150113社会が得意なみなさんなら知っていると思いますが、【冠位十二階】では、その冠(かんむり)の12種類の色の違いによって「身分の高さ」を表しました。
では、それぞれの身分にどの色が使われていたのか知っていますか?
興味が沸いたので調べてみました。

◆12番目<小智>が【薄い黒】、11番目<大智>が【濃い黒】
現代で黒は「腹黒い」「黒幕」などの使われ方や「犯罪の容疑がある」ことを指したりとあまり良くないイメージで捉えられる場面も多いですが、「何にも染まらない」という意味を込めて裁判官の服に採用されているという一面や「大黒柱」という言葉もあります。また、キミたちが漢字や英単語を一生懸命にひたすら練習すると手が真っ黒になりますよね。あれは美しい黒です。

英語では[ black ]で、[ in the black ]と言えば「黒字」という良い意味だってあります。

◆10番目<小義>が【薄い白】、9番目<大義>が【濃い白】
白は黒と正反対に「犯罪の容疑がない」だったり「純粋」や「清潔感」を意味したりなどで基本的に良いイメージが先行しますが、「白々しい(しらじらしい)」というような使われ方もします。また、いくら見た目が綺麗でも解答用紙が真っ白というのは本当に困りものですね。

英語では[ white ]。動詞としての [ white out ] は「目がくらむ」「視界がなくなる」を意味します。

◆8番目<小信>が【薄い黄色】、7番目<大信>が【濃い黄色】
三原色のひとつである黄色のイメージはどうでしょう。子供が絵の中に描く太陽の色は、世界的には黄色が多いそうです。日本では赤やオレンジで描く方がどちらかというと多いそうですが、みなさんは何色で描きますか? 

英語では[ yellow ]で、「嫉妬深い」とか「臆病な」というような意味で使われることもあるようです。

◆6番目<小礼>が【薄い赤】、5番目<大礼>が【濃い赤】
こちらも三原色のひとつである赤。「真っ赤な嘘」「赤っ恥」「赤字」など、あまり良くないイメージの使われ方も多いですが、好きな色は?と質問されれば必ず上位に入るであろう、広く愛されている色ですよね。「赤いバラ」は情熱の象徴?です。

英語では広くは[ red ] ですが、[ crimson(真紅)]、[ vermilion(朱色)]、[ cherry(紅色)] など濃さによって言い方が違います。

◆4番目<小仁>が【薄い青】、3番目<大仁>が【濃い青】
また三原色が上位ですね。青も赤と同様に広く人気のある色ですね。視覚に訴える表示などで男女を分ける時は「女子が赤、男子が青」と使われることも多いですね。また、「青二才」のように「未熟な」という意味で使われたりしますが、人生で最も輝く時代を「青春」と呼んだりするなど良いイメージもありますね。ちなみに「青春」以外にもそれぞれの季節には色が振り分けられていて、「朱夏」「白秋」「玄冬」と言うそうです。冠位十二階にも採用されている黒(玄)・白・赤(朱)・青がここでも使われていますね。
 
英語では[ blue ]で、もはや日本語のように定着している感もある「ゆううつな」という意味を表したりもします。

 
なんだかここまでで代表的な色はほぼ登場してしまいましたが、一番上の位の色は何色なのでしょう? ここまでで出ていない色からすると【緑】とか? 偉い感じといえば【金】【銀】? 

◆2番目の<小徳>は【薄い紫】、最上位である<大徳>は【濃い紫】
少し意外な感じがする人も多いのではないでしょうか。あまりポピュラーとは言えない【紫】が上位を占めています。現代では「怪しげな」とか「派手な」、時には「下品な」などあまりプラスとは言えない印象を持つ人が多いであろうこの色ですが、実はとても高貴な色なのですね。よく見るとお坊さんの袈裟や持ち物には紫が取り入れられたものが多いですよね。数珠(じゅず)の房などにもよく使われています。

英語で[ violet ] は【薄い紫】、[ purple ] は【濃い紫】です。実は日本だけではなく世界的にも紫は「高貴な色」とされていて、英語の[ purple ]には「王族の」「華麗な」などの意味もあり、ローマ皇帝など高位の人物が紫の衣をまとうことが多いのです。
また、一面が紫になってとても綺麗な花畑を見せてくれるラベンダー[ lavender ] も紫ですね。。。何か、紫に対するイメージが少し変わった気がしませんか?

