いよいよ8月ですね。テレビでは、連日「東京オリンピック」の中継があり、日本人選手を含め多くのアスリートたちの雄姿が映し出されています。先生は試合・競技を見るのも好きなのですが、そのあとのメダリストに対するインタビューを見るのが大好きです。

特に今年は異例ずくめのオリンピック。開催が1年延期され、それでも開催されるかどうか危ぶまれていました。それもあってか、そのインタビューでよく耳にするのが「オリンピックを開催してくれたことに感謝します」という感謝の言葉。この日のために4~5年も血のにじむような練習をしている選手が世界中にいます。その努力の成果を出す舞台がなくなるかどうかの状態が続いていたのです。

しかし、その不安の中でも開催されることを信じて日々練習してきたアスリートたちのことを思えば、その感謝の念はとても共感できます。開催前からも、「アスリートのために」といった言葉は飛び交っていましたが、改めて試合・競技を見て、喜び・悔しさの中からインタビューに答えるその姿を見ると、心が締め付けられる思いがします。

一方で、高校野球においては、チームに陽性者が出たために夏の甲子園を辞退しなければいけない高校がいくつかあります。甲子園を目指し練習をしてきた部員たちの目標は、無情にも奪われてしまったのです。

「がんばる場所」があることのすばらしさ・大切さを改めて感じませんか?

このコロナ禍は、今までの「当たり前」が当たり前でなくなっています。がんばりたくても、がんばる場所を奪われる人もいれば、周りの人たちの献身的な努力によって、その場所が維持されている人もいます。

この夏、みなさんは「講習会」「お盆特訓」などで、いろいろ自分で調べ、多くの問題を解き、自分のレベルを高めるために大いにがんばっていることと思います。でも改めて考えてみてください。その「がんばる場」があることを。皆さんが講習会などに参加できるのも、おうちの人の応援・協力があるからこそなのです。「がんばる場」に「参加できる」という環境を整えてくれたおうちの人に感謝していますか?

今日の話を少し頭において、講習会が始まる前に「参加させてくれてありがとう。私がんばってくるね!」と、講習会が終わった後に「参加させてくれてありがとう。すごくがんばれたよ!」と、言ってみましょうよ!