登山は好きですか?

先生はまぁまぁ好きです。
そこは大好きであってくれと思った方がいるかもしれませんが、まぁまぁ好きです。
登山は「非日常」です。
普段見ることのできない景色を見ることができますし、空気が言葉通り綺麗です。
苦労して山頂まで登った達成感は山でしか味わえません。
ただ、登山口までの車の移動が大変であり、早起きしなければいけないという理由で、まぁまぁ好きというわけなんです。
そんな山ですが、私は標高の低い山にはあまり登りません。
なぜだか分かりますか?
答えは、「つらく苦しい思いをするため」です。

ん?と思った方がほとんどでしょう。
もう少し詳しく話します。
いくつもの山を登っていく中で、「山は苦しい思いをした分、楽しい」ことに気づいたからです。
日本アルプスの山々となると、空気が薄く、山道が険しく、ときには登山道に掛けてあるはしごを使ったり、命綱をつけて登らなければいけない道もあります。
危険で過酷な環境です。
しかし、それだけ苦労して登った先にある山頂に立った時、言葉では表せない達成感を味わうことができます。
この達成感は、つらい思いをしてもあきらめず、自分の力で進み続けたからこそ味わえる感動です。

皆さんにとって、勉強が楽しいを思う人は少ないと思います。
できることなら、ごろごろしたいと思う人がほとんどでしょう。
しかし、最高の瞬間は、踏ん張った先にあると思っています。
つらい思いをしてくださいと言っているわけではありません。
ただ、諦めそうになったとき、くじけそうになったとき、踏ん張った先にある最高の景色を想像してみてほしいんです。
皆さんであれば、今頑張っている勉強をやり切った先にある結果を想像してみてほしいんです。

諦めるにはまだ早い、もう少し踏ん張ってみようと感じてくれたら先生は嬉しいです。
まだまだ皆さんはこんなものじゃありません。
一緒に人生を輝かせましょう。

皆さんは、宇宙戦艦ヤマトを知っていますか。
オリジナルは約50年前のアニメです。
それが、今リメイクされています。
そのリメイク作品のパート2「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」に次のような場面があります。

人間の乗組員は艦長だけの完全にAI化された自動制御の最新鋭戦艦で、敵に敗れた山南艦長が、自らの命と引きかえに敵にとらえられたヤマトを救出することで、その責任を取ろうとします。
そんな時、ヤマトの二代目艦長の土方艦長が言った、ある台詞が聞こえてきます。
二人は師弟関係にあって、山南艦長は土方艦長の教え子という設定です。
その教え子に向かって、「死んで取れる責任などないぞ、山南。生きろ。生きて恥をかけ。どんな屈辱にまみれても生き抜くんだ!人間は弱い、間違える、それがどうした。
俺達は機械じゃない!」と。

日本には「生き恥をさらす」よりも「いさぎよく散る」ことをよしとする考えもあります。
しかし、本当に「いさぎよく散る」ことがかっこいいことなのでしょうか。
誰でも恥ずかしい思いをしたくはありません。
でも、恥ずかしい思いをするから、成長できることもあります。
困難な事に出くわした時、そこから逃げ出すことは簡単です。
しかし、それでは本質的な解決にはなりません。

「宿題が終わらない。」それがどうした。
「成績がよくならない。」それがどうした。
あえて厳しいことを言いますが、このくらいの事が乗り越えられなくてどうする。
目の前の困難を本気で乗り越えようとするあきらめない気持ちが大事なんだ。
みんなの未来には予測できない困難が待っているかもしれません。
今は、その時に逃げないための訓練なんだ。
恥をかいてもいいじゃないか。
逃げ出すよりもはるかにましだ。
100回失敗して、100回恥ずかしい思いをしても、101回目に成功すればいいじゃないか。

でも、この覚悟があれば、100回かからずによい成果が得られると思いますよ。

AIも失敗から学びます。
しかし、それは次に選択する時の判断材料としてデータが増えるだけだと思います。
人間は、生きていくのに必要な「折れない心」を、「恥ずかしさ」をバネにして手に入れることができるのです。

「失敗から学ぶのは、人間の特権だ」

昔から疑問に思っていることがあります。
ドラえもんはネズミが嫌いなのになぜ押し入れで寝ているのか?
恐怖症のレベルでネズミが嫌いなはずなのに、のび太の部屋のなかでは一番ネズミが出やすそうな場所でなぜ??

よくある対処法は苦手なものを遠ざけたり・苦手なものから逃げたりすることだ。
ドラえもんでいえば、ネズミから逃げてどら焼きを食べたり、友達のネコと遊んだり、のび太君たちと宇宙や海底を冒険したりする。
しかし、この方法をとると「苦手を逃れる=めっちゃ楽しい」になり、ますます苦手を克服するのは難しくなってしまいます。
次に考えられる手法が、論理的に納得する方法である。
ドラえもんでいえば「ネズミは怖い生き物ではないこと」を科学的に理解することがあてはまる。
恐怖症の種類によってはこの方法で改善する場合もあるかもしれないが、ドラえもんは別に「怖い生き物だからネズミが嫌い」なわけではない。
足場が丈夫だとしても高いところは怖いのだ。
凡庸な結論だが、実は最も効果がある方法は「徐々に慣れる」ことだという。
そう、ドラえもんでいえば「ネズミのいそうな場所に行くこと」に他ならない!!
ドラえもんは苦手を克服しようと努力をしていたのだ!!

苦手な科目はどうやって克服しようとしていますか?
「○○という科目は○○だから大事」といわれてもあまりピンとこないこともあるのではないでしょうか?
(でも、大事な理由は知っておいたほうが良いですよ)
時には勉強を中途でやめてゲームや動画などの楽しいことをしてしまったりするかもしれません。
楽しいことはしてもいいですが、勉強とは切り離すこと。
勉強は勉強。
遊びは遊び。
決して「嫌なことをやっていない時間は最高に楽しい!!」にならないように。
苦手の克服には時間がかかるものです。
まずは少しずつ慣れることから始めませんか?
まもなく冬期講習です。
カリキュラムが進まないこの時期こそ苦手の克服に最適ですね。