2014年は皆さんにとってどんな年になるのでしょうか。

さて、お正月には何をして過ごしましたか?
先生は、小学生のころから、お正月に必ず「100年前に何が起こったか」を調べています。
皆さんはちょうど100年前に世界で何が起こったか、パッと思い浮かびますか?

2014年の100年前、つまり1914年は、【第1次世界大戦】が起きた年です。
この戦争は1918年まで続き、世界中でおよそ3000万人~4000万人といわれるたくさんの死傷者・行方不明者を出しました。
その後、「二度と同じことを繰り返さないように」という目的で国際連盟が作られ、世界は一旦平和への道を歩み始めます。

しかし、そのたった20年後の1939年に【第2次世界大戦】がはじまり、一説には世界中で5000万人~6000万人とも言われる、さらにたくさんの死傷者を出してしまいました。
また、その時に広島や長崎に落とされた原子爆弾に含まれている放射能の影響で、今も苦しんでいる人がいます。

【歴史は繰り返す】という言葉があります。
人間は、時間とともに記憶も薄れていく生き物です。
その時は強く反省しても、しばらくすると忘れてしまう。
そして、同じ間違いを繰り返してしまうことも多いのです。

歴史を学ぶ意味はここにあります。
昔を振り返り、同じ間違いを繰り返さないようにする。
そのために、常に自分を振り返り、自分の目標を持ち続けておく必要があるのです。

歴史を作るのは、「私たち一人一人の強い意志=心」の力です。
戦争を起こすのも私たちであれば、
その戦争の後たった70年でここまで日本を発展させてきたのも私たちです。

良い年にするも、良くない年にするも、全てはあなたの「意思=心」次第。
そういう意味で言い直します。
「2014年が皆さんにとって良い年になる」のではなく、
「皆さんが、2014年を良い年にする」のです。
昨年出来なかったこと、今年絶対成しとげたいことをしっかりイメージして、実現したいものですね。
今年一年、頑張っていきましょう!

「親」という漢字を分解すると、左に「立と木」、右に「見」に別れます。それで、よく親は木の上に立って心配しながら見ているから親だ、と言われます。皆さんも一度はそんな話を聞いたことがあると思います。ところが、本当はどうやらそうではなさそうです。

「立」という字は、「立」ではなく、もともとは「辛」という字だそうです。そう「つらい」という字です。この字はもともと「取っ手のある大きな針」という象形文字だそうです。これは、入れ墨や投げ針として使う針を表しているので、入れ墨するときの痛みから「つらい」という意味となり、それが味覚に移されて「からい」という意味になったそうです。

さて、その針を木が生えている林の中に投げ入れます。そして、その針が刺さった木を切ってあるものを作ります。なんだと思いますか? それは、位牌(いはい)です。誰のって? それは、亡くなった自分の親の位牌です。それを斧で切ると「新」という字になります。斤という字は、実は斧だったのですね。つまり、亡くなった親の位牌を「あらたに」作るわけです。ですから、「新」に草冠をつけると「薪」となり、新しく神木として選ばれた木は祭りのときに燃やして使うので「まき」という意味になったそうです。

さて、これで親の左半分の意味が分かりました。ここから右です。右の字は当然「見る」です。何を見るのでしょうか。そうです。左のものを見るのです。左は実は位牌なのです。誰の? そう、親の位牌です。亡くなった親のことを思い出しながら、じっと見るという字が「親」という字だったのです。そこから、「したしい」という意味が生まれたのです。

このように漢字の成り立ちを見ると、漢字が出来た当時の時代背景を反映しています。例えば、「取」という字ですが、左に「耳」がついていますね。「又」という字は「右手」を表していますが、「取」という字は「右手で左の耳を持っている」という意味です。何のために? それは、戦争で殺した敵の左耳を切って、戦功の証拠とするためです。日本でもお寺に「耳塚」があるところがありますが、これは、秀吉の朝鮮出兵の際に、朝鮮から持ち帰った耳を供養するためのものだそうです。

私たちが使っている漢字の成り立ちは、とても興味深いですね。皆さんも一度図書館に行って漢字の成り立ちを調べてみましょう。

11月4日に実施された「全国統一中学生テスト」。受験した皆さんの結果はどうだったでしょうか。中1生や中2生にとっては、難しい問題があったかもしれませんね。
この全国統一中学生テストでは、後日、成績優秀者を東京に集めた決勝大会が行われ、そこで大牟田教室の小田原君が全国28位に入りました。

先日、その小田原君に直接話を聞くことが出来ました。小田原君は中学1年の春から「東進中学NET」で勉強を始めていました。「東進中学NET」は東進衛星予備校の中学部門で、自分のペースで先取り学習できるのが特長です。小田原君は特に数学が大好きで、中1の段階で中学の学習範囲を終了し、すでに高校の勉強を始めています。

