190212みなさんもよく知っている「ウサギとカメ」の話。ウサギとカメが競走をし、脚の速いウサギはカメをどんどん引き離して、カメが来るまで少し待とうと余裕しゃくしゃくで居眠りを始めます。カメはウサギが寝ている間に着実に歩を進め、遂にはウサギを追い越して先にゴールするという話です。
勝てるはずのウサギが油断をしてカメに負けたことから「油断大敵」という教訓を、そして、最後まで頑張り続けるカメの姿勢を通して「諦めないことの大切さ」を私たちに伝える話です。

そんな「ウサギとカメ」の話ですが、見方を変えればこんな解釈もできます。
ウサギが競走中に意識していたこと。それは「カメになら勝てる」「カメはまだまだ後ろだから大丈夫」というように、カメのことだけでした。一方のカメが見ていたものは、ウサギの脚の速さやウサギが今どこにいるかではなく、自分が目指している「ゴール」でした。カメはまわりの状況に左右されず、最後まで目標を見失わずに歩み続けたから勝てたのです。

受験生は入試本番まであと少しとなりました。この時期になると「自分は全受験生の中で何番目なのだろうか」「自分の勉強量は他のみんなと比べてどうだろうか」とまわりの状況を意識しすぎるあまり不安になりがちです。
大切なことは、第一志望校だけを見つめ、ただひたすら自分の学力と得点力を本番まで高めていくこと。日々積み重ねる努力を自信に変えながら、一歩一歩力強い歩みを続けてゴールへ向かいましょう。