Aくん「先生、この問題って、先に引き算をするんですよね」
先生「ちがうよ。割り算をしてから、引き算だよ」
Aくん「ですよね(笑)」

このやりとりがおかしいと感じますか。感じなければ、あなたも「ですよね」くん危険度大です。
本来なら、Aくんの最後の台詞は「ああ、そうでした。僕が間違っていました。」または、「ああ、そうか、僕は勘違いしていました。」などになるはずです。Aくんは、この問題がわからなかったか、自信がないので確認したかったはずです。でも、自分がこんなことを質問するのははずかしいので、わかっているんだけど、ちょっと確認してみたフリが、この「ですよね」に込められていると思われます。

これを「知ったかぶり」といいます。実はこれが勉強の最大の邪魔になります。
勉強に限らず「素直な」子どもは、ドンドン伸びます。知らないことは恥ずかしいことではありません。間違えることから、勉強は始まります。「そうか、そういうことか」「今度は、間違えないようにしよう」という気持ちが、はっきりしていればしているほど、記憶は鮮明に残るのです。それが、知ったかぶりをすると、それがあいまいになってしまうのです。

残念なことに、大人にも「ですよね」くんはいます。でも、周囲の人たちは気が付いています。「ああ、この人は、本当はわかってないのに、素直にわからないって言えないんだな」ということを。その方が、もっと恥ずかしいとは思いませんか。

さあ、卒業シーズン前に、みんなは「ですよね」くんを卒業しよう!