この流れは!」と対応することが出来ます。

同様に当日新曲やります!昔の曲やります!などのイレギュラーな流れもありますが、アーティストの曲を聴きこんでいれば全く何も知らない状態よりも準備が出来ているので、対応が出来ます。

じゃあ、ライブ後は…というと、「ライブで聞いたらこの曲すごく良かったな」と思った曲をApple Musicで聴きこんで余韻に浸ります。

この流れ、実はテスト勉強と同じ流れです。
ライブ前の聴き込み→【テスト前の演習】、新曲の演奏やライブアレンジや昔の曲の演奏→【テスト中に起きる予想外の出来事】、ライブ後の聴き込み→【テスト後の振り返り】

全然違うように見えますが、やっている事は同じですよね。
みなさんも実は部活などであれば同じように大会に向けて練習→当日→振り返りと出来ているのではないでしょうか。

違うのはほんの少しの興味や好奇心、そして楽しさです。
是非勉強の楽しさを趣味なども通して探してみて下さい。それが見えたらあとは同じ。
好きなもので出来ている事はきっと勉強でも出来るはずです。

勉強して「かしこくなる」とどんな良いことがあるの?
先週小学校4年生に問いかけてみました。
すると・・・こんな答えが。(複数回答可)

①人に教えることができる。2人
②次につなげることができる
③大人になってもこまらない
④なりたい仕事につきやすい 9人
⑤みんなに信頼してもらえる 2人
⑥いろいろな人にほめられると自信がつく 2人
⑦受験でこまらない
⑧他の人に尊敬される
⑨100点がいっぱいとれる
⑩将来のためになる 1人
⑪相手の気持ちがわかる
⑫だまされなくなる
⑬お母さんが未来のことをうるさくいわなくなる。
⑭日常生活で役立つ

能開の小学校4年生、いろいろなことを考えていますね。
また、大人のような意見が多いですね。
「ほめられると自信がつく」とは、先生恐れ入りました。
普通の小学校4年生ではなかなか書けませんよ。

では、昔のかしこい人はどんなことを考えているのでしょうか。
世の中にはこんな名言があります。

「知るは喜び、調べるは楽しみ、わかるは感動、学は一生」。

誰のことばかはわかりません。
でも、先生の心には「グッ」とささる言葉です。

先生が勉強(読書)に目覚めたのは小6の1学期です。
何の気もなく学校の図書館で借りた1冊の偉人伝。
織田信長だったかな・・・あまりに昔のことで覚えていません。
今まで図書館なんかいったことがなかった先生が本に夢中になりました。
そして1学期の終わりには100冊以上もある学校の偉人伝を全て読破してしまいました。
誰に薦められたのでもなく、ただひたすらに本にかぶりつくように過ごした3か月でした。

能開でもどんどん新しいことを学びます。
テストの点数だけでなく、新しく学んだことをとことん探究してみたら、何か「喜び」が発見できるかもしれませんよ。

皆にとって、楽しい時間はどんな時ですか?
ゲームをしている時・本を読む時・友達と遊んでいる時?
私はフットサルやZUMBAやダンスエアロなど身体を動かしている時です。

でもそんな楽しい時(時間)って気が付いたら、あれ!?もうこんな時間!?となっていること多くないですか?
楽しい時間はあっという間なんて言いますが、難なく過ぎていく日が続くと幸せです。
でも、そんな時間だけで過ごしている子は少ないはずです。
塾の宿題が辛いなって感じること、習い事で上手くいかない、学校生活でも窮屈に感じてしまう瞬間、身内と喧嘩してしまった、など何だか上手くいかない時間もありますよね。
私にだってそんな時間があります。
そんな時間は、□難と表すと□にはどんな漢字が入ってきますか?□には困・苦・災などマイナスな気持ちの漢字が入りますね。
一方で楽しい時間だけ過ごせたらきっと□には無が入って無難になります。
もちろん、無難な人生に越したことはないでしょう。
しかし、□に入るような難が沢山あるからこそ、その難を越えようとしていくのではないでしょうか。

では皆さん、「難」に直面したらどうしますか?
真正面からぶつかる勇気も必要ですが、
あまりにも大きすぎる「難」なら逃げることもできますよね。
でも「逃げる」も、視点を変えてみて、兆しに手を伸ばしてみたら、実はそれが「挑戦」することになっているのかもしれませんね。

そして、「難」が目の前に来た時に忘れてはいけないことは、「失敗を恐れない」こと。
そして「立ち向かう気持ちを捨てない」こと。
そうすれば、どんな「難」の中にもかならず光(兆し)を探し出すことができます。
もし、一人で見つけられない時はぜひ近くにいる人に力を借りてみてください!

