「やろうと思ってたけど・・・」「気分がのらなくて・・・」
やらないといけないことや自分で計画したことがなかなかうまくいかない人に一つアドバイスがあります。
『心のなかの勝負は51対49のことが多い』。
これはある心理学者の言葉です。みなさんの意識は、大きく二つに分けることができます。自分ではっきり認識できる意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)。実はこの心の表には出てこない、底の方にある無意識がみなさんの意識の大半をつくっています。息を吸ったり吐いたりする呼吸を考えるとわかりやすいです。意識せずに無意識でしている方がほとんどですよね。
例えば、やらなきゃいけない宿題があって気にはなっているけど、なかなか行動にうつせない。こんなとき、みなさんの意識上には「やりたくないなぁ。」という気持ちが浮かび上がっています。「今宿題をやらなければ。」という気持ちとの対立はスコアにすると「2対0」でしょうか。サッカーの試合なら完勝といった感じですね。
しかし、無意識の方ではこの気持ちの対立はせめぎあっていて、「51対49」くらいの僅差の勝負になっています。意識の上にちょっとだけ出ている部分だけをとらえて「全然ヤル気が起こらないし・・・」と言っているだけなんです。
何かを選択するとき、判断するときなど心の底の方では、対立する考えが同じだけの大きさで拮抗しています。心の表面に出てきているのはほんのわずかのこと。
このあたりの感覚をつかむと、意識の僅差のところを自分にとってメリットのある方に変えるのは、結構かんたんにできます。
普段の生活の中で、少し意識して活用してみてくださいね。


Aくん「先生、この問題って、先に引き算をするんですよね」
野球が大好きだった身長136㎝の小さな少年は、生徒数わずか80名ほどの小さな海辺にある中学校に入学。その中学校には、部活が軟式テニス部とバレー部と卓球部の3つしかなく、好きなものを選ぶという状況ではありませんでした。でも、軟式テニス部は非常に強く、全国大会で個人・団体とも優勝経験があるほどの実力があり、魅力を感じていました。しかし、残念ながら部活選択の最終日までにラケットを準備できなかった少年は、しかたなくバレー部に入部しました。
年末年始、あわただしい時期ですが、受験生にとっては正念場です。