140331皆さんは孫子を知っていますか。
孫子とは昔々の中国(今から2500年くらい前)の兵法書です。一般的には孫武という人が記したといわれていますが、戦いの勝敗が兵力と運で決定するといわれていた時代に、「どうすれば勝てるのか」「なぜ負けたのか」を分析し、それを文章にしたものです。
原因を解明し対策を練るといったところでしょうか、同じ失敗を繰り返さない最高の方法ですね。
この孫子から2つ紹介します。

「其の疾(はや)きことは風の如く、其の徐(しずか)なることは林の如く、侵掠(しんりゃく)することは火の如く、知り難きことは陰(かげ)の如く、動かざることは山の如く、動くことは雷の震うが如く」
戦国大名として有名な武田信玄が旗印にしたともいわれている「風林火山」の基となった言葉です。
簡単に説明すると、「日々準備を欠かさず、チャンスが来たら全力で一気に攻めよ」というところでしょうか。
日々準備を欠かさず=家庭学習の習慣化
一気に攻めよ=テストで全力を出す
といったところでしょうか。なるほど納得できますね。

ではもう一つ有名なものを
「彼れを知り己(おの)れを知れば、百戦しても殆(あや)うからず。彼れを知らずして己れを知れば、一戦一負す。彼れを知らず己れを知らざれば、戦う毎に必ず殆うし。」
説明すると、敵と自分を知っていれば危険にはならない。自分だけを知っていれば、勝負は時の運。敵も自分も知らなければ、戦う度に危険になる。となります。
皆さんはこの「敵」の部分を「夢の実現に必要な力」に、「自分」の部分を「自分の実力」に変えて読んでみてください。

さて、今回は、孫子から2つの言葉を紹介しました。
最後にこの2つを組み合わせて理解してみてください。
すると、
「夢の実現に必要な力と今の自分の実力を考える。その隔たりを埋めるために日々こつこつと努力する。そして、十分に力を蓄えた状態で一気に上り詰める」
という感じになりますね。
実際はそう上手くいくかどうかはわかりません。しかし、「夢を実現するため」という理由は、「日々努力することの理由」としては十分だと思いませんか。
というよりも、先生はそれ以上の理由はないと思っています。
皆さんも、今一度、自分の夢についてよく考えてみてください。

140324先生は、学生時代、山岳部に所属していました。
山岳部というとイメージが難しいかもしれないので、登山をする部活だと思ってください。
今回は山岳部に入部して初めて山に登った時のことを話そうと思います。

先生は特に山登りが好きだったというわけではないのですが、仲の良かった友達に誘われて入部しました。山登りは楽しい反面、苦しい時もあります。仲間と登るので、最初は楽しくわいわい登るんだけど、登れば登るほど一歩一歩が重くなってくるのです。苦しい時は仲間同士で励ましあい、声をかけあいました。だから、頂上に到着した時には、もうへとへとに疲れていました。のはずなのですが、頂上に到着した時には元気でした。

それはなぜか?なぜ元気だったのか?先生は疲れ知らずか?

頂上に到着した嬉しさと、そこから見渡すことの出来る今までに見たことのない景色、そして今までに見たことのない仲間の嬉しそうな顔。それらが疲れとか、登るまでの大変さを一気に吹き飛ばしてくれたのだと先生は思っています。そして何よりも「この山を登りきったぞ」という達成感が体の中から湧いてきて、先生を元気にしてくれました。「次はこの山よりも高い山をのぼってやるぞ」という気持ちも湧いてきました。

講習会がスタートします。

君たちは今から講習会という名の山に登ります。順調に進むときもあれば、苦しむ時もあるかもしれませんね。でも、君たちの周りには、一緒に山を登る多くの仲間がいます。それは一緒に授業を受けている皆です。「頑張ってね」と声をかけてくれるお家の人や、先生たちもそうかもしれません。平らな道を移動しているだけでは、少しも上に行きませんよね。一歩一歩でも登れば少しずつ上に行きます。これは勉強も同じです。苦しい時も一歩一歩登れば、着実に君たちの学力は上がっていくのです。今回、初めて講習会を受ける人は、頑張ってこの講習会の頂上に到着してください。講習会に参加するのが初めてではない人は、さらに高い山、つまり、今までで一番頑張った講習会にしましょう。

今回が今までで一番頑張った講習会であれば、君たちの体の中からは今までにない達成感が湧いてきます。そして確実に力もついています。

さあ、その一歩を踏み出しましょう。

140317皆さんは『万有引力』って知っていますか?