別に「紫がすごい」という話をしたいのではなく、今回、先生は「冠位十二階」の色から始まって関連することを色々調べるうちに色々なことを知りたくなり、夢中で調べているとまた知りたいことが出てきたりするという体験をしました。
この「広がる楽しさ」は「自分で調べる」という第一歩から始まります。参考書や辞書はただ語句を調べるだけではなく、それに関連したことをまた調べたりすることで多面的に捉えてみると、面白さや理解が何倍にも何十倍にも広がります。

新しい学期が始まる今、真っ白な心で「調べる」をぜひ積極的に実行してみてください。

150105今回は、正義の味方「仮面ライダー」の話をしよう。

1971年にテレビシリーズで登場して以来、何度か中断したものの43年に渡ってテレビ放映されている人気シリーズでもある。今では「第26代・仮面ライダー」が2014年の10月にテレビ放映を開始したばかりだ。

さて、初代仮面ライダーの宿敵は何か知っているか?(知るわけないか・・・)

それは、悪の秘密結社「ショッカー」だ。(有名なはずなんだけどな・・・)

特撮テレビドラマに出てくる「悪」の目的は、ほぼひとつに決まっている。そう、ショッカーの目的は「世界征服」だ。さて、世界征服という目的が良い悪いは別として、もしそれを本当に叶えたいとするならば、ショッカーがやるべきことは何だろうか。

「国連軍と戦う?」、「莫大な財を築く?」、「国家をつくる?」

どれも正解かもしれない。しかし、そんなことには目もくれず、やっていることといえば、

「幼稚園のバスを襲う」

ということだ。

なんとも滑稽だと思わないか。でも幼稚園のバスを襲えば、宿敵仮面ライダーが必ず助けに現れる。仮面ライダーはショッカーの目的を邪魔するので、排除したいというのが狙いだ。筋は通っているようにも見える。でも、そんなことやっている限りはいつまで経っても世界征服なんてできないよ、と誰でも思うだろう。

このように、ショッカーの行動に注目すると、何かイライラしているのかな、と感じないか?うまくいかないのは全て仮面ライダーのせいだ、ということにしている。仮面ライダーを倒せば目的が叶うと思い込んでいる。あまりにも近くを見すぎて、遠くの目的を見失っているばかりか、「仮面ライダー憎し」という怒りの感情に任せて、本来持つべき能力を発揮できていないようにも感じる。だって、世界征服という壮大な目標を掲げるだけの能力があるのに(笑)。

これは、勉強に向かう君たちにも言えることだと思う。志望校を合格するためには、努力を積み重ねていくほかない。言い換えれば「成績を上げる」ということになるだろうか。成績を上げるために、素直になることの重要性はわかっていると思う。知らないことが恥ずかしいとか、自分がどう思われるかどうかばかり気にしていては、肝心な「勉強に対する姿勢」そのものが崩れていることがよく分かるはずだ。
 
成績が上がる人の全て素直だとは言えないが、成績が上がらない人は、どこか素直になれない原因があると考えたほうがいい。たとえば、親や教師との関わりの中でイライラすることがあると、わざと自分の能力を発揮しないという形で現れてしまうことはないだろうか。さらに始末の悪いことに、これを放置しておくと自分には能力がないと思い込んでしまう。「どうせ俺なんて…」と言ってしまえば、何も始まらない。

