120216みなさんは法隆寺の五重塔を知っていますか?きっと歴史の授業で習ったと思います。この五重塔は今から1300年以上前、飛鳥時代に建てられた世界最古の木造建築で、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。

さてここで問題です。法隆寺の五重塔には屋根が何枚あるでしょうか?

「5枚!」

と答える人が多いのではないでしょうか。だって塔の名前が「五重塔」なのですから。
では実際に確認してみましょう。(参考書や資料集に載っているので調べてみてください。)何枚ありましたか?正解はなんと「6枚」です。五重塔なのに不思議ですね。

なぜ「6枚」なのか少しだけ説明します。実は5枚目の下の屋根を裳階(もこし)と言い、奈良時代に入ってから付け足されました。裳階は建物を風雨から守る役割があります。また塔の外観を美しく見せる効果もあります。

先生もこの事実を2年ほど前に知りました。そのきっかけは東大寺へ旅行に行ったとき、たまたまそこにいらっしゃったガイドさんに「法隆寺に行ったら五重塔の屋根の数を数えてみて」と言われたからです。「数えなくても5枚でしょ!」と先生は思ったのですが、念のため真相を確かめに法隆寺へ行きました。そしてこの目で屋根が「6枚」であることを確認したのです。その時は本当に驚きました。それまで法隆寺の五重塔の屋根は5枚だと思い込んでいたので、数えることをしていなかったのです。

同じようなことがテスト中にも起こります。プラスとマイナスを勘違いしたなど、問題文を「思い込み」によって解いたため、ミスをしてしまったのと似ていますね。この「思い込み」によるミスはもう一度解いてみたり、本当にその答えで正しいか確認したりすれば軽減できます。つまり注意深く問題文を読んだり、見直しをきちんと行ったりすることが大切なのです。「思い込み」によりミスをするかしないかは「自分の心がけ次第」なのです。

そろそろテストの日が近づいてきていると思います。ぜひテスト中に見直しする時間を確保して「思い込み」によるミスを撲滅してください。