例えば、今皆さんの机の上にあるもの、ペンや消しゴム、筆箱なんでもかまいません。
それを持ち上げて手を放すとどうなりますか?
とうぜん床または机の上に落ちてくるよね。
なぜこんなことが起こるのかというと、「地球が引っ張っているから」なんです。

考えてみよう。地球というのはものすごいスピードで回転しています。
単純に計算すると、地球一周を赤道上で計るとおよそ4万kmくらいなので、これを24時間で割り算して・・・
4万(km)÷24(時間)=1666(km/h)!!
あまりピンと来ないかな。
だいたい460m/sくらいだ。
こうやって先生が話をしている間に、君たちはどのくらい移動しただろう。

そんな速さで回転していると、どこかに飛んで行きそうだよね。
それでもキミたちが地面に立っていられるのは、これも「地球が引っ張っているから」なんだよね。

ただ、今日話をする『万有引力』はそれだけではないんです。
万有引力とは「質量を持っているものはお互いに引き寄せあう力を持っている」ということなんです。
つまり、最初に話した「ペンが落ちる」という現象は、実は「地球がペンを引っ張っている」と同時に「ペンが地球を引っ張っている」のです。すごいよね、自分のペンに向かって地球が突撃してきているんだよ。ただ、地球の方があまりにも重いために、ペンだけが引っ張られているように見えるんだけどね。

ということは、この万有引力は「重ければ重いほど引っ張る力が強い」ということです。

さあ、ここでキミたちの「将来の夢」について聞いてみたいと思います。
医者になりたい人、研究者になりたい人、先生になりたい人、パイロットになりたい人・・・
人それぞれに夢があるよね。

その夢を実現する為に、その夢に近づく為に、今君たちは必死に勉強しています。
そこには夢を実現させたいという「思い」があるよね。

この「思い」は君たちが努力すればするほど大きくなっていきます。
「これくらい勉強したら○○になれるかな?」
「これだけやったら○○になれるかもしれない。」
「これだけやっているのだから、きっと将来○○になれるはず!」
そうやって「思い」を強くしていくのです。

最初に話をした『万有引力』。
実は物体だけではなく、形がある・ないに関係なく「全てのもの」にはたらくとも言われています。

キミたちが必死に努力をして強くしていた「思い」は、キミたちを夢に近づけるだけでなく、その「思い」に引っ張られて「夢もキミたちに近づいてきている」のです。
そして、キミたちの「思い」が強ければ強いほど、夢は強く引っ張られます。

さあ、春の講習会が近づいてきました。4月からは新学年がスタートします。
これから自分が持てる「最大限の努力」をして、どんどん「思い」を強く持ってください。

「思い」は「重い」とも書きます。
自分の中の「重い」をどんどん積み重ねて、ぐいぐい自分の夢を引っ張ってやりましょう!!

ちなみに、自分の「思い」だけでは足りそうにない人へ・・・

この「思い」は他人の「思い」と重ね合わせることができます。
自分のためだけではなく、誰かのために・・・と思って行う努力はより一層「重い」が大きくなります。
そうやって手繰り寄せた夢は最高だよね。

先生たちはキミたちの「思い=重い」を応援しています!!

140310突然だけど、天気予報って、どれぐらいの確率で的中するのか、知ってる?
気象庁のホームページに「天気予報の精度検証結果」というページがあって、天気予報がどれぐらいの精度で的中するのか見ることができるんだ。
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/kensho/yohohyoka_top.html

そのページを見てみると、次の日に雨が降るのか降らないのか、夕方に発表した予報が次の日に的中する確率は、1990年には約82%だったのが、2012年には約86%に向上しているとのこと。
観測データの増加・品質改善、天気を予測するための考え方(数値予報モデルと解析手法)の研究、何よりも予測を計算するコンピュータの性能向上によって、天気予報の的中率は年々上昇しているんだって。
今、気象庁で使っているコンピュータは、なんと1秒間に21兆5千億回もの計算ができるんだよ。すごいよね。