高い目標を掲げるということは、それ自体、本当に素晴らしいことだ。しかし、それを見つめ続けることは容易いことではないかもしれない。

2015年。またこうして新年を迎えることができた。

もう一度、志望校を見つめ直そう。いや、もっと遠くにある夢を目指そう。

1年で最も心が平静になれる今だからこそ、決意を強くしよう。

141229こんにちは。講習会まっさかりのこの時期、みなさん勉強に集中できていますか?
今回の朝礼では次の言葉を紹介したいと思います。

「相手の立場になって見る」
これは先生がまだ学生のころ、社会に出ようとするときに大学の教授から教えられたことです。先生は「相手の嫌がることをしない」ことだと思いました。しかし教授が教えてくれようとしたことは違っていたのです。先生が思ったことは「相手の立場になって考える」ことです。「見る」と「考える」の部分が違いますね。その大学教授は先生に二つの言葉の違いを教えてくれました。
「考える」は、「相手の気持ちを考えて、自分がされて嫌なことは相手にもしてはいけない、相手の気持ちを考える」ということです。
しかし「見る」は相手に「どう見られているのかな」と相手の視点で自分自身を客観的に見ることです。先生たちは意外と?考えています。例えば、授業をしているときでも、生徒みんなは分かっているのかな?聞き取りやすく話せているかな?と教室の中で皆さんと同じ視線で見ようとしています。そうすることで、分かりやすい授業や、板書が分かりやすい、見えやすいということに繋がっていきます。
また教室では随時面談を行っていますね。ティエラの先生たちはみなさんや親御さんに分かりやすく説明ができているのか。身だしなみは恥ずかしくないのか。教室に対してはどのようなイメージを持つだろうか。など視覚的な工夫に努めようと考えたりします。
そこで皆さんはどうでしょうか?この時期、講習会では誰もががんばっていると思います。みなさんのがんばりは親御さんや先生の目にはどう映っているでしょうか?授業中や休み時間の様子はどう周りの仲間の目に映っているでしょうか?ゼミ期間の家庭での過ごし方はどうでしょうか?メリハリがあると見られているでしょうか?ダラダラと過ごしているようには見えていないでしょうか?
一度、じっくりと周りの目で自分自身を見てみてください。最初は難しいかもしれませんが慣れていけばよく見えるようになっていきますよ。
さあ2015年の幕開けです。先生も2015年は今まで以上に自分を客観的に見ることができる人間になります。

1412223年前、小中高と同じ学校に通った幼なじみが、ガンでこの世を去りました。彼は明るく、元気で、まさかこんなに早く亡くなってしまうとは、夢にも思いませんでした。先生は当時、非常にショックを受けました。

彼は高校卒業後、周囲のほとんどが大学に進学する中、板前になると修行を積んで十数年。念願の自分のお店を構えることができました。先生はお酒が飲めないのですが、それでも彼の作る料理を食べに、彼の話を聞きに、その店に足を運びました。といっても、ごくたまにですが。
正直、あの店に行けばいつも彼や昔の仲間に会えると思っていました。だから、急がなくても、会いたくなったらいつでも会えるから、時間ができたら行こう、と思っていました。
でも、それはもうかないません。彼はこの世にいないわけですから。何となく、心のよりどころを失った気分でした。幼い頃から互いを知っている友に先立たれるという寂しさってこういうものかと。病気がもっと早くわかっていれば、治療もできたはずなのに。

今でも時々思い出します。小学校の帰りに、二人ともスキーを履いたまま、雪の積もった田んぼの上を延々と歩いて帰ったこと。薄暗い夕空の下、冷たい風を頬に受け、足先も冷えて痛いのですが、それでも何だか楽しくて、ゆっくりゆっくり家路に着いたことをおぼえています。

何かを失う時、そして出会う時。テレビドラマのナレーションや効果音、スポーツ中継の実況や解説に慣れていると、「ああ、現実はこんなに静かに『その日』『その時』が来るのか」と感じずにはいられません。

物事にはいつか終わりが来ます。人間の一生も必ず終わりが来ます。しかも、それは静かにやってくるのでしょう。普段からあまりうるさい音の中でばかり暮らしていると、耳を澄ましていないと、こちらに近づいている足音に気づくことができないかもしれません。何も命だけではありません。自分にとって大切な人、大切なことに気づかず、すれちがったまま、時間だけが過ぎていきます。

いつも誰かと一緒にいなければ生きていけないのはおかしなことです。孤独とは何も悪いものではありません。時にはひとり静かに、耳を澄まして世間の、自分が生きている今の「音を、自分の耳でしっかりと聴く時間があってもよいかと思います。
“hear”(聞こえる)のではなく“listen”(注意深く聴く)すること。講習会中も家庭学習そして授業においてもぜひそんな姿勢で臨んでください。きっとこれまでとは違うことに気づくはずです。

141215今日はジャニーズについて少し話をしたいと思います。

SMAPは知っていますよね。国民的男性アイドルといえば「SMAP」と答える人が多いかと思います。
でもSMAPのほんの少しだけ先輩の伝説のアイドル「光GENJI」というグループがいたことを、知っているでしょうか?

