今日は風船の話をします。
風船は皆さんも膨らましたことあるよね!?

1回目に膨らました時と、2回に膨らませる時には、同じ風船でも違うって、経験したことはるよね。1回目は結構な肺活量、思い切り息を吹き出さないと膨らみにくいよね。ところが、1回膨らませてしぼんだ風船は、1回目よりも随分とたやすく、楽に膨らませることが出来るよね、そのような経験です。

実は、この風船とすべてのことが同じなんだよ。
「はっ? 何が言いたいのか?」って気分かな。
実は、すべてのことがこの風船と同じなんです。
「スポーツ」でも、「勉強でも」、何でもです。

例えば、マラソン選手は42.195kmを走りぬくために、42.195kmを走るわけではなく、時には50kmや60kmを走り、そのことで42.195kmが短く感じるほどの体力を身に付けます。
 
勉強も同じで、過去最高勉強時間が2時間の人は、2時間以上するとすごい体力を使う、一方で、3時間を経験している人は、2時間30分ならばまだがんばれるということがあります。

先生が言いたいのは、風船のように、一度膨らんだ風船は、その大きさに膨らませるのにそんな労力を必要としないように、時に目いっぱいがんばり、風船が最大限膨らんだ状況を作り出す時を作り出して欲しい、ということです。

当然、能開では勉強を通じて、最大に膨らます瞬間があります、それが今度の冬期講習会です。もう案内はしていますが、講習会では目いっぱい膨らませる「過去最高記録の冬」としよう。

先生達が、日々言っている「勉強を通じて、人生を幸せにする武器を手に入れて欲しい」という1つが、この風船のように自分の限界地点を広げることなのです。
また、いつか「人生を幸せにする武器」のお話はいたします。次はまた別の武器を紹介いたします。今日はこれまで。

無理に持てるものではありませんが、夢や目標が早く決まるほど、それに向けて努力する時間を多く取れる訳ですから、他の人に比べて有利と言えるかもしれません。
今日は夢に関する話を紹介しましょう。

先生が中学生のとき、卓球部の顧問だった先生は知識は大変深く、人柄も温厚、それでいて人としての器も大きく、自然と尊敬の念を抱いていました。
ある日、部活の練習後に雑談をしていた際、なんとなく先生にこう聞きました。
「先生が先生になろうと思ったのっていつですか?」
特別に何かを意識して聞いたわけではありませんでした。まあせいぜい高校生か、早くても中学生のころだろうと勝手に決め込んでいての質問でしたが、その先生はこう即答しました。

「小1のときだよ」

小1! 小1といったら、まだ幼すぎてなにがなんだか分かっていない年齢じゃないか!
その言葉を聞いて何か圧倒されるものを感じて、言葉を失ってしまいました。

その先生は小1からずっと“自分は学校の先生になる”と決めて人生を歩み、本当に先生になったのでした。

このときに大事なのは“なりたい”ではなく、“なる”と断定していたことです。
“~たい”では願望なので、できなくても仕方がないような言い方になります。
しかし“なる”では、もう自分の中で“なる”と決まっているのです。

そういえば、イチローが3歳からバットを振っていた話や、タイガー・ウッズがやはり幼少期からクラブを握っていた話は有名ですね。彼らもまた、“なりたい”ではなく、“なる”と決めていたといいます。

最初の話に戻ります。無理に持てるものではありませんが、夢があるかないかでは生き方が変わります。人生が変わります。
夢こそが、なによりの生きるパワーになるのかもしれません。

あなたに、夢はありますか?

みなさんは、部活や習い事をしていますか?
運動部では試合が、文化部ではコンテストや発表会がありますよね。
その試合やコンテストに「勝つ」ために、皆さんは何をしますか?
そう、練習をしますよね。
それも毎日、毎日。
勝てるかどうかは分かりません。負けるかもしれません。
でも、勝つ確率を上げるために毎日一生懸命練習をしているはずです。
では、どんな練習をしていますか?
おそらく、毎日同じことを、基礎から徹底的に繰り返しているはずです。
そうやって、ミスをなくし、確実にできるようにしていくのです。
また、自分より強い相手や、難しいことにもチャレンジしていますよね。
もちろん、顧問や先輩からの指導を素直に受けているはずです。

さて、これは試験やテストでも言えることではないでしょうか。
試験やテストで良い点を取ろうと思えば、日々の練習が大事ですよね。
毎日、毎日練習するべきです。
基本をおろそかにしてもいけませんよね。
難しい問題にチャレンジしておくことも大切です。
分からないところをなくしたり、覚えていないところを覚えておくことは鉄則ですね。
早く解けるようにしておくことも必要です。

このように、勉強でも部活でも「勝つ」ための方法には多くの共通点があります。
練習せずして試合に勝つことがないように、
練習を一生懸命していない子が良い成績をあげることもありません。
そして、何より「勝ちたい」という強い意志がないと、相手の気迫に押されて自分の力を出し切ることなどできません。

さあ、今週末はいよいよEXオープン模試ですね。
皆さんは試合に勝つ準備ができていますか?