それでも、夕方に、ほんの数時間後の次の日の天気でさえ、完璧に予測することはできないんだ。

じゃ、今後さらに研究が進んで、より性能の高いコンピュータが完成すれば、天気予報が100%的中するようになるかと思っちゃうけど、実はそうはならないんだよ。

みんなは、「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」っていう言葉を聞いたこと、あるかな?中国の北京で蝶がはたはたと羽をゆらしたことがきっかけになって、国をまたぎ、大陸を越えて、次から次へと影響が広がっていって、やがてはアメリカのニューヨークに嵐を起こすことがあるかもしれない、ということなんだけど、信じられない話だよね。

カオス理論っていう物理学の理論の中で、バタフライ効果(蝶を英語にするとバタフライだね)と呼ばれている現象で、通常なら無視できると思われるようなとても小さな差が、やがては無視できない大きな差となって現れることがある、ということなんだ。

明日の天気だけでなく、ヒラヒラと落ちてくる落ち葉の動きや、お線香から立ち上る煙の動きなどの自然現象は、「複雑すぎて予測ができません」「ほんのささいなことが、とんでもない結果を生み出すことがあります」と言われているんだ。

人類がより進化して、科学技術がもっと発達すれば、落ち葉の動きぐらいなら完璧に予測できそうなもんだけど、決してできないんだ。

例えば、明日の天気を完璧に計算できるコンピュータが完成したとするよ。
コンピュータに明日の天気を予測させるためには、今現在の気温が何度とか、湿度が何%とか、風向きとか、気圧とか、様々な今現在の状況(初期値っていうんだよ)を入力しないといけない。

そこで、実際に今現在の気温を最新の気象観測装置で完璧に計測し、コンピュータに入力したとする。例えば「東京の今現在の気温は30.002℃」とかって。そしてコンピュータが完璧な計算をして、「明日の東京の天気は晴れ」だという結果になったとする。
で、今度は初期値をほんのちょっとだけ変えてみる。「東京の今現在の気温は30.001℃」とかって。すると、「明日の東京の天気は雨」だという結果が出てきたりするんだ。

これを初期値鋭敏性っていうんだけど、ほんのちょっとだけでも初期値を変えちゃったら、とんでもなく大きく結果が変わってきちゃうんだね。

それこそ、ニューヨークの明日の天気を予測するために、北京の今の気温を30.002℃にするのか、30.001℃にするのかで、予測が大きく変わってしまうんだ。

同じようなお話で、「風が吹けば桶屋が儲かる」っていう話を聞いたことがあるかもしれないね。

さて、とうとう今年のゼミももうすぐ終わろうとしている。
ゼミ、講習会、EXオープン模試、合宿、みんな色々な場面で本当によくがんばったね。

今年初めて講習会に参加した人、ゼミに新しく入会した人、初めて合宿にいった人など、何か生まれて初めての挑戦をした人も多いことだろう。
ずっとティエラの教室に通っている子も、合宿に何度も参加している子も、「やめずに今年も続けてがんばろう」「今年も合宿に挑戦しよう」と決心するのは勇気のいることだったはずだ。

講習会や合宿に参加しようと決心したとき、ゼミに入会しよう、ゼミを続けてがんばろうと決心したとき、もしかすると「目覚ましく成績が上がるかもしれない」「生まれ変わったように成長できるかもしれない」と思っていたかもしれない。

ところが、この1年を振り返ってみてどうだろうか。決心してゼミに入会したのに、講習会をあんなにがんばったのに、勇気を振り絞って合宿に参加したのに、「思ったほど成績が上がらなかった」「思ったほど成長できなかった」と感じているかもしれないね。

でもね、君たちはほんの少しかもしれないけれど、確実に成長し、確かに生まれ変わろうとしはじめているよ。

あいさつの声を出せなかった子が出せるようになった。
いつもノートに赤線を引くのを忘れていた子が、ちゃんと赤線を引くようになった。
消しゴムだとか下じきだとか忘れ物ばっかりしていた子が、忘れ物をしなくなった。
床の上に落ちている紙切れを、自分の落としたゴミじゃなくても拾えるようになった。
難しい問題だとすぐにあきらめてしまっていた子が、粘り強く考えることができるようになった。
的はずれなところばかりノートまとめしていた子が、的確な場所を参考書で調べるようになった。
赤線の余白部分がいつも真っ白だった子が、少しずつ活用するようになった。
試験中にすぐにあきらめてしまっていた子が、最後の1分1秒まで必死に問題に立ち向かうようになった。
合宿では班の仲間たちと協力して、班の役割を果たすことができた。

