「白って200色あんねん」という言葉を聞いたことがありますよね。
では、みなさんは「紫色」と言われたら、どんな紫色を思い浮かべますか?
ひとくちに紫といっても、赤に近い紫もあれば、青に近い紫もあります。
私は紫色が大好きですが、特に赤みのある紫に強くひかれます。
高貴さや華やかさ、そして前向きなエネルギーを感じる色だからです。
けれども、ネットで「理想の紫」を見つけて注文しても、届いてみたら「これは青に近いな」と感じることも少なくありません。
紫は赤と青が混ざってできる色です。
ほんの少し配合が違うだけで、印象はまったく変わってしまいます。
だからこそ、自分の好きな紫を見つけるには、何度も試し、比べ、自分の感覚と向き合うことが必要になります。
色にこだわりがある人ならきっとわかってくれるはずです!

私は、このことは勉強にもよく似ていると思っています。
同じ塾に通い、同じ授業を受け、同じ時間勉強していても、成果の出方は一人ひとり違います。
それは、理解の仕方も、集中できる時間も、得意・不得意も、それぞれ違うからです。
「勉強」とひとまとめにするのではなく、「自分にはどんなやり方が合っているのか」を考えることが大切です。

成績を伸ばすために本当に必要なのは、量だけではありません。
自分を知り、自分に合った方法を探し続ける姿勢です。
うまくいかないときもあるでしょう。不安になることもあるでしょう。
でも、そのたびにやり方を見直し、工夫し、少しずつ積み重ねていく。
その過程こそが、みなさんの力になります。

紫色も、何度も色を重ねることで、より深く、美しくなります。
努力も同じです。
すぐに結果が見えなくても、重ねた分だけ確実に自分の中に残ります。
みなさん一人ひとりが、自分だけの「色」を大切にしながら、自分に合った学び方を見つけていってほしいと願っています。

数学の問題がまったくわからなかった。
返ってきたテストの点数が、親に見せられないくらいひどい。
最悪の気分。
誰にもよく似た経験があるんじゃないかな。
ただ結果そのものよりも、もっと大事なことがあるんだ。
それは同じ出来事なのに、その人の信念によって結末が大きく異なるということ。

楽観的な人は、失敗しても次回は成功できると考える。
やり方を変えれば、結果も変わるし、さらにいえば「努力で能力は変えられる」と信じているからだ。
悲観的な人は、失敗したのは自分の能力のせいで、それは今後も変わらないと考える。
できる人と自分を比べて、自信がなくなったり、やる気がなくなったりするかもしれない。
あなたはどちらのタイプかな。
(もちろん、楽観的な人でも悲観的になることもあるし、その逆もあるでしょう。)

楽観的な人は、新しい学習計画を立てるなり、誰かにアドバイスを求めるなり、希望を捨てず積極的に行動する。
行動するから、そこからいろいろ学ぶことができ(トライ&エラー)、結果的にどんどん勉強ができるようになる。
反対に悲観的な人は、次に成功する方法などあるはずがないと思い込み、問題を解決しようと「本気」で行動しない。
(君ができると信じていないと、脳はちゃんと手を抜くんだ。)
だから、なかなか勉強ができるようにならない。
理屈としては、すごく単純な話だね。
  
だから、意識的に「やればできる」と信じることが大切なんだ。
たとえば数学が苦手だとする。
「どうせムリだ」とネガティブな感情がわいてきたら、「今の自分には無理」でいい。
その代わり、半年後に「できる」ようになっていればいいと考えてみる。
そして、今やれることに集中して1つずつ片づける。
毎日30分努力をして、「半年後の自分」を信じるようにする。
時間が多くを解決してくれる。
乗り越えた先に「新しい自分」がまっているはずだ。
ぜひやってみてほしい。

皆さんは上杉鷹山(ようざん)という人物を知っていますか。
江戸時代の名君の一人で、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディが「最も尊敬する政治家」に挙げた人物です。

鷹山は米沢藩(山形県米沢市)の第九代藩主となった人物で、彼が詠んだ「なせば成る なさねば成らぬ何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」という和歌はとても有名です。