これから先も無難なことばかりではない1回きりの人生だからこそ、一難去ってまた一難。
色々な壁にぶつかるでしょう。
その時に顔を上げて、深呼吸をして、周りをふっと見る視点を持つこと・視野を広げてみること・そして周りの人たちに頼ることで、上手く乗り越えていけることもあるのではないでしょうか。
最後に、周りの人達に頼った時にはしっかりと「ありがとう」と伝えていきましょう。

たった5文字だけどそこにはいろいろな想いが乗っていきそうですね。

皆さんは好きな数字ってありますか?
ラッキーセブンの「7」や、末広がりで縁起のいい「8」など、いろいろな答えがあると思います。
先生の好きな数字は「6」です。

なぜかって?
「6」という数字は、「完全数」という数字だからです。
完全数ってなんだか、かっこよくないですか?
英語でいうとパーフェクト・ナンバーですよ。カッコイイ!

完全数とは、その数自身を除く約数の合計が、その数に等しくなるという性質を持つ数です。
6の約数は1,2,3で1+2+3=6となります。

この完全数は小さいものから順に、
・6
・28
・496
・8128
・130816

と、すごい速さで大きくなっていきます。
現在知られている一番大きな完全数は、「2^77,232,917-1」で、なんと22,338,618桁の数字です。
2,000万個の数字が並ぶんです。果てしない…。

誰が何のために見つけたんだ、そんなこと知らなくても生きていけるのに、という声が聞こえてきそうですね。
きっとその人たちは「知りたい」から、頑張って考えて、探しているのだと思いますよ。

勉強とは、もともとそういうものだと思います。
将来役に立つのかどうか、そういう打算的な考え方ではなくて、純粋に新しいことを知りたいという興味や、新しいことを見つけた感動も勉強するうえで忘れないでほしいなと先生は思っています。

皆さんは山名宗全という武将を知っていますか。
彼は応仁の乱で西軍の総大将を務めた人物です。

ある博識な公家が宗全に話をする際、「前例がないから」という言葉をしきりと使ったので、それに対して宗全は、「前例を重視するより今この時が大事」と反論したのです。
さらに宗全は続けます。

「そもそも公家であるあなたが、身分の低い武士である私と対等の立場で話をしている。前例に従えばこれこそおかしなことではありませんか。」

そう言われたこの公家さんは返す言葉がなかったそうです。

現代でも「過去に前例がないから。」と新しいことに挑戦するのをためらう人もいますが、これからは「今が大事」という考え方がさらに大切になるかもしれませんね。

2021年の流行語大賞にもノミネートされるなど、最近よく耳にする「推し活」。
皆さんは「推し活」していますか?
こんな話をすると、すでに布教活動がしたくてウズウズしている人もいるかもしれませんね。
先生も早口にならないように、落ち着いて話したいと思います。

先生の周りにも推し活をしている人はたくさんいます。
そう、先生の嫁にもヨメがいます笑
そして娘にもヨメがいて、推し活を楽しんでいる姿はキラキラしていて、とても素敵だなと思って見ています。
何かに夢中になれることや、そのために日々を頑張ろうと思えることはとても尊いことですよね。

推しの対象は何でもアリだと思っています。
「未知の病気と闘っている人」を推す(応援する)ために医師を目指す。
難しい問題が解けていく快感が忘れられないから「数学」を推す(研究する)、なども「推し活」になると思っています。
そして、一つだけに限定することもないと思います。自分の中の原動力となるものは沢山あった方がいいですからね。

今、目の前の勉強を自分のために頑張ることは当然として、「誰か」や「何か」のためにも頑張れる力が加われば、さらに自分を成長させるための活力になると思いませんか?
どうせやるなら、愉しんで取り組めたらいいですよね。
ぜひ「推し活」していきましょう。