どれも、小さな蝶が羽ばたくような、小さな変化かもしれない。
でも、その小さな変化を大切にしよう。
この1年間を振り返って、自分の中で起こった小さな成長を思い出そう。

この先、決心が鈍ったり、楽な道へ逃げたくなったりしたら、君たちの中にいる小さな蝶のことを思い出してあげよう。
君たちが忘れずに思い出してあげれば、きっと蝶ははたはたと美しく羽ばたいて、君たちに勇気を与えてくれるよ。

そして、いつか、小さな蝶の羽ばたきが、嵐のような大きな変化や成長を君たちにもたらしてくれる。

春期講習会から、君たちは新しい一つ上の学年がスタートだ。
この春も、努力量の自己新記録達成を目指してがんばろう!

140303最近先生は、大親友の娘さんによくおとぎ話をしてあげます。まぁ、娘さんと言ってもまだ産まれて4か月ほどなんですが…。一方的に話してます。
そんな中で最近よく話すのが『三匹の子豚』 みなさんは知ってますか? えっ!? 知らない? では簡単に…。

昔々あるところに三匹の子豚が暮らしていました。
ある日お母さんが「そろそろ自分たちで家を建てなさい」と言います。
三匹の子豚はそれぞれ考えます。
1番上の兄はワラを集めてワラの家を建てました。
2番目の子豚は木を集めて木の家を建てました。
3番目の子豚はレンガを積んで家を建てました。

さてここでトラブルが発生。様子を見ていたハラペコオオカミさんがやって来ます。
1番上の兄のワラの家は一瞬で吹き飛ばされ、2番目の子豚の木の家は、オオカミに体当たりされて粉々になります。追い込まれた2匹の子豚は、末っ子の子豚のレンガの家に逃げ込みます。

風を起こしても体当たりをしても壊れない丈夫なレンガの家に、オオカミは悩みます。
「よし! 煙突から侵入してやろう」
しかし、さらに素晴らしい3番子豚。オオカミの侵入を想定して、煙突からつながる暖炉で火をおこし、大なべに湯を沸かしていたのです!

オオカミは見事に大なべに侵入。慌てて逃げていきました。
こうして3匹の子豚はレンガの家で幸せに暮らしていきました。

おっと! 昔話がしたかったのではなく、大切なのは

①時間や量などの努力はきちんと報われる。
レンガの家を作るという大変な課題に取り組んだ子豚と、ワラで済ませようとした子豚。その重さも当然ながら、完成までにかかる時間。これらの努力はきちんと成果として現れましたね。

②人間には、頑張れる“時期”がある。
ポイントは3番子豚が1番頑張ったところ。人は年齢を重ねるほど要領が良くなり、手を抜いたり、少しでも楽をしようと考えるようになります。つまり早い(若い)うちの方がよく努力ができるのです。

③あらゆる事態を想定して万全の準備をしよう。
レンガで家を建てるだけでなく、煙突まで作る優雅さ…ではなく、オオカミの侵入を想定して大なべまで準備する周到さ。念には念を、万全の準備が勝利を呼びます。

そして最大のポイントは、

④この話はみなさんが相当幼いころから知っているということ。
でも普段はおとぎ話をこんな風に考えないですね。物事は見る角度によって大きく表情を変えます。難しい課題でも、見方を変えれば解決策が見えてくるものです。

①努力は報われる
②頑張る“時期”はお早めに
③万全の準備を
④物事は見方次第

さぁ、この4つの学びを活かして、今週も頑張っていきましょう!

140221みなさんは、
男は敷居を跨げば七人の敵あり、という言葉を聞いたことがありますか?

