いよいよ大切な夏休みがやってきました。
それぞれが大きな目標を掲げ、様々な学習計画を立てていることでしょう。
君たちは夏期講習会や夏合宿に参加することで何を目指しているのでしょうか。
例えば、「自分の」成績を上げるため、「自分が」志望校に合格する力をつけるため、「自分が」精神的にも肉体的にも一回り大きく成長するため、などがあるでしょうか。
確かに、君たちは誰のためでもなく、「自分のため」に、「自分の未来のため」にと思って、色々なことに挑戦し、日々がんばっているのでしょう。しかし、君たちがまっすぐな気持ちでがんばる姿は、もっと大きな力を持っています。
君たちが良い成績を取ったり、志望校合格を勝ち取ったりしてくれたとき、確かに先生たちはうれしく思います。でもそれは、成績を上げたい、合格したい、そんな強い思いを持ってひたむきにがんばっている姿を見ていたからこそ湧いてくる喜びです。たいして努力もしていないのに、単に成績だけ良くても、先生たちは何も感動しません。
君たちの家族も同じ気持ちだと思います。
今、君たちの家族を頭の中に思い浮かべてみてください。どんな顔が思い浮かびましたか。怒っている顔ですか。悲しんでいる顔ですか。どうせなら幸せな笑顔でいてもらいたいですね。君たちが嫌な勉強から逃げ出さずに、熱心に宿題に取り組んでいる姿は、身近な家族の人にも大きな感動を与えます。
君たちが趣味や娯楽に目もくれず、ひたすら机に立ち向かっている姿を家族が見れば、どんなに辛いことがあったとしても、家族は、幸せな気持ちの中にいることができます。君たちのがんばりは、そんな大きな力を秘めているのです。少なくとも先生たちは、君たちが時間をかけ苦労して作り上げてくれたノートを見るだけで、幸せな気持ちになることができます。
大切な夏休み。
夏期講習会の期間中は、勉強に全身全霊を傾けている姿を家族に見てもらいましょう。夏の合宿から帰ってきた時には、大きくたくましくなった姿を見てもらいましょう。いつも君たちの身近にいて、応援してくれる大切な家族や友人たちに、幸せな気持ちになってもらう、そんな小さな「幸せの輪」を、この夏、君たち一人ひとりが広げていってくれればうれしく思います。


【鶏口牛後 〜鶏口となるも牛後となることなかれ〜】
家の前などで、コンクリートから雑草が生えてきているのをよく見かけます。
南アフリカでのワールドカップも、いよいよ終盤。残念ながら、ベスト16に終わった日本チームも、素晴らしいチームワークを世界に見せて大健闘でした。日本が唯一敗れたオランダの話をします。
世界中がワールドカップに注目する中、日本対デンマーク戦では、夜中に起きて本田選手のゴールを見ました。得意の無回転のシュートが見事に決まって先取点。3点目はもっとすごかったですね。ゴール直前で、自分でシュートできたにもかかわらず、となりの岡崎選手にパス、岡崎選手もえらいよね。これを見事にゴール。「こんな日本チームは見たことない!」、素晴らしい活躍でした。
先週の日曜日、私が住んでいる町内会の廃品回収がありました。たくさんの廃品が回収場所に集められ、私はその仕分けをする係りだったのですが、「なんでこんな物が?」という物が置かれていました。
最近、痛切に感じることがあります。
「蚤」(のみ)という漢字は、「かきたくなるかゆい虫」という意味があるそうです。
「2010年の合格体験記」ができました。目標に向けて努力を続けた君たちの先輩たちの声です。だから、表紙に「TIERRA‘S VOICE」(ティエラの声)という名前をつけました。中には、体験した者にしか表現できない力強い宝石のような言葉が満ちています。「受験」という困難な時間の中を不屈の闘志を持って駆け抜けた先輩たちの声に、ぜひ、耳を済ませてみてください。これからの君たちに、大きなヒントと勇気を与えてくれるはずです。
五月晴れの空に鯉のぼりが風に泳いで、木々の緑がいよいよ濃くなる気持ちのいい季節です。そんな季節に今年も、たくさんの会社で「入社式」が行われました。社会人としての第一歩を踏み出して、ひとりひとりの新入社員が社会人としての責任、企業人としての責任、社会的責任を背負う第一歩の日。社長さんから激励の言葉が贈られます。そんな中、ある社長の言葉が印象に残りました。それは「自分の人生を切り開いていける人間になってほしい」という言葉です。ユニクロの柳井社長の言葉です。とてもいい言葉ですね。