この年になると、体調は昔ほどすぐに回復してくれない。
特に私の場合は首に違和感を抱えていることから、右肩の痛みに常に悩まされている。このままでは良くないことはわかってはいるが、なかなか完璧に改善するのも難しく、症状の緩和のために定期的に通院をしている状況だ。

ある日、突然痛みが大きくなったことがある。
我慢が出来ないほどの痛みだ。
いつもの病院は予約が必要なため、すぐに対応してもらうのが難しい。
そこで、以前評判が良いと聞いた近くの接骨院へ症状緩和のために訪れてみた。

入ってすぐ、その医院長の方に「ちょっとここに座って、膝を合わせてみて」と言われその通りにすると、なんと右足の膝が左の膝と比べ短くなっているのだ。
どうやら、骨盤のゆがみや筋肉の収縮でそのような状況になったそうだ。

改善に向けた処置はとんでもないものだった。
プロレス技の「片エビ固め」のように足を上げられ、大きな痛みが襲ってくる。
痛いと言うと、「大丈夫、恨んでないから」と優しく言われるのみで、技は継続される。
そして凝り固まった肩を強く押され、更なる痛みが襲ってくる。
痛いと言うと返ってくる言葉は「大丈夫、恨んでないから」。
その後、表情筋も硬くなっているねと言われた直後に視界が布のようなものでふさがれ、顔の右側に激痛が走る。
痛みで悶えていると、返ってくる言葉は・・・。

そのような痛みに耐えた後、びっくりするくらい体が楽になり、さらに短くなった足は元に戻っているのである。
それからは普段から姿勢に気を付け、定期的に自分の足が短くなっていないかチェックするようになったし、そのせいかはわからないが若干症状が軽くなったように感じている。

改めて、自分自身に改善すべき箇所が見つかった後は、少しでも良くしようと意識することが大切で、その意識が行動につながり、成果につながるのだと思った。