「やればできる、やらなければできない。何事もできないのは、人がやろうとしないからだ。」というこの和歌は、家臣宛てに書かれた教訓の一節として後世に伝わりました。

上杉家は元々120万石だったものが、関ヶ原の戦いに敗れたことをきっかけに、15万石まで減ってしまいました。
その結果ひどい財政難に苦しみ、家臣の給料を減らし、領民に重税を課しても借金は増える一方でした。

そんな米沢藩の危機に登場したのが鷹山で、倹約や人材育成などの改革を始めます。
彼はそれまでの藩主の贅沢な生活を改め、衣服は木綿、食事は一汁一菜を続けたそうです。

また、倹約に合わせて凶作に備えた備蓄も行った結果、1783年の大飢饉では米沢藩だけが一人の餓死者も出さなかったと言われています。

彼が成し遂げたことは単なる改革ではなく、変革、まさに大変革だったと言えます。
領民を大切にした上で藩を建て直した鷹山。
彼が亡くなった翌年には、米沢藩の借金20万両(約200億円)はほぼ返済されたそうです。

この大変革は決して簡単なものではなく、「何としても領民を救う」という固い決意の元に成し遂げられました。
冒頭の和歌にはそんな鷹山の想いが込められていたのですね。

私は難しい問題に直面したとき、真っ先に「できない理由」を考え、逃げることを考えてしまいがちですが、鷹山の和歌にそんな弱気は微塵も感じられません。

不可能だと思えることを成し遂げて来た偉人たちに共通するのは、いつの世も「言い訳せずにやり切る固い決意」なのかもしれませんね。

今日は、皆さんのこれからの学校生活、そして人生において非常に重要になる 『2』 という数字についてお話しします。
中学、高校ともに3年間ずつあり、各学年で1年間を3学期に分けています。
(成績上は前期後期の2学期制の学校も多いかもしれませんが…)
普段の生活の中で、「1」が始まるときは意識したり、「1位」を目指すことはあっても、『2』という数字を意識することは少ないかもしれません。
しかし、実は勝負の分かれ道は、いつもこの「2」の中に隠れています。 2年生、2学期、2月、2ページ目…

1.「2番目・2回目」の踏ん張り
一つ目の 『2』 は、「2回目、2番目」の大切さです。
何か新しいことを始めた時、最初は誰でもやる気に満ち溢れています。
しかし、2日目、2週間目、あるいは2ヶ月目といった「2」がつくタイミングで、必ずと言っていいほど「中だるみ」や「飽き」がやってきます。
身近なところで言うと、新しいノートの1ページ目は意識してきれいに丁寧に書くけど、2ページ目以降になると….、雑になってしまっている。そんな経験ありませんか?

部活動でも勉強でも、一番苦しいのは「慣れてきたけれど、結果がまだ出ない」この2段階目です。
ここで「今日はいいか」と投げ出すか、「ここが踏ん張りどころだ」と自分を律するか。
この「2」の時期の過ごし方が、最終的な大きな差を生みます。

2.「あと2分・あと2回」の執念
二つ目の『2』は、「あと少し」の粘りです。
テスト勉強で「もう限界だ」と思った時の、あと2分。
筋トレや練習で「もう動けない」と思った時の、あと2回。
この「プラス2」が、皆さんの限界の壁を押し広げます。

勝負の世界では、能力の差は紙一重です。最後に競り勝つのは、周りが足を止めたところで、あと「2」だけ前に進める人です。
この小さな積み重ねが、本番での「自信」という揺るぎない力に変わります。

学校校生活は、2年生という学年も含め、まさに「2」の時期が中核をなします。
「2」は、地味で、苦しくて、目立たない数字かもしれませんが、「2こそ大事」という意識を持ってください。

現在の学年の生活も残り2ヶ月…、1年生にとってはこの2ヶ月の過ごし方が、要の学年である2年生のスタートを左右します。 
2年生にとっては、この「2年生」から「3年生」へと向かう今こそが、皆さんの学校生活を左右する最大の「勝負時」であると断言します。
また、3年生にとっては、「3月」を笑顔で迎えるために、この「2月」の過ごし方や取り組みが大きな意味を成します。

今日からの生活で、少し疲れたとき、諦めそうになったとき、「この『2』が勝負時だ」と思い出してみてください。
その一歩が、皆さんを誰も届かない高みへと連れて行ってくれるはずです。

今日も一日、自分の「2」に挑戦していきましょう。
すべては、「3」につなげるために。