男は社会に出たらたくさんの敵に会うという江戸時代に出来た言葉のようです。
ですが今の時代ならもちろん男女両方みんなに言えることですね。

今現在小・中学生のみなさんでも体験することでしょう。
部活に行ったり、試合に行ったりしたら勝たないといけない相手。
EXオープンや学校の試験でも、いつも負けたくない相手がいますね。
仲が良くてもまあ競い合ってる時は、敵と言えますね。

じゃあ先生はどうですか?
敵ですか?
そうですね、たくさん宿題出してきますからね。
これは戦いですよ。

何と戦うんですか?ノートを出して参考書を開いて戦っている相手は誰ですか?
何回も素振りをしたり、筋トレをしたり、走り込んだり、誰と戦っていますか?

先生はこう思います。
七人の敵も五人くらいまでは己の中にある。

練習しないで試合に勝って感動できるでしょうか。
何も勉強しないで100点だったらうれしいですか。

努力をした分だけ、
それは自分自身にどれだけ勝てたか、
言い訳と弱音をどれだけ打ち払い、
強い意志でがんばれたか。

その先にしか、自分が納得できる結果はつかめません。

140217ソチで開催されている冬期オリンピックが、いま話題になっていますが、2020年に開催される東京オリンピックも、今から楽しみですね。世界の人達が日本にいっぱい集まってきます。それはどんな光景なるのでしょうか。今回はそういうお話をしたいと思います。

世界の多くの人達は、「日本」「日本人」をどう思っているのか、というのがインターネットを見ればよくわかります。「日本が大好き」というのを「親日」「親日国」と言います。そういう国ってあると思いますか? どこの国でしょうか?

例えば、まずトルコです。トルコは日本を「親友」や「兄弟」と言ってくれています。詳しい話は次の機会にしますが、歴史的な「事件」をきっかけに、そういう関係となりました。また、サウジアラビアは日本を模範として、600の学校では放課後の掃除を子供たちがするようになったそうです。ヨーロッパではポーランドが親日ですね。 これも歴史的事件が理由(割愛します)ポーランドの人達の中には、日本人に生まれ変わりたいと言う人もいるそうです。アジアでは、タイ、ベトナム、インドネシア、ミヤンマー、それに南アジア地域のスリランカ、バングラデシュが親日的です。南アジア、東南アジアのほとんどの国が親日国ですね。「日本の文化、人がスキ」といってくれます。うれしいですね。

その中で、一つだけ紹介しましょう。バングラディッシュのことです。昔は、インドを挟む格好で、西パキスタン、東パキスタンと、地理的に二つに分かれた「パキスタン国家」でした。その東パキスタンが独立をしてバングラデシュになりました。だいたい独立の前には、独立運動という争いになるのですが、その独立運動の時に、日本が支援をしたというのが親日のキッカケです。あるとき、バングラディッシュの若者が着ているTシャツを見ました。そのTシャツの背中部分に大きく文字がプリントアウトされていました。
背中には英語で大きくヨコ書きで「JAPAN」と書いて いました。そして、それより少しだけ小さく、英単語が書いていました。
japan
一度、辞書で意味調べてみてくれますか?
「Joy」は?  そう、「喜び」
「Agony」は?  「苦しみ」かな。
「Pain」は?  「痛み」
「Aspiration」は?  「努力(大志)」
日本の国が、かつての敗戦から奇跡のような復興をしてきたのは、こういう言葉を通過したからと、バングラディッシュの人達は、自分たちに言い聞かせる意味があるというのです。さらに 、最後のNから今度は横書きで 、「Nothing is impossible」と英文が書いていました。翻訳すれば、「不可能なことは、何一つない」という意味です。日本に対するリスペクト(尊敬)がそういうTシャツを作り、それをバングラディッシュの人が好んで着ているのです。涙が出るほどうれしい話です。

東南アジアの人達に、日本人に対する印象を尋ねるインタビューでは、「頑強」「強い」とかが多いですね。その次くらいに、「勤勉」「やさしい」と言われることもあります。ヨーロッパの人もアジアの人も、「日本文化が好き」で、好きだから「日本語をわかりたい」といって一生懸命日本語を学習する人がいます。日本への強い関や愛着を持ってくれる外国の人たちがいます。だから日本人である私たちも、ただ、「英語を学べばいいことがある」というのではなく、私たちも外国を知り、知りたいから英語で話したい。そういう時代になっていくと思います。

ところで、ティエラでも英語学習は進んでいます。 
・トレジャーワールド合宿
・English Summer Training合宿
・アメリカトップ大学視察研修
・ラーンランニュージーランド
・ニュージーランド集中英語研修
私たちも、世界の人に負けずに、英語レッスンに燃えていきたいですね。