ローラースケートを履いて歌って踊るアイドルでした。今の「Kis-My-Ft2」の元祖です。当時の人気は凄まじく、恐らく皆さんの想像が及ばないくらいの凄さで、音楽番組に出ると女性ファンの歓声というより絶叫というくらいの歓声で、司会の声が聞こえないことが普通でした。コンサートも凄いの一言。
興味のある人はYouTube等で動画を見ることができます。

様々な理由があったそうですが、光GENJIの人気は長続きせず、10年を経たずに解散してしまいました。一方SMAPはほぼ同じ時期にデビューし、当時としては珍しくアイドル王道路線だけでなくバラエティやドラマに出たりして地道にキャリアを積み上げ、今や知らない人はいないくらい国民的アイドルになりました。デビューして20年以上も活躍しています。

SMAPのように長く続けることというのは凄く大変です。そして、それをできる人はそれだけで才能があります!
スキージャンプの「葛西紀明」選手(残念ながら「レジェンド」は流行語大賞に選ばれませんでしたが)、中日ドラゴンズの「山本昌」投手、サッカーの「三浦知良」選手、ゴルフの「青木功」選手なんか凄いですね。ずっと現役を続けている、それだけでニュースになります。それくらい凄いことです。先日亡くなった俳優の「高倉健」さんも映画一本で長く活動されていましたね。
彼らはその競技なり演じることを愉しんでいたのではないでしょうか。愉しむ気持ちがなければ続けられないのではないでしょうか。

ここで勉強の話になりますが、東大に合格した人は高校生から急に猛勉強して合格した人はまれで、小さい頃からコツコツ勉強というものを頑張って続けてきた人が多いと思います。長く続ける才能を持っていたから合格を勝ち取れたのではないでしょうか?
そして続けることができたのは、自力で解いてわかった瞬間の喜び、勉強していて愉しいという気持ちがあったからだと思います。

もうすぐ冬休みですね。皆さんには講習会や正月特訓が待っています。これを続けていくことは凄いですよね。でも学年が上がるにつれて部活が大変だとか、勉強が難しくてついていけないとか、様々な理由で勉強することを止めてしまう人もいますが、もったいないです。続けていくことで今まで知らない愉しさを発見できることが多々あります。

先生は小学校では算数が嫌いで苦手だったのに、高校では数学は解いていて愉しいと思いました。だからでしょうか、得意になりました。数学を続けていたから経験できたことです。
続けるには、何でも良いですので夢を持つといいと思います。

「長く続ける」、大変かもしれませんが、皆さんには頑張ってほしいなと思います。

1412088月の朝礼で、未来のエネルギー「核融合発電」が紹介されていましたが、いよいよそれが現実のものとなるというニュースが飛び込んできました。

10月中旬、アメリカで航空機や宇宙船を作っているロッキード・マーチンという会社が、10年以内に大型トラックの後部に入るサイズの核融合炉を実用化できると発表しました。
この発表がどれほどすごいものなのかを説明していきたいと思います。

まず、核融合発電って何?という人のために簡単に説明すると、「小型の太陽を作り、そのエネルギーを発電に利用するというものです。(太陽は「水素の塊なのですが、その中心で水素同士が融合して「ヘリウムに変わるときに莫大なエネルギーを発生させています。)
海水から作られる物質を燃料として利用するので、燃料がなくなる心配はほぼありませんし、同量の石油の約1000万倍ものエネルギーを生み出せるため、化石燃料を使った火力発電よりもずっとエネルギー効率が高まるそうです。

2019年からの稼動に向けて、国家の枠を越えて、日本・アメリカ・EU・ロシア・中国・韓国・インドによる協力体制の下で開発が進められています。しかし、想定される融合炉のサイズは直径が約30m、高さは60mほどあり、かなり大型です。それもまだ実験段階のものなので、発電所としての完成には程遠く、21世紀中に実用化するのは不可能とさえ言われていました…。

しかし、ロッキード社の人たちは諦めませんでした。研究・開発を続けた結果、融合炉を小さくすることで、実用化までの期間を大幅に短縮することができるという革新的な発見をすることができたのです。夢を夢で終わらせない、あくなき努力の賜物ですね。

まだ放射性廃棄物の問題は残っているようですが、将来的にはその問題も解決できる可能性があるとのこと。この発電が実用化されたら、蒸気機関の発明による産業革命以上の革命が起こるに違いありません。

どうか先生が生きている間に実用化されることを祈るばかりです。

14120111月も半ばを過ぎ、寒い季節になりました。コンビニに行くと、おいしそうな「おでん」を目にします。
この「おでん」いつ頃から売られ、いつ頃が一番売れるか知っていますか?

