あなたが「いま何時?」と尋ねた時に「8時10分前」と答えられたら、何時何分をイメージしますか?
先生は「7時50分」のことだと思いましたが、「8時10分の少し前」だと考える人もいるようです。

NHKでは、こういった誤解がおきないように「〇時10分前」のような、わかりづらい表現はしてはいけないというルールがあります。なんとこのルールは1954年には既に存在していたようです。そんなにも前から問題になっていたことに驚きました。

他にも「〇おき」という表現も誤解を招きやすいようです。「2日おき」というと2日に1回と考える人と、2日あいて1回と考える人がいます。

「〇おき」というのは不思議な言葉です。本来は2日あいて1回が正しいようですが、「10分おき」と言われると、10分に1回と考える人がほとんどです。何が正しいのかわからなくなってきますね。

コロナ禍でできなかったイベントが「3年ぶりに開催」と聞いた時は、前に開催されたのが何年前なのか頭の中で少し考えてしまいました。
自分の国の言葉は分かっているようで、案外分かっていないことが多いです。大切なのは相手にしっかり伝わるように意識することです。
「もうすぐ8時」や「3日に1回」など、わかりやすい言葉を選ぶのも思いやりではないでしょうか。
みなさんも、わかりやすい言葉選びを心がけてみませんか?