最後に、日本人の「強さ」について。今の私たちは「強さ」を分かっていない、または失っていたかもしれません。だからこそ「困難にたじろがない、一人で勉強は当たり前」そういう自分に磨いていきましょう。それは、周囲の人たちに「勇気を与える」ことにもなります。日本人でよかった、ティエラで学んでよかった、そう思えるように。

続きは、また次の機会にお話しします。以上です。

140210かさ。良くご存知の通り、雨の日の必需品ですね。雨が降ると思って持ち出し、予想が外れようものなら、邪魔で仕方が無い厄介なお荷物となります。現代では、雨降りの日であっても、アーケードや地下道などのおかげで、それ程雨に当たらずにやり過ごせることも多いです。

余談ですが、日本では元来、傘(笠)は天から降る魔をよけるための道具として貴族に使用されたそうです。また、大きなお祭りのテーマであったり、妖怪のモチーフに用いられたりと、精神世界の何らか動きを表現する際に登場することも多いですね。それにしても、傘お化けって、とびっきり面白い姿ですね…。

「傘を見ればその人の将来が見える」という話があるそうです。ここでいう傘とは、傘布が開かれた状態ではなく、閉じられた状態をいいます。レストランや、ホテルなどのクローク(荷物を預かってくれるところ)で、お客さんの荷物を受け取る仕事をしているプロがそう言うそうです。

永く他人様の物を預かる仕事をしながら得た経験則として、傘布をきちんと巻いて、閉じた状態の傘が美しく保たれている人の将来は明るい、つまり成功する確率が高いのだそうです。ちなみに、傘の正しい閉じ方とは、傘布の端を1枚ずつピンと張りながら丁寧に巻きつけていき、巻いたときに全ての布が等間隔で並行に並んで見える状態で止めるのです。難しくてそう簡単にはできません。なおかつ可能な限り細く巻かれておれば、より美しい傘だそうです。昔のイギリスには傘巻きを仕事にしていた人が居たというくらい、閉じて巻かれた傘の姿こだわっていたらしいです。ちょっと想像できませんね…。

このお話、傘そのものがきちんとした状態であるから、その人の将来は明るいということなのでしょうか…。じゃあ、極端に言えば傘さえきちんと巻いていれば…。となってしまいますね。もちろん、そんな話ではありません。

実用一辺倒に思える傘、「使えればどうでもいいでしょ」と言いたくなる傘。そんな傘を丁寧に使おうとする心こそが、「将来が明るい」とされる理由でしょう。そして、統計的に見てその通りになる事が多かったのでしょう。

先生たちは、「机の上を片付けましょう」 何度となくこんな号令を掛けたと思います。その時に皆さんは思いませんでしたか。「机の上が片付いていても…」と。確かに、ただ机の上が片付いているだけでは、成績なんて上がるわけはないですよね。大切なのは、片付けながら何を思うかです。

机の周りや引き出しの中にある、場合によっては散乱している、参考書や学校の教科書、ノートや筆記用具などを1つずつ、丁寧にあるべき場所に整理しながら、「今後この机で勉強するときには、同じように細かな事柄も1つずつ丁寧に勉強しよう」と心に決めていきましょう。ついでに、自分の鞄の中から部屋の隅々まで、色々な思いを込めながら掃除してみてはどうでしょうか。

まもなく春、新年度がスタートします。学校の教科書をはじめ、色々な物が真新しくなることも多いでしょう。そんな時期を間近に控えて、一度本気で、自分の精一杯の心を込めて身のまわりの整理をしましょう。

傘布の1枚1枚を丁寧に巻きつけるように…。

えっ? そんなことまでするのですか?

そう、そんなことまでするのです! せっかくの春を、今までで一番やる気の満ちた春にするためにするのです!