みなさん江戸しぐさをご存じですか。

以前、私が歩道を歩いている時に、後ろから自転車に乗って通りすぎたおじいさんが、振り向きざまに私に罵声をあびせて過ぎ去っていきました。おもわず私も腹が立って「何だろう。この態度は!」と思ったのです。
なぜあんな言い方をされなければならないのか、全く理解ができませんでした。今思えば自分の落度にも気づかず、おじいさんを一方的に非難していたのです。
 
先日、新聞の欄に「江戸しぐさ」という投書が載っていました。
それを読んでいると江戸の人々は、雨の日に互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違います(傘かしげ)。あるいは道を歩いて人とすれ違うとき、左肩を路肩に寄せて歩くこと(肩引き)などを身につけていて、そのしぐさを「江戸しぐさ」というそうです。この話を読んだ時、私は自分の行動を思い出しました。あの時の私は周りのことは考えず、自分の歩きやすいように歩いていました。でも狭い道だったので、おじいさんからすれば通行の邪魔になったのでしょう。私はそのことに気付きませんでした。歩道を歩くときはお互い譲り合いの気持ちを持つことが大切であるということを改めて実感しました。
どんな些細なことでも普段から思いやりを持って生活することが大切なのです。それを江戸しぐさという言葉から学んだような気がします。

あなたたちは思いやりや感謝の気持ちを持って日々の生活を送れていますか?あなたたちにとっては当たり前のことかもしれませんが、何の問題もなく生活ができるのは、誰かがあなたたちのことを支えてくれているからです。どうか自分のことばかりでなく、もっと周りに目を向けてください。勉強1つをとっても、たくさんの人があなたを支えてくれていることに気付くでしょう。

現在、様々な環境問題がありますが、みなさんはどのような環境問題に関心がありますか。
地球の温暖化、砂漠化、熱帯雨林の減少、オゾン層の破壊、酸性雨、ゴミの問題など。
中でも、日本においては2020年に東京オリンピックが開催される運びとなりました。
今年世界遺産に登録された富士山には、世界中からたくさんの観光客が見込まれるだけに、日本人のゴミの問題に対する意識が問われることになりそうですね。

さて、こういった地球規模の環境問題とは一線を画しますが、勉強にも環境が大きく影響していることをご存知ですか。

ポイントはいかに集中できる環境を作っていくかということです。テレビやラジオ、音楽を聴きながら勉強をしたり、漫画や雑誌、ゲーム、携帯(スマートフォン)を机の上に置いた状態で勉強していては、すぐに気が散って集中力が低下します。逆の発想をすれば、集中できない要素を取り除けば、集中できるようになります。そして、教科書・参考書は所定の位置に置き、プリント・テスト類は、きれいにファイルしておく。また、長時間勉強できるように姿勢を正しくし、換気や照明にも十分に気を配るようにしておきましょう。これができていると集中できる環境が整ってくると思います。

勉強場所については自分の部屋やリビング、図書館や塾の自習室といろいろありますが、毎日決まった場所で、決まった時間に勉強していく事が大切です。
もともと一人一人の置かれている環境が違いますので、自分のベストな状態に向けて作り上げていくことが大切です。どの状態で勉強した時に一番結果が出ているかを知り、勉強する時の形を整えていきましょう。

また、広い意味においては学校や塾での取り組みや、人間関係まで勉強の環境に入ってきます。学校や塾での友達や先生と、何でも相談したり、何でも質問できたりするような良好な人間関係を築いていきましょう。

今月末にはEXオープンが実施されます。今一度、自分自身の勉強の環境について見直してみませんか。今みなさんが通っている教室にも、最高の環境とそれを支える先生たちが待っています。そして、みんなで勉強の環境に関心を持ち、学力の向上に役立てていきましょう。

みなさんは、「超回復」という言葉を知っていますか?