実は、今年コンビニで販売されたのは、セブンイレブンは8月11日、ローソンは8月12日なんだそうです。えっっ!と思いますよね。8月ですよ。先生も夏のくそ暑い時期に、おでんがコンビニで売られているのを見て、「あほちゃうん?こんなん買うやつおらんやろ?」と疑問に思ったんですが、調べてみると、実は「お盆を過ぎたらおでんを売れ」というのはコンビニ業界ではもはや常識なんだとか。
寒いからおでん、ではなく寒く感じるからおでん。だから昨日よりも肌寒く感じる日が多くなると、夏でもおでんを食べようかな?というニーズが出てくるそうです。

また、おでんが一番売れる時期も、寒さのピーク時である1月や2月ではないそうです。一番売れるのは、10月~11月。理由は分かりますよね?季節の変わり目で、ちょっと肌寒く感じるような時期。体感温度が下がったと感じる日が多くなる時期。寒くなったからおでんを売りましょう、では機を逸するのです。

この時期に向けて、8月から販売し、お客さんに寒くなったらおでんですよ~と仕掛けをし、9月にTVCM攻撃。そして一番売れる11月に70円キャンペーンでお客さんにいっぱい買ってもらう。ピーク時には一日で1000個売れるコンビニもあるそうです。

何事にもタイミングは存在します。その時期、その時期で重点を置くべき事柄も決まっています。冬は、春の準備をする時期です。そろそろ春のことを考えて、下準備をしていきましょう。あなたはどんな春にするために、今どんな準備をしていますか?

ちなみに、セブンイレブンでは、その場にないおでんの具材をリクエストすると調達してくれる(リクエストに応えてくれる)店舗もあるようです。近くのコンビニで試してみてはいかが?

141125教室の前にも落ち葉が増え始め、いよいよ冬の到来を感じさせます。
特に受験生諸君にとっては、受験に向けて待ったなしの冬がやって来ます。
身も心も寒くなり、何だか考え方まで冷たく、後ろ向きになってしまいがちな今だからこそ、皆さんにこんな話をしておきたいと思います。

まず最初に、皆さんがこの教室で勉強している理由、通い始めた理由を考えてみてください。「成績を上げたい」「テスト順位を上げたい」「志望校に合格したい」など、希望と目標に満ち溢れた理由がたくさんあったと思います。そして、実際に上げてきた生徒の皆さんもいるでしょう。
しかし最近、面談など質問でよく聞くのは逆のこと。
「やっているけど点数が伸びない」「順位が上がらない」「内容が理解できない」など、後ろ向きな言葉が多いです。

そこでちょっと待った。
皆さん勉強を後ろ向きに考えていませんか? つまり、苦手意識を持ったまま勉強をしていませんか?
 
勉強を始める動機として、「苦手だから、嫌いだから、できないから」というのは真っ当な理由です。でも、いつまでもその気持ちを引きずったまま勉強しても、力は付きません。
学校でもそうですよね。「苦手、嫌い」そんな風に自分が考えている人と友達にはなれません。そんな気持ちで取り組んでいる以上、勉強に対して失礼です。

ではどうすれば良いか。
今持っている、苦手意識を全てゼロから考えれば良いのです。
これから自分は勉強する。今日、今の瞬間から、一歩ずつ積み上げるのです。
今までがどうだった、なんて関係ありません。要は、今からどうしていくかです。
苦手だからやるのではなく、これから得意になるためにやるのです。

特に受験生。
点数が取れない科目がある人は、まず切り替えてみてください。「自分は結局○○が苦手」なんて、自分に対しても失礼ですよ。過信は禁物ですが、自信は皆さんを強くします。決して自分を軽く見ないでください。皆さんはかけがえの無い、大きな力を全員が持っています。

分からないからやる、ではなく、分かるようになりたいからやる。

「~たい」という希望。通い始めたときの理由をもう一度、思い出してください。
「~ない」という弱気は禁物ですよ。弱気は最大の敵です。
これからの冬を乗り越えた皆さん全員が、大きな花を春に咲かせてくれることを祈ります。

