140324先生は、学生時代、山岳部に所属していました。
山岳部というとイメージが難しいかもしれないので、登山をする部活だと思ってください。
今回は山岳部に入部して初めて山に登った時のことを話そうと思います。

先生は特に山登りが好きだったというわけではないのですが、仲の良かった友達に誘われて入部しました。山登りは楽しい反面、苦しい時もあります。仲間と登るので、最初は楽しくわいわい登るんだけど、登れば登るほど一歩一歩が重くなってくるのです。苦しい時は仲間同士で励ましあい、声をかけあいました。だから、頂上に到着した時には、もうへとへとに疲れていました。のはずなのですが、頂上に到着した時には元気でした。

それはなぜか?なぜ元気だったのか?先生は疲れ知らずか?

頂上に到着した嬉しさと、そこから見渡すことの出来る今までに見たことのない景色、そして今までに見たことのない仲間の嬉しそうな顔。それらが疲れとか、登るまでの大変さを一気に吹き飛ばしてくれたのだと先生は思っています。そして何よりも「この山を登りきったぞ」という達成感が体の中から湧いてきて、先生を元気にしてくれました。「次はこの山よりも高い山をのぼってやるぞ」という気持ちも湧いてきました。

講習会がスタートします。

君たちは今から講習会という名の山に登ります。順調に進むときもあれば、苦しむ時もあるかもしれませんね。でも、君たちの周りには、一緒に山を登る多くの仲間がいます。それは一緒に授業を受けている皆です。「頑張ってね」と声をかけてくれるお家の人や、先生たちもそうかもしれません。平らな道を移動しているだけでは、少しも上に行きませんよね。一歩一歩でも登れば少しずつ上に行きます。これは勉強も同じです。苦しい時も一歩一歩登れば、着実に君たちの学力は上がっていくのです。今回、初めて講習会を受ける人は、頑張ってこの講習会の頂上に到着してください。講習会に参加するのが初めてではない人は、さらに高い山、つまり、今までで一番頑張った講習会にしましょう。

今回が今までで一番頑張った講習会であれば、君たちの体の中からは今までにない達成感が湧いてきます。そして確実に力もついています。

さあ、その一歩を踏み出しましょう。