夏の暑さがウソのように、一日が涼しくなりました。
過ごしやすい秋になり、いろいろな行動もしやすい今日この頃です。
秋と言えば、スポーツの秋、実りの秋、芸術の秋、読書の秋など、いろいろな文化的行動がたくさん挙げられます。もちろん勉強の秋も。
皆さんの秋は、どんな秋でしょうか?(先生は食欲の秋です)

このように行動がしやすいからこそ、色々なことに挑戦できる季節です。
ただし、いろんなことに挑戦する時には、えてして反対の結果になることが多くなります。
せっかくやる気になって、がんばろうとしても、3日で飽きてしまい、結局身に付かないこと。皆さんも聞いたことがあることわざ「三日坊主」です。

今度こそはがんばろう、と先生も一念発起してみますが、なかなか続きません。
今度こそは、今度こそは、とランニングシューズを買ったり、甘いものを控えたり、1分間で400回腹筋ができる夢のような機械を手に入れたりしてみましたが、やっぱりなかなか続きません。

あの頃(の体形)に戻ることは無理なのだろうか?
悔しさと虚しさと切なさで、何度も自己嫌悪に陥りました。
その時です、「三日坊主」を逆に考えてみれば良いのではないか? と考えました。
「三日」で終われば無駄になるのであれば、「四日」達成できれば、それは習慣に変わるハズです。

一応、「三日坊主」の「三日」は、短い日数の例えなので、厳密には「三日」ではないですが、そんなことはどうでもいいです。
要は、前向きな気持ちで、いかに自分を奮い立たせるか。
ここまでやれば、自分は新しくできるようになる。
ここまでやれば、自分は今までと違う自分になる。
その区切りが「三日」。
次の「四日」を達成することなど簡単でしょう。
たかが一日とあなどるなかれ。その一日が大きく変わる一歩になります。

なかなか壁が破れなかった皆さんも、
この秋に新たな一歩を踏み出し、
この秋に新たな一歩を続けてみませんか?

意見が割れた時に多数決で決めることがあると思います。

他にも、クラスの委員長を決める推薦や、生徒会長を決める選挙なども多数決で決めていることが多いと思います。

しかし、実はこの多数決は公平ではないという意見もあります。
それは、2番目以降に良いと思っている選択肢が反映されないことです。

例えば、委員長を選ぶときに、AさんとBさんで迷っているとします。
しかし、一人しか選べないので、もう一方の候補に投票できません。
これが多数決の問題とされています。

多数決に変わる決定方法として「ボルダ得点」というものがあります。
これは、一人ひとりが複数の投票を行い、選択肢に順位をつけていくやり方です。
(ボルダルールやボルダ投票とも呼ばれています)

例えば、1位は3点、2位は2点、3位は1点と点数をつけて、合計点数が一番高い選択肢を採用します。
一人ひとりの意見がより反映され、第2位以降の選択肢にも投票することができます。

ボルダ得点と多数決の違い

 

野球

サッカー

テニス

Aさん

3

2

1

Bさん

3

2

1

Cさん

3

2

1

Dさん

1

3

2

Eさん

1

3

2

合計得点

11

12

7

 

上の表は、休みの日に5人で何をして遊ぶかを決める時の比較表です。

多数決だと、DさんとEさんが一番やりたくない野球が選ばれてしまいますが、ボルダ得点だとサッカーが選ばれます。
みなさんは、どちらの決め方がより公平だと思いますか?

アメリカのメジャーリーグのMVPや、音楽コンテストなどがボルダ得点で採点されています。

とはいえ、ボルダ得点は手間も時間もかかります。
休み時間に友達と何をして遊ぶかなど、ちょっとしたことを決めるのには向いていないこともあります。

一方、多数決は時間もかからないし、手軽に決められて便利です。
しかし、手軽だからこそ、大事なことを決めるのには向いていないのかもしれません。

大事なことは、みんなが納得することです。
問題や状況に合わせて、多数決かボルダ得点で決めるか考えてみませんか?