141117あえて、私が体験した極端な例をご紹介します。

雲一つない澄みきった青空の日に家族4人でお昼の弁当を持って、車で1時間半ほどの公園に行きました。
車を降りると空には赤とんぼがたくさん飛んでおり少し肌寒い日でしたが、たくさんの家族連れやカップルで賑わっていました。
公園の中央には周囲500mほどのすり鉢状の池があり、十数台の足漕ぎボートが優雅に進んでいました。
空とは対照的に夏に繁殖した藻の影響なのか、色鮮やかな鯉がかすかにしか見えないほど水は濁っていました。

公園に到着したのは正午過ぎだったので、さっそくお弁当を食べることにしました。
公園の池の畔のなだらかな坂の芝生の上にレジャーシートを敷き、家族4人が靴を脱いで座りました。
弁当を半分ほど食べ終えたころ、ふと池の方を見ると、よちよち歩きの1歳半くらいの赤ちゃんが、
すり鉢状の坂の傾きに負けたようでかなり早足になり、そのまま池に落ちてしまったのです。

私はとっさに走り、足から池に飛び込みました。
幸いにも水の深さは腰上ほどでしたので、溺れかけた赤ちゃんをすぐに助けることができました。
赤ちゃんを抱かかえて池からあがると、赤ちゃんの父親がかけ寄り「すみません」とぺこり。
その瞬間、なだらかな坂の上の道端から「早く連れて来て、風邪ひくやんかー」と赤ちゃんの母親の叫ぶ声。父親は赤ちゃんを抱え、すぐにそっちの方に行ってしまいました。
その光景を見ていた池の周りにいたたくさんの人たちはとても驚いていました。

ジーパンや上着がずぶ濡れで池の臭いもあったので、私たち家族は家に帰ることに…。
公園に滞在した時間はほんの15分くらいです。
帰る車の中で、怒りがこみ上げてきました。
「なぜ、母親はありがとうの一言を、言いに来なかったのか?」
「なぜ、父親はすぐに立ち去ったのか?」
人命救助の感謝状なんて要らない。
赤ちゃんの両親のあたたかい「ありがとう」の言葉だけでとてもすっきりしていたはずです。
今でも何度も何度も不思議な気持ちが込み上げてきます。

まもなく勤労感謝の日です。
みなさん、「ありがとう」を言い忘れたことはありませんか。
「お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん」に日頃の感謝の気持ちを伝えてみてはどうですか。

141110先日、この春に能開の東進衛星予備校を卒業し、東京大学理科Ⅰ類にトップクラスで合格したH.I君が校舎に顔を見せに来てくれました。

I君は中3の夏の講習会から能開に入会した生徒です。
それまでのI君はゲーム三昧だと聞いていました。一言でゲーム三昧といってもその程度がものすごく、学校から帰ったらその瞬間からゲームを始め11時に睡眠に入り、朝は4時に起きて学校に出かけるまでゲームをしていたというほどです。

ところが、夏の講習会に来たI君はコロッと生活が変わりました。今までゲームをしていた時間が全て勉強に移行したのです。今まで寸暇を惜しんでゲームをしていたのですが、寸暇を惜しんで勉強するようになったのです。
勉強し始めたI君にはもはや高校入試など関係ありません。中3の2月頃からは高校の学習にも入り、入試が終わったその日から東進の受講を開始しました。
そんなI君に、「どうしてゲーム三昧から勉強三昧の生活に変わったのか」と聞いたところ、「ゲームに俺の人生は賭けられないと気付いた」と答えが返ってきました。彼は自分の人生をかけてやり遂げるべく使命を高校2年生で見つけたらしいのです。勉強に打ち込んでいる中で視野が広がり様々なことが見えてきたのでしょう。

勉強するということは大切だとよく言われますが、勉強を頑張る中で何かに気付き、それが自分の人生の使命感にまで辿り着いたのだと思います。自分の人生の使命に気付いたなら人はこんなにも変わるのだと感じました。

現在、東京大学で自分の使命に向かって生き生きと勉強しているI君の話を聞いて、多くの人にこの事例を話さないではいられなくなりました。
皆さんにこのI君の姿がうまく伝わらないかもしれませんが、まずは勉強をがんばってみてください。きっと何かに気がつくときがやってくると思います。