十里の旅の第一歩
百里の旅の第一歩               
同じ一歩でも覚悟が違う
どこまで行く積もりか
目標が
その日その日を支配する

この言葉をよく噛み締めてみましょう!まさにその通りだとは思いませんか?
この言葉は、横浜高校野球部の監督として何度も同校を全国大会に導き、今は大リーグで活躍している松坂投手をはじめ、多くのプロ野球選手を育てた渡辺監督の座右の銘なのです。松坂投手自身もその影響を受けて自らの座右の銘にしているほどです。座右の銘は、自分の人生を狂わさない、言わば羅針盤の役割も果たしてくれます。何かあったときに思い返すだけで力が出てきますよ。

この言葉の持つ意味は深いものがあります。先生も感銘をうけました。君たちの目標や夢に置き換えて考えてみましょう。簡単に達成できるものよりも、さらに険しく高い目標を設定してその実現にむけた一歩を踏みだす。人間、気持ちの持ち方一つで全てが変わります。強い気持ちを持つ!という動作が大切なのです。諦めたその瞬間ゲームオーバーなのです。全てが終了してしまうのですよ。

高い目標を達成するまでには非常に苦しくなる時期が必ずあります。スランプに陥ってみたり、思いもしない妨げがあったり。そういったものに出くわした時は、決してひるまず、目標達成というゴールへ向けて着実に進んでいる自分が今そこにはいるのだということを自覚してください。そう考えるだけでも力が湧きますよね!

スポーツにおいてですが先生の体験を例に挙げると、高校生の時、河川敷で行われる校内耐寒マラソンで10kmを走った時のこと。自分の持ちタイムで走りきろうと思えば決してきつくはありません。しかし本番ではそうはできません。(先生は陸上部だったので順位とタイムのダブルノルマがあったのです!1つでも達成できなかったらどうなるか・・・今思い出してもゾッとします!)10kmといっても最初は流れに乗っていくので楽ですが、道中のポイントポイントでペースが上がると脱落組がでてきます。ここで一踏ん張りするかどうかで全てが決まります。7km地点を越えたあたりから9kmまでがヤマになります。ついていくだけで精一杯の状況なので一番苦しい時です。とにかく遅れはとらないということと、ただただ呼吸を整えることだけを考えていました。しかし、不思議なもので、あと1kmの看板が見えると今度は順位を意識しだします。前を1人ずつ抜いて1つでも順位をあげていくぞと気合をいれると、今まで一歩一歩歯を食いしばって走っていたのに、何故か足も軽くなりラストスパートを決める自分がそこにはいました。先生自身、短距離が専門だったので出来たのかもしれませんがあの時の快感はいまも忘れることができません。日頃の練習の成果が一番大切な時にだせたことは自信にもつながりました。

みなさんの日頃の勉強への取り組み方も一緒なのですよ。目の前のテストも大切ですが、その先にある大きな目標(自分の将来の夢)を実現させるためには何をするべきなのかを、いい機会なので今一度考えなおしてみましょう。十里の旅ではダメですよ!百里の旅の第一歩を踏みだす覚悟を決めて、日々の行動を起こしていきましょう!

君たちが持つ将来の大きな目標を実現させるために、全ての行動の一つ一つがその日その日を支配するものであって欲しいです。