そんな小田原君ですが、全国統一中学生テストの決勝大会では、周りの生徒が個性的な強者ばかりで、かなり緊張したそうです。偶然、隣の席に座ったのが予選2位の中学3年生で、その人は、全国統一高校生テストの決勝大会にも33位で参加したとか。でも話しかけてみると、気さくな感じの人で、色々と教えてくれて、刺激になったそうです。

小田原君の成績は東進中学NETの効果に拠る部分も多いですが、成績を伸ばすポイントとして、次のように語ってくれました。

僕の場合は、毎日を何となく生活するのではなく、区切りをつける、スタートラインを設ける、ということを意識しています。日々の勉強の中では、テストで成績が伸びずにくじけることもありますが、数日して、リセットしてまたやり直す、区切りをつけて、心機一転して再スタートするという気持ちを大切にしています。メンタルコントロールですね。成績が低迷する時期もありますが、下がった時に気持ちを強く持って、立て直すことがポイントです。

どうでしょうか。皆さんも参考にして欲しい言葉です。楽天のマー君のように全戦全勝する人はごく一握りで、多くの人は、勝ったり負けたり、成績が上がったり下がったりを繰り返しながら、それでも前に進んでいるのです。

能開でも、先生たちは毎回のゼミで皆さんを元気にし、新しい1週間を、やる気いっぱいの気持ちで過ごすことができるように、授業や朝礼を進めています。

2学期の最終ゼミが終わるとすぐに冬期講習ですが、心機一転、再スタートする気持ちで参加して下さい。

国語に出てくる「主題」って知っていますか。小学生のときに習ったと思います。
「主題」とは物語などの「作者の言いたいこと」です。

例えば、「走れメロス」であれば、友情の尊さ。
「もののけ姫」であれば、自然との共存。
など、隠れたメッセージがあります。

皆さんは、「おおきなかぶ」の話を知っていますか。

おじいさんは甘くて大きなかぶを作ろうと畑に種を蒔いて育てました。そうすると、1株の大きな大きなかぶができました。「うんとこしょ、どっこいしょ」 おじいさんはかぶを収穫しようとしましたが、大きすぎて一人では抜くことができません。そこでおじいさんはおばあさんを呼んできて、手伝ってもらうことにしました。「うんとこしょ、どっこいしょ」 かぶをおじいさんが引っぱって、おじいさんをおばあさんが引っぱって、それでもかぶは抜けません。そこでおばあさんは孫娘を呼んできて、手伝ってもらうことにしました。「うんとこしょ、どっこいしょ」 それでもかぶは抜けません。そこで孫娘はいぬを呼んできて、いぬはねこを呼んできて、手伝ってもらうことにしました。「うんとこしょ、どっこいしょ」「うんとこしょ、どっこいしょ」 かぶをおじいさんが、おじいさんをおばあさんが、おばあさんを孫娘が、孫娘をいぬが、いぬをねこが後ろから引っぱって、・・・

で、最後には抜けるという話。作者の言いたいことは何でしょうか・・・。
「みんなで協力すれば困難も可能になる」ということが言いたいのでしょうが、果たしてそれだけなのでしょうか。

最後は誰が出てきて抜けたか知っていますか。ねずみです。ねずみが尻尾で引っ掛けてひょいっと抜けた。最後はそんなわずかな力で抜けた。

つまり、成功するためには「あと一歩の努力」が必要ということ。もう一歩努力すれば、あと1問解いていれば、あと1時間見直しをしておけば、結果が出るのに。合格できるのに。
ということは、皆さんは気づかないと思いますが、たくさんあります。そんなものです。

これからぜひ、今の自分よりも一歩だけでも、努力してみてください。それが必ず成功につながると信じて。それがいろいろなことを物語っていると思います。

君たちの周りには友達は何人いますか。

5人? 10人? 20人? 数え切れない生徒もいるでしょうね。
たくさんいることは素晴らしいことです。
遊び友達もいるでしょう。ゲームかな。
喧嘩友達?お互い血だらけかな。
学校以外での友達もいるでしょう。
地域を越えての友達もいるでしょう。
ライバルになる友達もいるでしょうね。
合宿で知り合った友達もいるでしょう。
人生の中でいろんな友達ができて、いろんな事情があって別れていく友達もあります。

親に相談できない悩みがあったときに話せるのも友達ですね。
一緒に泣き、笑いできるのも友達ですね。
友達の存在があるからこそ顔晴ることもでき、努力しているのかも知れません。
今から5年後、10年後、20年後に今の友達が友達としてお互いに切磋琢磨できるのであれば素晴らしい人生になるでしょう。

