1961年のある日、アメリカのケネディ大統領がとんでもない事を言い出しました。
たった数分の演説でしたが世界は騒然としました。
その演説内容とは…
『我が国は、この10年が経たないうちに人間を月面に送り込み生還させるという目標について決意しなければならないと信じている。』
…勝手に決めるなと…(笑)

これは当時の技術ではとんでもない事でありました。
今までに成功したプロジェクトの対応でチャレンジして間に合わないのです。
NASA(アメリカ航空宇宙局)はすぐに「アポロ計画」というプロジェクトを立ち上げました。
するとある結論が出ました。
それは『この計画は達成不可能である。』という結論です。
NASAどうしたのか、
この計画を達成する事を考えないようにしたのです。
面白いと思いませんか?
このプロジェクトの目標達成でなく、この計画の成功を妨げているものは何かを考える事にしたのです。
つまり、できる為の『駆動力』は何かでなく、止めている『抑止力』は何か?
ロケットを打ち上げるときの燃料確保であったり、大気圏を抜けるときの断熱材であったり、失敗・不可能な要因を並べていったのです。
失敗要因を優先順位の高いものから取り除いていくとあとは?
そう!成功しかありません。
そして、大統領の演説から8年後の1969年、アメリカは人類初の月面着陸に成功したのです。

ここで長年の経験と研究から場の分析をしてみました。

目標レベルに達するに抑止力となり得るものが何かをきちんと並べ、それらを取り除く事が何よりも大切です。
やらないと決めた事をやらないと『決断』する事、
本当に大事な事だけを実行する事の大切さを考えてみてはいかがでしょうか。