負荷の大きい、筋肉トレーニングをすると筋肉の繊維はこわされ、48~72時間後に再生されます。その際、トレーニング前よりも、筋肉は強く大きくなることです。ですから、筋肉ムキムキになりたい人は、そのタイミングを狙ってトレーニングを行うとよいと言われています。

このことはみなさんの勉強にも当てはまりますね。人は習ったことを忘れていきます。習うばっかりだとあまり成績は上がりません。だから、新しく勉強したことはテキストやビットキャンパスで復習し、繰り返し使う中で忘れないようにしています。先ほどの筋肉トレーニングは毎日厳しいトレーニングをするよりは2、3日の間を空けたほうがよいのですが、勉強はできるだけ習ってすぐにした方がいいですね。

筋肉トレーニングも勉強も正しいサイクルで行うことが大切です。2学期は学校の行事で、忙しく、ついいつものペースがくずれがちです。自分の勉強のサイクルを振り返り、どうあるべきかを1度考えてみてください。

「自分で、すぐ自分を許せる人間は、大した仕事をやらない。」

先日、引退会見をした宮崎駿監督が残した名言です。「崖の上のポニョ」や「ハウルの動く城」などみんなの記憶に新しい作品をたくさん生み出した人物ですよね。彼が言うには、信じられないほどの作業量をこなして初めて、生命力に満ちた動き、映像の快楽が生まれる、とのこと。何に対しても全力で取り組まないと自分を許せない人です。引退会見の宮崎監督は今までを振り返り、達成感と満足感に満ち溢れた表情をしていました。

そんな想いをみんなも持てていますか?今までの生き方を振り返って「悔いがないほど精一杯やってきた!」と胸を張って言えますか?
「1時間机に向かったから、宿題終わってないけどいいや。」や「昨日頑張ったから、今日はもういいかな。」挙句の果てには「周りの友だちが塾に通っていないから、僕も遊びたい。塾を辞めようかな。」そういう声を何度か聞いたことがあります。
人生は長いようで意外に短いものです。一瞬一瞬の自分の判断で近い将来、また遠い将来が変わってしまいます。例えば、新しく何かを勉強することはとてもつらく、エネルギーが必要です。知らないことを始めたり興味のないことについて調べたりするわけですから。宿題のノートまとめもそうですよね?そこに甘さがあっては、もういいかぁとなり、やり遂げることができなくなります。それは少なくとも将来の自分の為にいいことではありません。
自分に甘く接していると、まずは達成感や満足感を味わうことができません。そして将来の幸せももしかしたら掴めなくなるかもしれない。簡単に言うとその場で腐ってしまうということ。
腐らないためにも、将来の自分のために今の自分に軽くむちを入れることも必要です。

さぁこの話を聞いてどうですか?自分に甘いと気がついた人もいるでしょうし、甘くしているつもりはないと思った人もいるかもしれません。だって、結局は未来の自分しか後悔の気持ちを味わうことができませんもんね。けれども、誰でも少しは「今までの行動は正しかった。」と思えるような未来を送りたいと思ったと思います。宮崎監督のメッセージは、今のみんなに向けて投げかけられているものです。人生の先輩の言葉です。しっかり受け止めて、心に留めておきましょう。

みなさんは、鉄筋造りの建物と木造の建物ではどちらが火に強いと思いますか。
木よりも鉄の方が燃えにくい、だから鉄の方が強い、というのがぱっとひらめく答えです。
だから、次のような文章を読むと、ちょっと意外に思えるかもしれません。

「木と鉄は火に弱い。鉄は火に強いと思っている人がいるが、実際には400度くらいで強度が半減するため、事実上、木造と同じくらい弱いと考えて良い」と、作家であり工学博士である森博嗣さんは書いています。

実際、これは建築工学上の事実ですが、我々のいわゆる「常識」とは異なる見解ではないかと思います。常識は、これまでの経験や習慣のなかで形作られたものです。昔の人は、経験が示すような、地球が平らであるという常識のなかで生活していましたが、今ではこれが誤りであるということはよく知られています。木が火に燃えている場面の経験と鉄が炎の中でも燃えないという経験から、先程のような「鉄は火に強い」という常識が形作られますが、少なくとも建築のための構造材という観点でみれば、この常識は誤りであることになります。今皆さんがアタリマエだと思っていることでも、実情にてらしてみれば全く筋違いだということも数多くあるのです。