先生も友達はたくさんいますが、真の友達と言えるのは1人だけです。
寂しいとは思いません。
お互いに「弱点をさらけ出している」からこそ真の友達であると信じています。

「友達の中で真の友達」は何人いますか?
自分の弱点や友達の弱点を知ることはとても大事なことだと思います。
弱点は裏返すと強みにもなるわけです。

付かず離れず適当な距離感を保って、弱点を知った上で尊敬しあう友達をこれからの人生でたくさん作れることは、心豊かな人生を過ごすことになるでしょう。
人生の財産は友達と言い切っても過言ではありません。

「友達は僕の一番の宝物」

君達は『若い時に苦労は買ってでもせよ』という言葉を聞いた事がありますか?

この言葉の意味は、若いときは楽な方に立ち回ってばかりおらず、困難な事であってもそちらを敢えて選択し、苦労を経験しなさいという意味です。また、それが将来や夢の実現のために苦労はついてまわるものと言われています。

でも本当にそうなのかと考えました。

例えば、友人にこんな人がいます。彼は今、独立して起業しています。彼は傍から見るとたくさんの困難にあたり、苦労を経験していきているように見えていました。彼にあるとき『ここまで大変だったね』と話すと彼はこう言いました。

『大変だったと思ったことはない。自分の好きな事で独立しているのだからこれほど幸せなことはない。周りは苦労と思うかもしれないけれど、僕は苦労というよりむしろ、楽しい。幸せだ。』

と言っていました。

例えば、一流のプロ野球選手。たくさん練習を重ねて一流になったかもしれません。でもたくさん苦しい練習をしてきたことも、どうしても叶えたい夢であったり、好きな事であったりするからできた事なのだと思います。

若いうちに苦労する事は決して無駄にはなりません。

けれど、もしかすると『苦労』と思っているうちは、本当の苦労ではないのかもしれません。

きっと苦労を楽しいと思えるようになった時に、その道を極める事ができる『本当の苦労』を経験できるのです。

みなさんのような十代は、これから一人前の人間として活躍するための基礎(土台)をつくることが求められる時期、自立期に当たります。
ここでどういう基礎づくりをするかによって、人生の大半が決まるといっても過言ではありません。
この時期を「黄金期」と呼びます。人生でもっとも大切なことに関心が高まり、知りたがる時期だからです。
そこで、自分自身の存在価値に目覚め、「自分とは?」「人間とは?」「人生の目的とは?」といったことを考えたり、悩んだりしながら人生の基礎をつくっていくのです。
また、この時期は、将来、独立して自分の力で生活することを意識しはじめますから、そのために必要な知識や能力を求めるようにもなります。受験に取り組むのも、そのあらわれです。
みなさんは気づいていないかもしれませんが、黄金期は一生のなかで、もっとも吸収力に恵まれています。
好奇心は旺盛で、雑念も少なく、想像力も直感力も記憶力も抜群です。そこで習得したことは、人間としてたくましく生きていくための基礎になるのです。
さらに、この時期はよい習慣づくりをするのにも最適です。「習慣は第二の天性」といわれますが、この時期に身に付けた習慣は生涯役に立ちます。
その一つとして、この時期に「努力する習慣」を身に付けておくと、人生の大きな支えになります。
努力することは人間らしく生きるために不可欠の条件です。何としてでもこの黄金期に身に付けておきたい習慣です。
黄金期にあるみなさん、一日一日を大切に過ごしてください。

今日は「素直さ」について話します。
学習面だけに限らず、人が成長するために「素直さ」は欠かせないものです。

君たちも、今までにお父さんやお母さん、あるいは先生たつに「素直に言うことを聞きなさい」などと言われたことはあるのではないでしょうか。そんな時は「性格なんてスグに変えられるわけがないよ!」とも思うでしょうね。

ところで「素直さ」って性格なのでしょうか?
いいえ。素直さは、性格ではありません。
あるいは「受身的な姿勢」とか「状態」でもありません。

素直さは「能動的な姿勢」を指すのです。素直さは性格ではなく、能力です。もっと分かりやすく言えば、他人の意見を聴く能力であり、自己責任として行動を選択する能力ともいえます。

身近な例でいえば、勉強のやり方ひとつでも、実は数え切れないくらいの方法論が存在するでしょう。3通りの勉強法知っている人と、100通りの勉強法を知っている人とがいたとして、その中から1つの方法を選んでいたとします。

どちらがより良くなる可能性が高いかは明白ですよね。
 
大切なのは、100通りもの選択肢を持つということです。それだけ勉強法を知っているということは、たくさんの人の意見を聴くだけでなく、本に書いてあることなんかも含めて多くを受け入れてみようという姿勢があるからこそでしょう。間口が広くないと、そこまで到達しないはずです。