さあ、今度こそ本当に机の周りを整理しなさい。

あっ、傘も大切にしましょうね。教室に持ってきた傘、絶対に忘れて帰らないでね。

少し古い話題になりますが、昨年の夏の全国高校野球選手権で群馬県の前橋育英高校が優勝しました。
その前橋育英高校野球部のスローガンが「簡単なことを丁寧に」「自律・自立」「凡事徹底」であるということを新聞記事で読み、ネットで調べてみると以下のように野球部を紹介していました。
『「チーム作りは人作り」ということで、人間教育を大切にしている。普段の生活、授業態度など、野球以外の時間も大切にし、週1回のボランティア活動(地域の人たちと清掃活動など)も行い、学校からも地域の人たちからも愛される野球部作りをしている。』
さらに「インコースを打てるようになる前にトイレをきれいにしろ!」「毎朝、15分のごみ拾いをきちんとしている」といった指導も紹介されていました。

こういう「誰にでもできるあたりまえのことを徹底して誰よりも続けること(凡事徹底)」が重要で、そういう中味の濃い平凡なことをしっかりできるのが“本物”であるということです。
そして、まさにそれが本物であるということが昨年の夏の全国優勝という形で証明されました。

みなさん、どうでしょうか。
勉強も含め、身の回り、すべてのことを丁寧にしていますか。
簡単なことだからということで、適当にやっていませんか。
「まあ、いいか」という気持ちで物事をスルーしていませんか。

イチロー選手も「夢や目標を達成するにはひとつしか方法がない。それは小さなことを積み重ねること。」と話しています。

3月(4月)から新年度がスタートします。
“凡事徹底”を意識し、この1~2ヶ月で自分の取り組み方を固め、良いスタートを切れるように準備しましょう。
受験生の人たちも今一度、目の前の問題に“丁寧に”を意識して取り組んでみてください。得点力が変わってくるはずです。

もうすぐ2月ですね。多くの中3生にとっては決断の時、一般入試の『願書』を書く時期がそこまで・・・
みなさんは、「何のために」その学校を受験するのでしょうか。「何のために」、その前に目的と目標について考えてみましょう。
目的と目標、一見同じような言葉に聞こえますね。でも同じではないのです。以前読んだ本にこんなことが書いてありました。

「目的」とは、「何のために」、「目標」とは、「何を目指す」と。

例えば、
1.いい高校に入るために(目的)、学校の成績で一番を取る(目標)。
2.甲子園に行くために(目的)、毎日素振りを500回する(目標)。
3.就職するために(目的)、たくさん資格を取る(目標)。
4.人の命を救うために(目的)、医者になる(目標)。
5.人の役に立つために(目的)、就職する(目標)。

さて、この5つの中には、目的の立て方として、良いものと良くないものがあります。
上の3つは、よい目的の立て方とはいえないのではないでしょうか。別に、いい高校に行こう思うことが、甲子園に行こうと思うことがいけない、というわけではないですよ。「人生における目的の立て方」としては、少し違うのでないかということです。

その違いを簡単に言うと、上の3つには終わりがあるんです。高校に入ることが目的なら、高校に合格したら目的は達成されて終わりです。次の目的は・・・となってしまいますよね。

下の2つの目的には、終わりがないのです。「人の命を救う」という目的は、1人救ったら終わりということではないですよね、「人の役に立つ」という目的も、いくつになっても、退職した後でも人の役に立つことはできます。いい目的は、ベクトルなんです。ベクトルって矢印のことです。目標は、ゴール、ゴールっていっても中間のゴール・チェックポイントで、そこで終わりじゃないんです。
良い目的には終わりがないんです。目的はベクトル、矢印だから方向です。方向には終わりがないでしょう。

だから皆さんには、特にこの時期中3生には、目の前だけの入試に合格するために、受験の勉強をしないでほしい。“高校はゴールではなくスタート”です。「合格イコール終わり」ではなく、その先にもっと大きな壁、大学受験が控えているんです。いやもっとその先に自分の足でしっかりと立って歩むべき社会が待ち構えています。社会に出ていかに蓄えた自分の力を発揮できるか、自分はどんな仕事をして人の役に立つか、ということを思い描いておもいっきり努力する、そんな君たちになってほしい。 “先”を見据えて“今”を精一杯努力しよう。

検定の勉強、資格の勉強、入試の勉強、合格することを目的にやるのではなく、この勉強をどう自分の人生に活かすことができるのかを考えながらすれば、勉強の深さが全然違ってくると思うんです。

目的、「何のために」、とても大切です。
逃げ出したくて弱い自分がもたげてきた時、「何のためにこれをやっているんだ」と自分に問うてみてください、一気に答えが出てくることがありますよ。