「常識」の力は非常に強く、ここから抜け出すことは非常に困難です。なにしろ今まで当然だと思っていたことを捨てるのですから、かなり意識的にでなければできません。時には痛みや不安、苦しみ、ストレスを伴うこともあります。しかし、古い「常識」が誤りであったとすれば、そこから一歩踏み出して、新しい事実を受け入れること、これこそが前進なのではないでしょうか。

勉強でも事情は同じです。みなさんはこれまでに、宿題のやり方、分からないことが出てきたときの自分の対処法、学習のスケジュールの立て方について、さまざまな常識を身につけてきたはずです。しかしその常識が通用しなくなったら?たとえば、今までの習慣で行ってきたやり方でテストの点が思うように取れなくなってきたら?そのときには、これまでの常識、これまでの習慣、やり方を見直し、時には思い切って壊してしまうことも大切です。

もちろん壊しっぱなしではいけませんね。作り直す、建て直す作業が必要です。建て直すときにどんな素材を使えばよいのか、どのようなやり方がよいのか。これは一人一人異なります。一番大切なのはみなさん自身がどうすればよいかを考えることです。ただ、どうすればよいのか困ったときには、必ず先生に相談してくださいね。

生後間もない赤ちゃんが何故笑うのでしょうか。
実は、生まれてすぐの赤ちゃんは「楽しい」とか「嬉しい」といった感情は持っていません。けれども自然と笑顔を作ります。
これはお母さんに可愛がって育ててもらうための本能的な笑顔なのです。
そして、赤ちゃんは本能的に「笑う」事によって周囲の人が笑顔になり、優しくしてくれる事を体験して「この表情をすれば優しくしてくれる」と学び、笑顔を繰り返すようになる、と言われています。

また、治る確率が非常に低い難病の患者に、コメディ映画や漫画を見せて笑顔を引き出させて完治した例もあります。
この結果、笑いには「インターフェロン(ウイルスに感染した時にそれを壊す為に体内で作り出されるたんぱく質の一種)」の分泌量を増加させる」効果がある事が実証されています。

このように、笑いは不快さへの耐久力を高めます。

「一笑一若一怒一老」
中国にあることわざです。
人間は一度笑うと若返り、一度怒ると年を取る、という意味です。
それくらい笑いの効用が大きい、ということです。

みなさんは心の底から笑えていますか。

夏休みが終わりました。まだまだ厳しい残暑が続きますが、体調面に気をつけて学校行事盛りだくさんの2学期を上手に過ごしていきましょう。

さて、今日皆さんと考えていくテーマは「新しい自分の発見」です。


この絵を見たことがありますか。この絵は見方によって2通りの絵に見えます。黒い部分に注目すると、人間の横顔が向かい合ってシルエット(影絵)になっている絵が見えます。反対に、白い部分に注目するとカップが見えます。この絵が人の横顔に見えるとき、白い部分は「地」(背景)となり、向かい合った人の横顔がシルエットの「図」となって浮かび上がってきます。そして見方を変えると、黒い「地」の上に白いカップが浮かび上がり「図」として見えてきます。今まで作られていた図が壊れ、新たな図が作られた瞬間を「気づき」といいます。元の図が崩壊しないと新たな図は創造されません。図の崩壊と形成がスムーズにいくほど「気づき」に柔軟だといえます。

例えば、(ペットボトルをかざして)これは何ですか?(「ペットボトルです」)これは何ですか?(「ペットボトルです」)これは何ですか?(「…?」)これは?(「花をさすと花瓶になります」「笛として使えます」「バット?」)そうですね。ペットボトルという「図」を崩壊させれば、次々と新たな「図」を創造することができます。それは気づきが柔軟だということです。言い換えると「可能性」のことです。「ペットボトル」がペットボトル以上の可能性を持ち始めたといえます。

このことを皆さん自身に置き換えてみましょう。皆さんは自分のことをどういう人間だと思っていますか。消極的だとか、集中力がないとか、勉強ができないとか決め付けていませんか。自分自身にある他の部分、他の可能性を閉ざしてしまっていませんか。また、周りの人を「この人はこんな人だ」とか、「この人にはこんなところがある」というように決め付てしまっていませんか。その人の他の余地に触れていく機会を閉ざしていませんか。

自分自身に対して、また自分の周りで起こる事に対して、図を創造しては、問いかけ、崩壊させ、また新たに作っていくことを繰り返していってください。それが自分を深めることになり、新しい自分の発見につながります。