自分の勉強法が世の中で最善だ、なんて思っているとそうはなりません。今、選択している勉強を否定するのではなく、もっと他のやり方があるかもしれない、と考え続けることが重要なのです。

そしてもうひとつ。
結局、選ぶのは「自分」だということ。誰かに「これがいいぞ」と言われた勉強法を実行して、志望校に落ちることだってあるわけです。でも、アドバイスしてくれた人に逆恨みするなんて、とんだ筋違いですよね。

最後に、方法論はいっぱい知っているのに「何も選択しない」という人もいる。それはつまり、行動していないということ。100通りの選択肢を持っていても無意味ですね。

今、「志望校に近づこう」、「成績を上げよう」と努力をしている君たち。きっと現時点でベストな選択をしているはずです。それを疑えと言うつもりはありません。

ただ、そう簡単に成績が上がるわけでもなく、伸び悩んでいる人もいるはずです。
そういうときこそ、素直さが大切です。
素直さは誰でも発揮できる“能力”ですから。

今日は風船の話をします。
風船は皆さんも膨らましたことあるよね!?

1回目に膨らました時と、2回に膨らませる時には、同じ風船でも違うって、経験したことはるよね。1回目は結構な肺活量、思い切り息を吹き出さないと膨らみにくいよね。ところが、1回膨らませてしぼんだ風船は、1回目よりも随分とたやすく、楽に膨らませることが出来るよね、そのような経験です。

実は、この風船とすべてのことが同じなんだよ。
「はっ? 何が言いたいのか?」って気分かな。
実は、すべてのことがこの風船と同じなんです。
「スポーツ」でも、「勉強でも」、何でもです。

例えば、マラソン選手は42.195kmを走りぬくために、42.195kmを走るわけではなく、時には50kmや60kmを走り、そのことで42.195kmが短く感じるほどの体力を身に付けます。
 
勉強も同じで、過去最高勉強時間が2時間の人は、2時間以上するとすごい体力を使う、一方で、3時間を経験している人は、2時間30分ならばまだがんばれるということがあります。

先生が言いたいのは、風船のように、一度膨らんだ風船は、その大きさに膨らませるのにそんな労力を必要としないように、時に目いっぱいがんばり、風船が最大限膨らんだ状況を作り出す時を作り出して欲しい、ということです。

当然、能開では勉強を通じて、最大に膨らます瞬間があります、それが今度の冬期講習会です。もう案内はしていますが、講習会では目いっぱい膨らませる「過去最高記録の冬」としよう。

先生達が、日々言っている「勉強を通じて、人生を幸せにする武器を手に入れて欲しい」という1つが、この風船のように自分の限界地点を広げることなのです。
また、いつか「人生を幸せにする武器」のお話はいたします。次はまた別の武器を紹介いたします。今日はこれまで。

無理に持てるものではありませんが、夢や目標が早く決まるほど、それに向けて努力する時間を多く取れる訳ですから、他の人に比べて有利と言えるかもしれません。
今日は夢に関する話を紹介しましょう。

先生が中学生のとき、卓球部の顧問だった先生は知識は大変深く、人柄も温厚、それでいて人としての器も大きく、自然と尊敬の念を抱いていました。
ある日、部活の練習後に雑談をしていた際、なんとなく先生にこう聞きました。
「先生が先生になろうと思ったのっていつですか?」
特別に何かを意識して聞いたわけではありませんでした。まあせいぜい高校生か、早くても中学生のころだろうと勝手に決め込んでいての質問でしたが、その先生はこう即答しました。

「小1のときだよ」

小1! 小1といったら、まだ幼すぎてなにがなんだか分かっていない年齢じゃないか!
その言葉を聞いて何か圧倒されるものを感じて、言葉を失ってしまいました。

その先生は小1からずっと“自分は学校の先生になる”と決めて人生を歩み、本当に先生になったのでした。

このときに大事なのは“なりたい”ではなく、“なる”と断定していたことです。
“~たい”では願望なので、できなくても仕方がないような言い方になります。
しかし“なる”では、もう自分の中で“なる”と決まっているのです。

そういえば、イチローが3歳からバットを振っていた話や、タイガー・ウッズがやはり幼少期からクラブを握っていた話は有名ですね。彼らもまた、“なりたい”ではなく、“なる”と決めていたといいます。

最初の話に戻ります。無理に持てるものではありませんが、夢があるかないかでは生き方が変わります。人生が変わります。
夢こそが、なによりの生きるパワーになるのかもしれません。

あなたに、夢はありますか?