141125教室の前にも落ち葉が増え始め、いよいよ冬の到来を感じさせます。
特に受験生諸君にとっては、受験に向けて待ったなしの冬がやって来ます。
身も心も寒くなり、何だか考え方まで冷たく、後ろ向きになってしまいがちな今だからこそ、皆さんにこんな話をしておきたいと思います。

まず最初に、皆さんがこの教室で勉強している理由、通い始めた理由を考えてみてください。「成績を上げたい」「テスト順位を上げたい」「志望校に合格したい」など、希望と目標に満ち溢れた理由がたくさんあったと思います。そして、実際に上げてきた生徒の皆さんもいるでしょう。
しかし最近、面談など質問でよく聞くのは逆のこと。
「やっているけど点数が伸びない」「順位が上がらない」「内容が理解できない」など、後ろ向きな言葉が多いです。

そこでちょっと待った。
皆さん勉強を後ろ向きに考えていませんか? つまり、苦手意識を持ったまま勉強をしていませんか?
 
勉強を始める動機として、「苦手だから、嫌いだから、できないから」というのは真っ当な理由です。でも、いつまでもその気持ちを引きずったまま勉強しても、力は付きません。
学校でもそうですよね。「苦手、嫌い」そんな風に自分が考えている人と友達にはなれません。そんな気持ちで取り組んでいる以上、勉強に対して失礼です。

ではどうすれば良いか。
今持っている、苦手意識を全てゼロから考えれば良いのです。
これから自分は勉強する。今日、今の瞬間から、一歩ずつ積み上げるのです。
今までがどうだった、なんて関係ありません。要は、今からどうしていくかです。
苦手だからやるのではなく、これから得意になるためにやるのです。

特に受験生。
点数が取れない科目がある人は、まず切り替えてみてください。「自分は結局○○が苦手」なんて、自分に対しても失礼ですよ。過信は禁物ですが、自信は皆さんを強くします。決して自分を軽く見ないでください。皆さんはかけがえの無い、大きな力を全員が持っています。

分からないからやる、ではなく、分かるようになりたいからやる。

「~たい」という希望。通い始めたときの理由をもう一度、思い出してください。
「~ない」という弱気は禁物ですよ。弱気は最大の敵です。
これからの冬を乗り越えた皆さん全員が、大きな花を春に咲かせてくれることを祈ります。