一人ひとりの考えや意見を大切にし、答えを見つけるために努力をすることが大切です。

18年ぶりの「アレ」の熱が冷めやらないので、先週に続き阪神タイガースのお話です。
阪神ファンの間で有名になった「春の大山」という言葉を知っていますか?この「大山」というのは、阪神タイガースの4番打者、大山悠輔選手のこと。
4年前の2019年、当時小学5年生の阪神ファンの少年によって綴られた詩が元ネタなのです。
一部紹介します。

「あったかいし6時だ。サンテレビを見よう。西のピッチングに、近本のヒット。でもこれがいちばん、春の大山。ホームランに、ヒット たまにダブルプレイ。まあまだ春だから。春の大山 打つんだ。」
※西、近本は阪神タイガースの選手
※サンテレビは開局以来ずっと阪神戦を完全生中継している兵庫県神戸市の地方テレビ局

少年は熱烈な阪神ファンなので、「春」をテーマに自由に詩を作る学校の課題で、春先のシーズン序盤は調子が上がらず、いまいち打てない大山選手のことを書いたのでした。
「打てなくても、まだ春で始まったばかりだから、大丈夫」という、これからの活躍に対する期待を込めた詩は、SNSで拡散され、阪神ファンの間で絶賛されました。
少年の詩はほほえましくもなんだか渋みがあって、大山選手への愛がにじみ出ています。

大山選手は、ドラフト1位で入団した時は決して周囲から期待されていたとは言えず、華々しいスタートではありませんでした。
2018年にはリーグ最下位も経験しました。
しかし、入団7年目の今年は「阪神の4番」という重圧を背負いながらも、ここまで全試合を4番スタメンで戦い続け、安定感あるプレーでチームを引っ張り、とうとう18年ぶりの「アレ」へと導いたのです。

大山選手は家族や阪神のチームメイトへの感謝を述べていましたが、詩を書いた少年のような、大勢のファンの存在にも、とても勇気づけられたと思います。
大山選手の強さの裏側には、共に泣き共に笑う、常に自分を支えてくれる人たちの存在がありました。

プロ野球のレギュラーシーズンはもう少しで終了ですが、受験生の皆さんの戦いはこれからが本当の勝負です!秋からは本格的な入試対策に突入します。
皆さんにとっての「アレ」はズバリ「合格」でしょう。
プレッシャーにおしつぶされそうな時、成績が上がらず自信が持てない時、君たち一人ひとりに、家族や能開の先生や仲間という、共に戦う人たちがいることを忘れないでください。
皆さんが「アレ」を勝ち取るマジックは、もう点灯していますよ。

阪神タイガースが18年ぶりのセ・リーグ優勝を決めました。
ファンのみなさん、おめでとうございます!

タイガースのお膝元の兵庫県に住んでいますが、大変な盛り上がりです。
近所の家電量販店や飲食店などでは優勝記念セールも始まりました。
この優勝による経済効果は、日本全体で900億円以上と言われていますから凄まじいですね。

タイガースの本拠地と言えば「阪神甲子園球場」です。
夏の高校野球大会でも使われているので知っている人も多いと思います。

甲子園球場を象徴する風物詩が、球場の外壁を覆う「ツタ」ですが、なぜツタで装飾されるようになったのか知っていますか。

1905年、「阪神電鉄」は大阪と神戸を結ぶ路線を開通しました。
当時、阪神電鉄と路線開発で競争を繰り広げていたのが「阪急電鉄」です。
阪急電鉄は、当時農村だった宝塚に路線を通して住宅地として開発。
さらに宝塚歌劇団や温泉を作って、沿線に華やかな街を作り出しました。

ライバルの存在を脅威に感じた阪神は、対抗するビッグプロジェクトを立ち上げます。
当時人気だった中等野球(現在の高校野球)に着目し、阪神沿線に野球の聖地を作って人を集めようと考えたのです。
1924年、こうして阪神甲子園球場は完成しました。

その年の中等野球大会に間に合わせるため、たった4ヶ月半で作られた甲子園球場は、完成した当初は外壁がコンクリートむき出しの状態で、とても殺風景でした。
そこで、阪急の宝塚歌劇団のような華やかさを出すため、ヨーロッパの古城を参考にして外壁にツタを急遽植えたのです。

甲子園球場が誕生したのも、あのツタの装飾が生まれたのも、ライバルとしのぎを削る中で生まれたアイデアでした。

競争関係にあった阪神電鉄と阪急電鉄ですが、2006年に経営統合し「阪急阪神ホールディングス」となりました。
今は同じグループで切磋琢磨しながら、関西に住む私たちのくらしを支えています。

ライバルの存在が自分を高めてくれる。
なんだか能開での勉強と似ていますね。
勉強は決して孤独なものではありません。
隣を意識し、みんなで競い合い、時には肩を組みながら、全員でレベルアップしていきましょう。