日本一高い山は富士山。富士山の高さは3776mというのは知っている人も多いでしょう。では、富士山の大きさはどれくらいか考えたことがありますか。大きさ、つまり体積がどのくらいあるかという問題です。

そんなのネット検索ですぐに見つかるよ、という人もいるでしょう。では、問題を変えてどうやったら富士山の体積を測れるかを考えてみてください。以前、富士山の体積をどうやって測るかというコンテストが静岡県で開催されました。静岡県は富士山がある県ですね。

全国からはたくさんのアイディアが集まりました。静岡の高校生のグループは上空から見た富士山を細かく方眼で分けて、それぞれの高さを足していくという方法を考えつきました。高校数学でいう積分の考え方の応用です。また、紙で富士山の模型を作って、使った紙の量から体積を計算した人もいました。富士山の降水量から体積を求める人もいました。中にはスライスチーズで富士山のミニチュアを作って、それを溶かして計量カップに移して体積を測った人もいました。こんなアイディアとても思いつきません。

大賞に選ばれたのは、富士山を三角柱と三角錐に分割して体積を計算するというアイディアでした。これは、14歳の中学生が考えたものでした。ホールケーキのように切る方法、カステラのように縦に切る方法、さらには達磨落としのように横に切る方法やなども検討して、一番正確に測れる分割方法にたどりついたとのことでした。身近な生活のアイディアからスタートして数学の知識を組み合わせた発想がすごいです。

大人になると、疑問があってもすぐにネットで調べて答えだけを知って安心してしまうことがよくあります。ただ、これでは他人が発表した結論を知るだけで考える力は成長しません。物事についてなぜかなと考え、答えにたどりつく方法をいろいろ調べて試すことが、考える力を伸ばすと思うのです。

みなさんも「なぜ?」と疑問に思ったことがあればいろいろ調べて、どうしてそうなるのか考えてみてください。答えが出たらまた新しい疑問が生まれる。そういう探究心のある生き方は、日々の新しい発見がありきっと楽しいはずです。

ちなみに、国土地理院のメッシュデータから外周道路を境界線として平均断面法という方法で測定した場合、体積は227kmだそうです。これは長野県諏訪湖の水3776杯分!だそうです。